よう、待たせたな。ついに『エマ』の最終回だ。いやー、今回はマジですごかった。
あらすじとネタバレ
ここからはネタバレ全開だから、まだ観てない君は気をつけてくれよな。
授賞式までのカウントダウン
物語は、チョン・ヒランが最後のカードを切るところから始まる。彼女はヤン記者に接触した。腐りきった社長、ジョンホの悪事を世間にバラすためだ。チョン・ヒランは自分が助演女優賞に選ばれることも知っていた。だから、何が何でも授賞式に出席する必要があったんだ。
そこに、まさかの人物が現れる。あのクォン監督だ。彼はチョン・ヒランの才能を認めていた。そして、新作『夜の捕食』に彼女を誘う。でも、チョン・ヒランの目的は違った。彼女は監督に協力を求めたんだ。これが逆転劇の始まりだった。
ジョンホも黙ってない。彼はチョン・ヒランを潰そうと必死だ。手下に彼女を尾行させる。でも、百戦錬磨のチョン・ヒランには通用しない。あっさり撒かれてしまう。ジョンホはさらに汚い手を使う。記者のジェゴンを買収して、チョン・ヒランが賞を獲れないように仕向けた。その見返りは、新人女優シン・ジュエとのお食事会だ。最低だよな。
一方で、シン・ジュエの親友だったグナも動く。彼女は映画会社の部長ギの偽善に耐えられなかった。パーティーの実態を見て見ぬふりする彼を責め、あっさりクビにされてしまう。この業界の汚さに嫌気がさしたんだ。
その頃、シン・ジュエはジェゴンと会っていた。案の定、ジェゴンはシン・ジュエに手を出そうとする。でも、今のシン・ジュエはもう昔の彼女じゃない。不能なんでしょと言い放ち、逆上した彼を殴り飛ばしてその場を去る。よくやった!
チョン・ヒランも最後の準備を進めていた。デザイナーのポールを訪ねる。ポールはシン・ジュエに乗り換えて、チョン・ヒランを避けようとした。でも、チョン・ヒランは泣き落としで彼を説得する。最後の花道を飾るためのドレスを作らせるんだ。彼女の覚悟が伝わってくるシーンだったよ。
運命の授賞式
そして、運命の授賞式の夜が来た。チョン・ヒランは、ポールがシン・ジュエのために作っていたはずのドレスを着て現れる。一方のシン・ジュエは、なんと馬に乗って登場だ。ナイトクラブ時代の衣装をアレンジした姿で、会場の視線を独り占めする。チョン・ヒランは誇らしそうな顔で彼女を見ていた。
ジェゴンのせいで、シン・ジュエは賞を逃す。でも、彼女は気にしていない。チョン・ヒランの受賞を見届けるために残ったんだ。だけど、チョン・ヒランも受賞を逃してしまう。会場がざわつく中、生涯功労賞に選ばれたクォン監督がステージに上がる。彼は、チョン・ヒランを一緒にステージへと呼び寄せた。
その瞬間、ジョンホは全てを悟る。部下にチョン・ヒランを捕まえろと叫んだ。でも、もう遅い。
生放送のカメラが止まる直前、チョン・ヒランはマイクを掴んで叫んだ。ジョンホが自分の会社の女優たちを、金や権力のために政府の高官に斡旋していたことを。外ではヤン記者たちが、その事実を記したビラをばら撒いていた。
会場は大パニックだ。ジョンホと政府の連中がチョン・ヒランを捕まえようと躍起になる。でも、クォン監督、ポール、ヨンベ、ヤン記者が彼女の逃げ道を作る。追い詰められたチョン・ヒラン。そこに、あの馬に乗ったシン・ジュエが再び現れた。彼女はチョン・ヒランをさらい、闇の中へと消えていく。最高のシーンだったよ。
全てをひっくり返した後
アジトに集まった一同。でも、完全な勝利じゃない。ヤン記者とヨンベが捕まってしまった。二人は拷問を受ける。ジョンホも無事では済まなかった。口封じのために、仲間だと思っていた男に裏切られ、逮捕されてしまう。
でも、チョン・ヒランはまだ終わらない。彼女は文化大臣を直接脅迫する。例の帳簿の破れたページを見せつけたんだ。そこには大臣の名前が書かれていた。仲間たちに手を出さないこと、二度と俳優たちを食い物にしないことを約束させた。もし自分を殺せば、大臣もタダでは済まないと。彼女の覚悟は本物だ。
チョン・ヒランの賭けは勝った。世論は彼女の味方になった。国中が彼女の安否を気遣い、真相究明を求めたんだ。結局、ジョンホを裏切った男が全ての罪を被って逮捕された。
チョン・ヒランは、シン・ジュエにこの業界で生き残りたいなら、奴らにツケを払わせなさいと言い残して去っていく。シン・ジュエと親友グナの涙の別れも描かれた。
そして1983年。シン・ジュエは日本でデビューしていた。セックスシンボルとしてのイメージを逆手にとって、強く生き抜いていたんだ。故郷に戻ったチョン・ヒランは、テレビに映るシン・ジュエのインタビューを、穏やかな笑顔で見つめていた。彼女の手には、クォン監督の新しい脚本があった。物語は、シン・ジュエのマネージャーになったヨンベが、彼女のためにワインを注文するシーンで幕を閉じる。シン・ジュエはサングラスをかけ、チョン・ヒランのように堂々と振る舞おうとしていた。
最終回の感想
いや、もう、最高の最終回だったな。ただの復讐劇じゃない。これは、男社会の汚い権力に、二人の女がプライドと全てを懸けて立ち向かった物語だ。チョン・ヒランの計画は、まさに綱渡りだった。一つでも間違えば、全てが終わってしまう。その緊張感がたまらなかったよ。
授賞式での暴露シーンは、本当にスカッとした。でも、その後の展開がこのドラマの深さを示している。仲間が捕まり、拷問を受ける。勝利の裏には、必ず犠牲が伴うんだ。甘いだけのハッピーエンドにしないところが、すごくリアルだった。
特に心に残ったのは、チョン・ヒランとシン・ジュエの関係だ。最初は対立していた二人が、いつしか固い絆で結ばれていく。チョン・ヒランがシン・ジュエに未来を託し、シン・ジュエがその意志を継いでいく。最後の、チョン・ヒランが穏やかにシン・ジュエのインタビューを見ているシーンには、ぐっときたよ。彼女たちの戦いは、決して無駄じゃなかったんだ。このドラマは、理不尽な世界でどう生きるかを、強く問いかけてきた。そして、諦めない限り、道は開けるんだってことを教えてくれた気がする。