今回は『伝説のインターン ヘラ』第10話について、熱く語っていきたいと思います!ついに、あの氷の女帝ジウォンの過去が明かされ、物語が大きく動きましたね。

明かされる過去の傷跡と、すれ違う二人

前回、ヘラと口論の末に倒れたジウォン。ヘラの助けを頑なに拒絶し、私の人生に口出ししないでと言い放ちます。その言葉にヘラは深く傷つき、もう二度と彼女を助けないと心に誓うのでした。

一方、ヘラの家庭も穏やかではありません。娘のイヨンが学校で友達にタトゥーを施したとして呼び出しを受けます。帰宅後、ヘラはイヨンを厳しく問い詰めますが、イヨンは自分の傷跡を隠したかったと涙ながらに告白。思いがけない娘の告白に、ヘラは言葉を失ってしまいます。

その頃、ジウォンのもとには母親が訪れ、財産譲渡の書類を渡していました。冷たい言葉を浴びせる母親と、それを受け流すジウォン。そのやり取りの一部始終を、部下のソジュンが聞いてしまいます。

翌日、会社ではグァンスがヘラの仕事ぶりを評価し、重要な仕事を任せるなど、ヘラにとって追い風が吹いているように見えました。しかし、ジウォンが突然ウェットティッシュの取引先を独断で変更したことで、チームは混乱に陥ります。

そんな中、ヘラは取引先の担当者として、かつてジウォンと同じ会社で働いていた元同僚と再会します。彼女との会話で、ヘラは衝撃の事実を知ることになります。それは、過去にジウォンが職を失った原因が、妊娠禁止契約に最初にサインした人物のせいだったということ。そして、その最初の署名者が自分自身、ヘラだったことを思い出し、ヘラは激しい罪悪感に襲われます。さらに元同僚はジウォンの子供について尋ねますが、ヘラはジウォンに子供がいないことを知っているため、ますます混乱するのでした。

その夜、オフィスで残業していたヘラは、帰ろうとするジウォンを引き止め、過去の妊娠禁止契約について謝罪します。私のせいで会社を辞めたの?と尋ねるヘラに、ジウォンは冷たくも核心をつく言葉を返します。私の成功を可能にしたのは、あなただけかもしれない。

冷徹な仮面の裏に隠された悲劇

場面は過去へ。かつてジウォンは妊娠していましたが、恋人や両親から中絶を迫られていました。その計り知れないストレスから、彼女は流産してしまいます。絶望の淵で自ら命を絶とうとしていたジウォン。そこへ何も知らないヘラが現れ、いい人ぶるのはやめて。もっと自分のことだけを考えなさいとアドバイスします。この言葉が、皮肉にもジウォンを今の冷徹な人間へと変貌させる引き金となったのでした。

そして現在。ヘラとの会話の後、ジウォンは激しいめまいに襲われ、その場に倒れ込んでしまいます。ヘラは急いで彼女を病院へ。

エピソードの最後、医師はジウォンにこう告げます。おめでとうございます、妊娠です。その言葉を隣で聞いたヘラは、衝撃に目を見開くのでした。

『伝説のインターン ヘラ ~Cold Blooded Intern~』第10話の感想

今回のエピソードは、これまで謎に包まれていたジウォンというキャラクターの核心に触れる、非常に重厚な回でした。彼女がなぜあれほどまでに冷徹で、成功に執着するのか。その理由が、あまりにも悲しい過去の出来事にあったことが明かされ、胸が締め付けられました。特に、ヘラの善意からのアドバイスが、結果的にジウォンを孤独な道へと歩ませる一因となったという皮肉な構図は、人間関係の複雑さと難しさを深く描き出しています。誰もが誰かの人生に、知らず知らずのうちに影響を与えているのかもしれないと考えさせられました。そして最後の最後で明かされたジウォンの妊娠。これは、彼女が過去のトラウマと向き合い、新たな人生を歩むための希望となるのか、それとも新たな試練の始まりとなるのか。物語が新たな局面を迎えたことを強く感じさせ、二人の関係性がこれからどう変化していくのか、見守らずにはいられません。

つづく