あらすじ
映画『エマ夫人』の編集権を巡って、チョン・ヒランとプロデューサーのジョンホの対立はもう限界点だ。チョン・ヒランは自分の信念を貫こうとする。でも、ジョンホはそれを力でねじ伏せようとするんだ。この戦い、どっちが勝つと思う?
一方で、シン・ジュエはどんどん有名になっていく。本人が望んだ形じゃないのに、世間が彼女をスターに押し上げる。その裏で、成功を夢見る別の女優ミナは、危ない道に足を踏み入れてしまう。
映画は完成して、ついに公開される。でも、その結末は誰もが予想しなかったものだった。成功って何なのか、本当の勝利って何なのか。そんなことを考えさせられる、マジでヘビーな回だぜ。
ネタバレ
1982年の正月。チョン・ヒランは警察に捕まってたけど、まあ、スターだからな。警官もみんなファンで、あっさり釈放される。その足でジョンホの家に乗り込むんだ。契約書を破棄するつもりだったのに、見つけたのは裏帳簿。パーティー開催とか女優の斡旋とか、ヤバい金の流れが全部書いてある。
チョン・ヒランが自分とシン・ジュエの名前が書かれたページを破った瞬間、ジョンホが帰ってくる。もう、そこからは修羅場だよ。チョン・ヒランはボコボコにされる。でも、やられっぱなしじゃない。帳簿を燃やして、最後はジョンホの肩を撃ち抜くんだ。マジで覚悟が違う。
当然、ジョンホはキレる。報復として『エマ夫人』の再編集を命令する。チョン・ヒランが作った強い女の映画を、下品なポルノに変えちまうんだ。クァク監督も抵抗するけど、無駄だった。
ここからが本当にキツい話だ。新人女優のミナが、次のパーティーに連れて行かれる。そこでVIPに薬を盛られて、レイプされる。そのまま薬の過剰摂取で死んでしまうんだ。成功するためなら何でもするって言ってたけど、こんな結末はあんまりだよな。
チョン・ヒランとクァクは、ジョンホが編集した映画を観る。内容は最低。チョン・ヒランはジョンホを殺さなかったことを後悔する。そして、クァクに言うんだ。ただ抵抗するだけじゃダメだ。あんたも手を汚せって。
もう我慢の限界だったんだろうな。チョン・ヒランは完成した映画のフィルムを盗み出す。シン・ジュエも連れて、森の中で全部燃やしてしまおうとするんだ。屈辱的な映画として世に出るくらいなら、ない方がマシだって。シン・ジュエもその気持ちを理解して、自らフィルムにガソリンをかける。
そこにクァク監督が駆けつける。やめてくれ!って泣き崩れるんだ。そりゃそうだよな。どんな形であれ、彼にとっては魂を込めて作った初監督作品なんだから。
チョン・ヒランもクァクの涙を見て、フィルムを返す。二人はお互いに謝る。映画をダメにしてごめんって。そしてチョン・ヒランは言うんだ。この映画はヒットするって。皮肉だよな。
その言葉通り、映画は公開されると大ヒット。シン・ジュエは一躍スターになる。でも、本人は全然嬉しそうじゃない。
物語の最後、チョン・ヒランとシン・ジュエはミナの葬式で再会する。ミナの部屋にも、チョン・ヒランのポスターが貼ってあったんだ。夢を追いかけて、夢に破れた少女の死を前に、二人は静かに話す。
そしてチョン・ヒランは決意する。ジョンホの元へ向かい、宣戦布告するんだ。あんたの悪事の証人は、この私だ。私が破滅してもいい。あんたも道連れにするからって。鳥肌が立ったよ。ここからが本当の戦いの始まりだ。
感想
今回はマジでジェットコースターみたいな回だったな。ミナの件は本当に胸が痛む。スターになるってことの裏側にある犠牲が、これでもかってくらい描かれててさ。シン・ジュエは夢を叶えたはずなのに、全然幸せそうじゃないのがリアルだよ。チョン・ヒランの覚悟も凄かった。フィルムを燃やそうとした気持ち、痛いほどわかる。でも、クァク監督の涙を見たら、それもできない。どっちの気持ちも正しくて、だからこそ苦しいんだよな。結局、映画はヒットするっていう皮肉な展開。成功って一体何なんだろうって、本気で考えさせられた。最後のチョン・ヒランの宣戦布告で、ちょっとだけスッとしたけどな。
つづく