やあ、待ってたかい。早速だけど、『エマ』の第2話、これがまたとんでもないことになってるんだ。もうね、女の戦いと業界の闇がごちゃ混ぜになってて、見てるこっちがハラハラしっぱなしだったよ。

あらすじとネタバレ

じゃあ、どこから話そうか。そうだな、まずは主役交代劇の直後からいこう。

新旧エマ、火花散る

シン・ジュエが新しいエマに決まった。これにベテラン女優のチョン・ヒランが黙っちゃいない。オーディションでシン・ジュエのことを見て、鼻で笑うんだ。あんたなんかが私の代わりになれるわけないって。完全にケンカ腰だよね。

でも、プロデューサーのジョンホと脚本家のクァクはシン・ジュエのあの態度が気に入った。結果、シン・ジュエが主役に大抜擢。チョン・ヒランのプライドはズタズタだ。

主役に決まったシン・ジュエは、スタジオから専用のアパートをもらう。すごい出世だよな。彼女が真っ先に向かったのは、友達のグナのところ。グナは社会運動の仲間たちとデモの準備をしてた。シン・ジュエは彼女に私のアシスタントになってほしいって頼むんだ。グナは仲間を裏切れないって悩むけど、結局はシン・ジュエと一緒に行くことを決める。まあ、金にはならないけど、いい暮らしはできるって約束でね。

一方、チョン・ヒランは事務所に乗り込んで契約を破棄しようとする。でも、プロデューサーのジョンホから違約金の話をされて、すごすごと引き下がる。ただ、チョン・ヒランもタダでは転ばない。あんたを儲けさせてるのは、私についてるファンだってこと、忘れないでよって釘を刺すんだ。怖いねえ。

それぞれの思惑が渦巻く撮影現場

物語は映画の製作現場に移る。ここからがまたドロドロしてる。

まず、プロデューサーのジョンホ。こいつがなかなかの男でさ。自分の恋人で女優志望のミナをエマ役にキャスティングしなかったことで、彼女にキレられる。ミナはジョンホの挑発的な写真を撮って、それをネタに脅迫してくるんだ。身から出た錆ってやつだ。

チョン・ヒランはチョン・ヒランで、次の手を打ってた。天才監督のクォンの新作脚本を読んで、あまりの素晴らしさに圧倒される。彼女はクォンの家に押しかけて、自分を使ってくれって土下座する勢いで頼み込むんだ。ヌードがあっても構わないって。彼女は言う。今までお金のために仕事をしてきた。でも一度でいいから、芸術のために演じたいのって。このセリフには、ちょっとぐっときたよ。

その言葉にクォン監督も心を動かされたみたいだ。脚本の執筆を進める。チョン・ヒランの言葉からインスピレーションを得て、倒錯的なラブシーンを思い描く。行為の真っ最中に女が男を殺して去っていく、みたいな強烈なやつだ。

でも、事態は最悪の方向へ。クォン監督が自分の脚本をジョンホのところに持ち込むんだ。チョン・ヒランを主演させたいからね。でも、この二人がまあ、そりが合わない。ジョンホはチョン・ヒランの代わりに自分の愛人ミナを使おうとする。それにクォンがブチギレて、口論から殴り合いのケンカに発展。血まで流す大惨事だ。これで映画の企画はパー。チョン・ヒランの夢も消えた。

宣戦布告の記者会見

話はシン・ジュエに戻る。彼女は映画の衣装合わせをするんだけど、デザイナーのポールはチョン・ヒランの信者だから、シン・ジュエにわざと地味な服を着せる。シン・ジュエが気に入ったのは、チョン・ヒランのために作られた特注のドレスだった。

家に戻ったシン・ジュエ、どうしたと思う?その地味なドレスをビリビリに破いて、自分でセクシーなデザインにリメイクしちゃうんだ。そして、それを着て映画の記者会見に登場する。派手なメイクに、肌見せ全開のスタイル。これを見たチョン・ヒランは、もう怒り心頭だ。

会見後、二人きりになった途端、チョン・ヒランはシン・ジュエに物を投げつけて罵倒する。デザイナーへの敬意がない!って。でも、シン・ジュエも負けてない。胸を見せることが下品なわけじゃない。私は自分の仕事にベストを尽くしてるだけって言い返すんだ。話が通じないと分かると、シン・ジュエはチョン・ヒランの荷物を床に叩きつけて、部屋を出ていく。完全に戦争勃発だ。

その後も、乗馬のレッスンでシン・ジュエが型破りな方法で馬と心を通わせたりして、チョン・ヒランのイライラは募るばかり。そんな中、映画の脚本が検閲でボツになるっていうトラブルも発生する。

そして、物語の最後に衝撃が走る。脚本家のクァクが主役に抜擢した旧友の俳優ヒョク。彼がバイクでバーを出た後、事故に遭ったっていう知らせが入るんだ。一体、どうなっちまうんだよ。

今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?

いやあ、濃かった。第2話にして、もうクライマックスみたいな密度だったな。シン・ジュエのシンデレラストーリーかと思いきや、そんな甘い話じゃ全然ない。芸能界の裏側にある嫉妬とか、権力争いとか、そういうドロドロした部分をこれでもかってくらい見せてくる。

特に、シン・ジュエとチョン・ヒランの対立構造が最高に面白い。シン・ジュエは貧しい出身だけど、物怖じしない強さがある。一方のチョン・ヒランはトップスターの座にいるけど、その地位を失うことへの恐怖と焦りでいっぱいだ。この対比がたまらない。

プロデューサーのジョンホみたいな、仕事はできるけど人間的には最低なやつとか、本当にリアルで笑っちゃうよな。脚本家のクァクみたいに、芸術と商業の間で苦悩するクリエイターの姿も描かれてて、深みがある。ただの女のバトルドラマじゃない。これは、それぞれの正義と欲望がぶつかり合う、骨太な人間ドラマだ。

つづく