長かった苦難の道も、ついに終わりを迎える時が来ましたね…。『太陽を抱く月』最終回、第20話は、これまでの全ての伏線が回収され、それぞれの運命が劇的に決着する、まさに圧巻のフィナーレでした。涙なしには見られない衝撃の展開と、その先にある光。早速、その結末までを詳しく見ていきましょう!

謀反の裏に隠された、王と陽明君(ヤンミョングン)の壮大な計略

狩りの日、ついにユン・デヒョン一派が行動を開始。王であるフォンを討つため、陽明君(ヤンミョングン)を王位に就けるという大義名分を掲げ、謀反の火蓋が切られました。陽明君(ヤンミョングン)がフォンに刃を向けるという、誰もが息をのんだその瞬間…事態は誰もが予想しなかった方向へ急展開します!

なんと、陽明君(ヤンミョングン)は次の瞬間、向き直って反乱軍の兵士を斬り捨てたのです。そう、これこそが、フォンと陽明君(ヤンミョングン)が仕掛けた壮大な局中局、つまり罠でした。謀反を企てる者たちを一網打尽にするため、陽明君(ヤンミョングン)は裏切り者を演じていたのです。形勢は一気に逆転し、激しい戦いの末、首謀者であるユン・デヒョンはフォンと陽明君(ヤンミョングン)の連携によって討ち取られ、長きにわたる陰謀に終止符が打たれました。

宝鏡と陽明君(ヤンミョングン)、それぞれの悲しい決断

父ユン・デヒョンの謀反を知った王妃ポギョンは、自らの運命を悟ります。王妃の座から引きずり下ろされる屈辱を味わう前にと、彼女は自ら命を絶つという悲しい最期を選びました。

一方、反乱の鎮圧に成功したものの、陽明君(ヤンミョングン)の心は晴れませんでした。王族である自分が生きている限り、彼を担ぎ出そうとする第二、第三の反乱分子が現れないとも限らない…。国の未来と愛する弟フォン、そしてヨヌの幸せを願い、陽明君(ヤンミョングン)は一つの悲しい決断を下します。彼は反乱の残党の前に無抵抗で立ち、その刃に倒れることを選びました。自らの命と引き換えに、国の未来に完全な平穏をもたらしたのです。彼の犠牲は、あまりにも切なく、胸が締め付けられます。

涙の再会、そして8年の時を経て…

すべての戦いが終わり、フォンはヨヌを母である許氏夫人の元へと送り届けます。記憶を失い、死んだことにされていた娘との再会に、母は涙ながらにヨヌを抱きしめました。兄のヨムは、妹を守れなかった自責の念に駆られますが、ヨヌは優しく彼を許します。

また、ヨヌはミナ王女のもとを訪れます。過去の呪詛事件の罪により、子を産んだ後に官婢に落とされる運命にあったミナ王女に、ヨヌは家族と生まれてくる子のために、強く生きなければなりませんと語りかけ、生きる希望を与えました。

そして、巫女としてずっとヨヌを見守り続けてきたチャン・ノギョンもまた、自らの役目を終え、静かにこの世を去ります。

幾多の困難を乗り越え、フォンとヨヌはついに正式な夫婦として結ばれ、盛大な婚儀が執り行われました。

時は流れ、8年後。フォンとヨヌの間には世子が生まれ、許されたミナ王女とヨムの間にも子供が成長していました。ヨムもようやく心のわだかまりを解き、再び家族としての日々を取り戻します。

物語の最後、フォンはヨヌの誕生日のために、慣れない手つきでカヤグムを一生懸命に練習します。その音色はまだまだぎこちないものでしたが、自分を想う夫の愛しい姿を、ヨヌは満面の笑みで見つめるのでした。

『太陽を抱く月』最終回 第20話の感想

長きにわたる陰謀とすれ違いがようやく終わりを告げ、それぞれのキャラクターが自らの運命に決着をつけた最終回でした。特に印象的だったのは、陽明君(ヤンミョングン)の選択です。彼の高潔な自己犠牲がなければ、この国の真の平穏は訪れなかったのかもしれないと思うと、その切ない決断に深く心を揺さぶられます。一方で、数えきれないほどの困難を乗り越えたフォンとヨヌが、ようやく手に入れた穏やかな日常には、心からの安堵を覚えました。王として、そして夫として、不器用ながらもまっすぐな愛情を表現するフォンの最後の姿が、この壮大な物語の美しく、そして温かい締めくくりになったと感じています。

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