最悪の再会?すれ違うダリムとガンジュ

コンビニで気まずい再会を果たしたイ・ダリムとソ・ガンジュ。ガンジュが忘れたクレジットカードをダリムが届けようとしたことから、二人の時間が再び動き出します。

しかし、8年ぶりの再会は甘いものにはなりませんでした。横断歩道でガンジュを待っていたダリム。やっと現れたガンジュは、気まずさからか「同情で寝たんだ」なんて、心にもない酷い言葉をダリムに浴びせてしまいます。 ショックを受けたダリムが思わず振り払った手。そのせいで、彼女の命の次に大切な白杖が車に轢かれて壊れてしまうんです…。

自責の念にかられたガンジュは、ダリムを家まで送ることに。そこで彼が目にしたのは「チョンリョムクリーニング」の看板。 なんと、そこがダリムの家だったんですね。

勘違いから生まれる大騒動!アイロンの脅威

そこへ、ダリムを心配して駆けつけたのが、クリーニング店で働くチャ・テウン。彼は壊れた杖と、見知らぬ男(ガンジュ)と一緒にいるダリムを見て、ガンジュがダリムにちょっかいを出した悪いヤツだと完全に誤解!

「うちのダリムに手を出すとはいい度胸だ!」とばかりに、テウンは商売道具のアイロンを持ち出し、「そのシワシワの顔をアイロンがけしてやろうか!」とガンジュを脅します。 病院着姿のガンジュはタジタジ。さらにダリムが、ガンジュが自分のことを「横断歩道」という名前で携帯に登録していたことをバラしたことで、テウンの怒りは頂点に! この一連のドタバタ劇、シリアスな展開の中での良いスパイスになっていましたね。

10本の白杖に込められた想い

翌日、ガンジュはなんと病院を抜け出して、ダリムの元へ。彼が持ってきたのは、10本もの新しい白杖でした。 「どれが合うか分からなかったから」というガンジュですが、ダリムは「また同情?」と素直に受け取れません。

するとガンジュは、「彼氏がいる君に同情なんてしない」と言い返します。これは、ダリムが昨日とっさに「テウンは彼氏だ」と嘘をついたことから生まれた、新たな勘違いでした。 そして、気まずそうに「会えて嬉しい」と本音をポツリ。 その言葉を8年間待ち続けていたダリムの、切ない表情が印象的でした。

母の愛と苦悩…8億ウォンの壁

一方、ダリムの母コ・ボンヒは、医師から衝撃の事実を知らされます。ダリムの視力は、最新の治療を受ければ回復する可能性があること。しかし、その費用は片目で40万ドル、両目で80万ドルという、あまりにも高額なものでした。

ダリムが家族に心配をかけまいと、この事実を一人で抱え込んでいたことを知り、ボンヒは母親として自分の無力さを責め、涙に暮れます。 なんとか治療費を工面しようと銀行に駆け込みますが、融資額は到底足りません。 絶望の中、彼女が道端で拾ったのは、いかにも怪しげな金融業者のチラシ…。彼女の決断が、今後の大きな波乱を呼びそうです。

それぞれの秘密と事件の予感

他にも、ダリムの姉チャリムとテウンの秘密めいた関係や、ガンジュの継母ミヨンが夫に隠している嘘など、各キャラクターの抱える問題が次々と明らかに。

そして物語のラスト、亡き息子の法事のために山菜採りに出かけたダリムの祖父母が、山で道に迷ってしまいます。 同じ頃、麓の町にはけたたましいサイレンの音が鳴り響き、不穏な雰囲気のまま第3話は幕を閉じました。

『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第3話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、物語に一層の深みを与えていました。特に、ガンジュとダリムの関係性には心を揺さぶられます。最悪の再会から始まった二人ですが、ガンジュの不器用な行動の端々に見える後悔や本心、そしてダリムの強がりながらも傷ついている姿が非常にリアルに描かれていました。また、ダリムの視力回復に莫大な費用がかかるという重い現実が突きつけられ、母親であるボンヒの苦悩と必死さに胸が締め付けられます。彼女の愛情が、家族を正しい道へ導くのか、それとも危険な道へと誘ってしまうのか、目が離せません。コミカルなシーンとシリアスなテーマが巧みに織り交ぜられており、各キャラクターが抱える「お金」と「秘密」が、今後の展開の重要な鍵となっていくことを予感させます。

つづく