9話は、まさに嵐の前の静けさ…いや、静けさなんて微塵もなかったですね(笑)。ハエインの衝撃的な死から幕を開け、残された者たちの思惑が火花を散らす、息もつけない展開でした。

ハエインの死に責任を感じ、警察署を後にするヘインの姿は痛々しかった…。彼女の心の傷は計り知れません。学校では、怒りに燃えるドオンがウジンとユリに詰め寄りますが、女王ユリはどこ吹く風。「やれるもんならやってみなさいよ」とばかりの態度で、ドオンの復讐心に火を注ぎます。

そんな中、ヘインはとんでもない賭けに出るんです。なんと、あのユリと直接対決し、取引を持ちかけます。その内容は「ジェナとジヌクの婚約パーティーで、ジェナをハエイン事件の犯人に仕立て上げるから、あなたが持っている私の弱みの動画を消して」というもの。ユリはもちろんこの提案に乗り、担保として動画を学校の広報担当に預けるという用意周到さ。ヘインが裏切れば、即座に動画が公開されるという、まさに崖っぷちの状況です。

一方、謎多き男ジヌクもついに動き出します。彼はジェナに対し、自分の本当の目的が、父親とこの腐った学校そのものを潰すことだと告白。そして「俺に協力してくれれば、親父の会社の株をお前にやる」と、悪魔のような囁きでジェナを誘うのです。

そして運命の、学校創立30周年記念兼、ジェナとジヌクの婚約パーティーが始まります。

パーティーの裏では、ユリがヘインに奨学金と大金をチラつかせ、「ジェナが犯人だと言いなさい」と最終通告。ジヌクに相手にされずプライドをズタズタにされたユリは、半狂乱でヘインに電話をかけ、「何が何でもジェナを潰しなさい!」と絶叫します。

そして、ついにその瞬間がやってきます。友人代表としてステージに上がったヘイン。会場が静まり返る中、彼女は震える声で語り始めます。「私がこの学校に入学できたのは、ハエインが死にかけた夜に見た真実を、隠すことが条件でした」。

ゲストたちが息をのむ中、ヘインは続けます。「ハエインを死に追いやった犯人は…」。

ここで9話は終了!いやー、すごいところで切ってくれましたね!ヘインの口から語られる名前は一体誰なのか?彼女の選択が、この複雑に絡み合った人間関係をどう変えてしまうのか。最終回が待ちきれません!

『清潭(チョンダム)国際高校(Bitch x Rich) シーズン2』第9話の感想

今回のエピソードは、各キャラクターが抱える闇や覚悟がより深く描かれ、物語に一層の厚みを与えていました。ハエインの死という悲劇をきっかけに、登場人物たちがそれぞれ正義、復讐、自己保身のために動き出す様子は、非常に見ごたえがあります。特に印象的だったのは、追い詰められたヘインが、ただの被害者でいることをやめ、自ら危険なゲームのプレイヤーとして駒を進めようと決意する姿です。彼女の選択は危ういですが、その強さには惹かれるものがあります。また、これまで本心を見せなかったジヌクが、ジェナにだけその目的を明かすシーンは、二人の間に芽生えつつある奇妙な信頼関係を象徴しており、今後の展開の鍵を握る重要なポイントだと感じました。全ての伏線が婚約パーティーという一つの舞台に収束していく構成も見事で、破滅へと向かう緊張感が画面越しに伝わってきました。

つづく