ついに、あの女が目を覚ました…!『清潭国際高校 シーズン2』第3話は、昏睡状態だったハエインの覚醒から幕を開けます。この衝撃的なニュースが学園を揺るがす中、ヘインはジェナの強力な後ろ盾を得て、ついにエリート集団「ダイヤモンド6」の仲間入りを果たしました。

もちろん、この展開を快く思わないユリとその彼氏ウジンは猛反発。さらに、ジェナの独断でドオンがダイヤモンド6から追放されてしまいます。しかし、これはジェナの私情ではなく、ドオンの叔父による裏切りが関係しているようで、彼の苦悩は深まるばかり。一方、ヒスはジェナとヘインを支持する姿勢を見せ、ユリの怒りを買っています。

この混沌とした状況を、転校生のジヌクはどこか楽しげに傍観しています。彼は相変わらずジェナの気を引こうとしますが、ジェナは全く相手にしません。

ダイヤモンド6のバッジ、専用スマホ、そしてブラックカードを手に入れたヘイン。懲戒処分の話も立ち消えになり、ついに手に入れた特権階級の座に浸ります。同じくメンバーのサランもヘインの加入を心から喜び、彼女を家まで送る道すがら、さりげなく好意を伝えました。

その頃、ドオンは退院したハエインの元を訪れます。そこで彼が聞かされたのは、ハエインが記憶喪失に陥っているという衝撃の事実でした。それでもドオンは、彼女の記憶を取り戻す手助けをすると誓うのでした。

翌日、ハエインが登校すると、学校は騒然となります。ユリは早速ハエインをトイレに連れ込み、「一週間以内に学校を去れ」と脅迫。ハエインは怯えた様子で何も覚えていないと訴えますが、ユリは聞く耳を持ちません。

ジェナのおかげですっかり学校に馴染んだヘインの元には、警察からシウンの事件が自殺として処理されたとの連絡が入ります。廊下でいじめを行うボソクを見つけたヘインは、ダイヤモンド6の権力を盾に彼を屈辱。もはや誰も彼女に手出しはできません。

放課後、ジェナに連れられて高級ショッピングを楽しむヘインは、富裕層の桁違いの暮らしを実感します。その裏で、ジヌクはウジンとサランに学校で起きた「自殺事件」について探りを入れていました。私生児だと馬鹿にされても動じないジヌクの態度に、ウジンは激昂します。

そして、物語は衝撃のラストへ。

ヘインがプールサイドでハエインを尾行していると、ハエインは平然とした態度で振り返り、こう告げるのです。

「全部覚えてるよ。ネックレス、ちゃんと持ってる?」

ハエインの記憶喪失は、すべて嘘だったのです。彼女の復讐劇が、今、静かに始まろうとしていました。

『清潭(チョンダム)国際高校(Bitch x Rich) シーズン2』第3話の感想

今回のエピソードは、安堵と絶望が巧みに交錯する構成が見事でした。ダイヤモンド6入りを果たし、ついに学園の頂点に立ったかのように見えたヘイン。しかし、その優越感は、ハエインの復学と「偽りの記憶喪失」によって一瞬で打ち砕かれます。ハエインが最後に放った一言は、ヘインだけでなく視聴者をも恐怖の淵に突き落としました。彼女がこれからどんな復讐を計画しているのか、そしてヘインは再び絶体絶命の窮地に立たされるのか。登場人物たちの複雑な人間関係と、それぞれの思惑が絡み合い、物語はさらに予測不可能な方向へと進んでいきます。一瞬たりとも目が離せない、濃密な心理戦が繰り広げられました。

つづく