いやはや、今回の『伝説のインターン コ・ヘラ』は、息をのむ展開の連続でしたね!前回、まさかの妊娠が発覚したチェ・ジウォン。物語はそこから一気に加速していきます。

病院から出てきたジウォンを気遣おうとするコ・ヘラですが、いつものようにジウォンは冷たく突き放します。それでもヘラは諦めません。翌朝のオフィス、みんながコーヒーを頼む中、ジウォンのためにはカフェインレスの飲み物をそっと用意。お昼に寿司の出前を取るとなれば、妊娠中の彼女のために火の通った魚を注文する徹底ぶり。この甲斐甲斐しさ、ヘラらしいですよね。

しかし、そんなヘラの気遣いにジウォンは気づいていました。トイレでヘラを問い詰め、余計なことはやめてと釘を刺します。二人の間の壁は、ますます厚くなるばかりです。

一方、ヘラの夫コン・スピョは、近所の内装工事の騒音で勉強に集中できず、図書館へ。その帰り道、なんと娘のイヨンが見知らぬ男性と手を繋いでいるのを目撃してしまいます!慌てて声をかけようとすると、二人は逃げるように走り去ってしまい、スピョは呆然…。こちらの家族にも、何やら波乱の予感がしますね。

さて、オフィスでは、ジウォンが昇進の話をするために上司グァンスの元を訪れます。しかし、そこで待っていたのは、妊娠についての詰問でした。ジウォンはこの子は産まないとまで言い切りますが、グァンスは非情にも昇進を拒否。怒りに震えるジウォンは、オフィスを飛び出していきます。

その間、グァンスはヘラを食事に誘い、とんでもない取引を持ちかけます。ジウォンがヘラに妊婦を退職に追い込むよう指示したことを公に証言すれば、ヘラの出世を約束するというのです。正義感とキャリアアップの間で、ヘラの心は激しく揺れ動きます。

そんな葛藤を抱えてオフィスに戻ったヘラの前に、かつてジウォンのせいで契約を打ち切られたという男性が現れ、契約を戻してほしいと懇願します。しかしジウォンは冷たくあしらい、男性はオフィスで騒ぎを起こす事態に。この一件でジウォンの冷酷さを目の当たりにしたヘラは、グァンスの提案を受け入れる決意を固めます。

ヘラはジウォンの元へ向かい、すべてを打ち明けます。あなたがしたことは間違っている。だから私は、あなたの不正を告発すると。ジウォンは、あなたもムンジョンを辞めさせた共犯者よ。あなただって無事では済まないと警告しますが、ヘラの決意は揺らぎません。構わない。私は正しいことをするだけと言い残し、その場を去るのでした。

そして運命の役員会議。ジウォンの昇進がかかったその場で、ヘラはついに立ち上がります。理事たちから真実を問われたジウォンは、ヘラに違法な任務を指示したことを、はっきりと認めたのでした。ジウォンの口から語られた衝撃の告白。ここで11話は幕を閉じます。

『伝説のインターン コ・ヘラ ~Cold Blooded Intern~』第11話の感想

今回のエピソードは、登場人物それぞれの正義と覚悟がぶつかり合う、非常に見ごたえのある回でした。特に印象的だったのは、コ・ヘラの決断です。自らの職を失うリスクを冒してでも、間違っていることには声を上げる。その姿は、単なる復職を目指すインターンではなく、一人の人間としての誇りを感じさせました。一方で、チェ・ジウォンが最後に罪を認めた場面。あれは、ただ追い詰められた末の告白だったのでしょうか。それとも、彼女の中にわずかに残っていた良心が見せた、最後の抵抗だったのでしょうか。彼女の行動の真意を考えると、キャラクターの奥深さを改めて感じずにはいられません。二人の女性の対立が、単なる社内政治の枠を超え、それぞれの生き様を問うドラマに昇華した瞬間だったと思います。

つづく