御曹司ガンジュの憂鬱と、ダリム一家の新たな嵐!
物語は、病院のベッドにいる御曹司ソ・ガンジュ(キム・ジョンヒョン)のシーンからスタート。彼がただの金持ちの息子じゃないってことが、早々に明らかになります。なんと、巨大ファッション企業ジスングループ会長の息子でありながら、血は繋がっていないという複雑な立場。継父である会長からは「お前は俺の実の息子じゃないと皆に言ってある。タダで会社を継げると思うなよ」なんて、めちゃくちゃ厳しい言葉を浴びせられちゃうんです。でもガンジュ本人は、そんな厳しい継父を心から尊敬している様子。この親子関係、一筋縄ではいかなさそうですね。
そのガンジュ、退院するやいなやディレクターとして会社に乗り込みますが、これがまた前途多難!部下であるダリムの姉、イ・チャリム(ヤン・ヘジ)たちからは「会長の息子だからって調子に乗るな」と猛反発を食らいます。早朝出勤に深夜残業を強いるガンジュに、チームの不満は爆発寸前!しかも、ガンジュはトイレで部下たちが自分の悪口を言っているのを全部聞いてしまうんです…。「リーダーシップなし、才能も未知数、おまけに年下」なんて言われ放題。これはさすがにへこみますよね。
一方、我らがヒロイン、イ・ダリム(クム・セロク)の家族にも新たな問題が。おじいちゃん、イ・ジョング(パク・インファン)の肺がんが完治したという朗報に家族みんなで喜んだのも束の間、今度はおばあちゃんに「胃がんの疑い」があるという健康診断の結果が届いてしまいます。高齢なこともあり、「もう病院通いはうんざりだ」と治療を拒否し、この事実を家族に隠そうとするおばあちゃん。この秘密が、後々どんな波乱を呼ぶのでしょうか…。
そして、イ家の夕食シーンではとんでもない爆弾が投下されます!チャリムの娘シンが、「ママとパパが離婚する。私の親権をどっちが取るかでケンカしてるんじゃなくて、どっちが取らないかでケンカしてるの」と衝撃の告白!これには家族全員が凍り付きます。チャリム、仕事も家庭も大変そうです…。
8億ウォンと1000万ドル!交錯する大金と運命
そして今回のキーとなるのが、やっぱり「お金」。ダリムは、自分の目の病気を治すのに8億ウォンという大金が必要だと知り、絶望します。家族に心配をかけたくなくて、一人でローン会社に電話したり、なけなしのお金で買った宝くじに望みを託したり…。でも、現実は非情で、宝くじはすべてハズレ。悪夢にうなされるほど追い詰められるダリムの姿は、見ていて胸が痛くなりました。 [00:38:18]
そんな中、もっととんでもない額のお金を動かしているのが、ガンジュの母、ペク・ジヨン(キム・ヘウン)!彼女は亡き父の遺言に従い、なんと1000万ドル(約15億円!?)もの現金を金庫に隠し持っていたんです。遺言には「15年間使わなければ相続税はかからない」と書かれていましたが、ビル購入の話が急に舞い込み、手付金として大金が必要に。彼女は意を決して、金庫から札束の詰まったスーツケースを持ち出します。
そして、運命のいたずらか、タクシーがつかまらず焦っていたジヨンは、偶然通りかかったダリムの母、ボンヒ(パク・ジヨン)が運転するクリーニング店の配達車に乗り込みます。「江南まで乗せて!言い値で払うわ!」と強引に乗り込み、あの大金の入ったスーツケースを車に積ませるジヨン。まさかこんな形で二人が出会うなんて!このスーツケースが、今後の物語を大きく揺るがすこと間違いなしですね!
ラストは、ガンジュとダリムの過去の繋がりを匂わせるシーンで締めくくられました。ガンジュは8年前に何かあったダリムのことを忘れられずにいる様子。彼女の電話番号を「横断歩道」という名前で登録していました。そして、ダリムのスマホには、ガンジュからの着信が「ゲス野郎」と表示されるのでした…。一体、二人の間に何があったのか!?次週が待ちきれません!
『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第2話の感想
第2話では、各キャラクターが抱える問題がより具体的に描かれ、物語にぐっと深みが増しました。ガンジュが抱える後継者としての孤独やプレッシャー、そしてダリムが家族を思うがゆえに一人で抱え込む苦しみは、非常にリアルで共感が持てます。また、長年連れ添った祖父母が直面する老いと病の問題や、チャリムの家庭問題など、どの世代の視聴者も自分のことのように感じられるテーマが巧みに織り込まれていると感じました。特に、ガンジュの母親が何食わぬ顔で大金の入ったスーツケースをクリーニング店の車に積み込むシーンは、コメディでありながらスリル満点で、今後の展開への期待感を煽ります。一見、何の関係もなさそうな人々の運命が、「クリーニング店」という一つの場所を介して少しずつ、しかし確実に絡み合っていく脚本は見事です。これから彼らの「秘密」がどのように暴かれ、物語がどう転がっていくのか、非常に楽しみです。
つづく