ついに迎えた最終回!経歴詐称という最大の爆弾が爆発してしまったコ・ヘラ。もうクビは免れない…誰もがそう思ったはず。冷徹な上司チェ・ジウォンとの関係も最悪な状況で、一体どんな結末を迎えるのか、固唾をのんで見守った人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな波乱万丈の最終回を徹底的に振り返っていきます!

最大の危機!ヘラの嘘が会社を揺るかす

コ・ヘラの経歴詐称が、ついに会社全体に知れ渡ってしまいました。社内は大騒ぎになり、人事部は会社の規律のためにも、即刻解雇すべきだと社長であるチェ・ジウォンに猛烈なプレッシャーをかけます。そりゃそうですよね、前代未聞のスキャンダルですから。

ジウォン自身も、ヘラがインターンとして見せてきた驚異的な能力と成果を誰よりも知っているだけに、非常に難しい判断を迫られます。規則を取るか、実力を取るか…。彼女の経営者としての手腕が問われる瞬間でした。

そしてジウォンは、ヘラを守ることを決断します。役員たちを前に履歴書の一枚より、彼女が会社にもたらした実績の方が重要だと真っ向から反論。しかし、この決断は社内の混乱に油を注ぐ結果となり、ジウォンに対する反発や疑いの声はますます大きくなってしまいました。

エレベーター前の冷酷な真実

一方、自分の嘘が招いた事態に、ヘラは会社を去る覚悟を決めていました。荷物をまとめ、うなだれてエレベーターを待っていると、そこに現れたのは、氷のように冷たい表情をしたジウォンでした。

気まずい沈黙の中、ジウォンが口を開きます。あなた、私まで騙していたのね。その言葉は、どんな罵声よりもヘラの胸に突き刺さりました。ヘラは顔を上げることができず、ただ黙って自分の罪を認めるしかありません。

ジウォンの怒りは頂点に達します。偽りの経歴で入社することが、どれだけ他の努力している人たちを踏みにじる行為か分かってる?何より許せないのは、その立場で私のやり方を偉そうに批判していたことよ!。ジウォンの厳しい言葉は、ヘラのプライドと心を容赦なく打ち砕きました。

クビじゃない― 予想を裏切る衝撃の宣告

もうダメだ、とヘラが全てを諦めかけたその時、ジウォンは意外な言葉を口にします。

あなたをクビにはしない

あっけに取られるヘラに、ジウォンはタブレットを見せつけます。そこには、ヘラが入社してから手掛けたプロジェクトの成果が、具体的なデータと共に詳細に表示されていました。あなたの能力は、この会社に必要だから残す。それだけよ。

ジウォンは続けます。これは同情なんかじゃない。純粋なビジネスの判断。だから、次に一度でもミスをしたら、その時は即刻解雇するから覚悟なさい。

それは、温情でもなければ、優しさでもない。ただ使える駒だからという、あまりにも冷徹で、しかし、だからこそヘラの能力を認めているという何よりの証明でした。予想だにしなかった結末に、ヘラはただ立ち尽くすばかり。閉じていくエレベーターのドアの向こうに見えるジウォンの背中を見つめながら、ヘラの中で凝り固まっていた何かが、初めて静かに溶けていくのを感じるのでした。この出来事は、敵対していた二人の関係が、新たなステージへと向かう大きな転換点となったのです。

『伝説のインターン コ・ヘラ ~Cold Blooded Intern~』最終回 第12話の感想

この最終回は、単なるハッピーエンドでは終わらない、非常に現実的で深みのある結末だったと感じます。特に印象的だったのは、チェ・ジウォンというキャラクターの描き方です。彼女がヘラを解雇しなかったのは、決して情に流されたからではなく、あくまで会社の利益になる有能な人材だからという冷徹な経営判断に基づいていた点にしびれました。その非情さが、逆にヘラの能力を最高に評価している証となり、二人の間に不思議な信頼関係が芽生えるきっかけになるという展開は見事でした。ヘラもまた、自分の過ちを厳しく断罪された上で、その能力を認められて再スタートの機会を得ます。甘いおとぎ話ではなく、厳しさの中に確かな希望を見出す、大人の女性たちのためのリアルな物語として、心に強く残る最終回でした。綺麗事だけではない、仕事の厳しさと、だからこそ生まれる人と人との絆の面白さを改めて感じさせてくれるエピソードです。

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