よう、待たせたな。今回は『エマ』の第4話だ。
いやー、マジでとんでもない回だったよ。
シン・ジュエがどうなっちまうのか、ハラハラしただろ?
俺もだよ。さっそく、中身を見ていこうぜ。
あらすじとネタバレ
悪夢のパーティー、その先で
シン・ジュエが例のヤバいパーティー会場に着く。そこはもう、金と権力を持ったオッサンたちの巣窟だ。
連中はシン・ジュエを品定めして、誰が彼女をもてなすかなんてゲームを始める始末。
最低だよな。
シン・ジュエが通された先には、VIPがいた。
その正体は、なんと大統領だ。マジかよ。
話はどんどんキナ臭くなる。
VIPはシン・ジュエに言うんだ。俺と寝ろ。そしたらスターにしてやるって。
これ、一番言っちゃいけないやつじゃん。
シン・ジュエは必死に頼む。
ちゃんとしたやり方で女優になりたいんです
私はまだ、女優ですらないんです
でもVIPは、彼女の純粋さを笑って取り合わない。
その時、チョン・ヒランが現れる。
彼女はVIPにこう言った。
あの子はあなたの時間を無駄にするだけです
代わりに、私が
チョン・ヒランはシン・ジュエをかばって、自分が代わりにVIPの相手をすると申し出たんだ。
変わる関係、芽生える絆
ショック状態のシン・ジュエは、ジョンホの友人の車で家まで送られる。
彼はシン・ジュエに、パーティーで着た服と現金100万ウォンを渡す。
シン・ジュエは断ろうとする。
でも彼は言うんだ。プライドは捨てろ。どうせ仕事は果たしたんだからって。
重い言葉だよな。
その頃、チョン・ヒランはジョンホにブチギレてた。
平手打ちを食らわしてたよ。
どうやらジョンホは昔、新人だったチョン・ヒランにも同じことをさせたらしい。
ジョンホは言う。
俺たちに力はない。政府の役人たちはやりたい放題だ
悔しいけど、これが現実なんだろうな。
チョン・ヒランはVIPから手に入れた撮影再開の許可証をジョンホに渡す。
この映画は嫌い。でも、不名誉な形では終わりたくない
その代わり、彼女は新しい脚本を要求した。
そこに、酔っぱらったミナが乱入してくる。
彼女はパーティーに行きたかったらしくて、自分を守ろうとするジョンホに当たり散らす。もう、ぐちゃぐちゃだ。
夜、シン・ジュエはチョン・ヒランの家の前で彼女を待っていた。
シン・ジュエはチョン・ヒランに感謝を伝える。
あなたの言葉のおかげで、VIPを断る勇気が出ました
チョン・ヒランは相変わらずクールで、素っ気ない。
でも、前みたいに言葉にトゲはないんだ。
彼女はシン・ジュエに尋ねる。
もっとマシな生活がしたい、それ以外に女優になりたい理由は何?
脚本書き換え、戦いの始まり
シン・ジュエは家に帰る。
グナは、床に広げられた金と、それを前にして泣き崩れるシン・ジュエを見る。
二人は虚しく笑い合う。
もうどうでもいい。この金で楽しもう
でも、シン・ジュエはそうしなかった。
彼女はその金を、ヤン記者のところに持っていく。
彼の抗議活動の資金にしてくれって。
ヤン記者は彼女を心配する。
何かあったら助けるから
この二人の関係、いいよな。
シン・ジュエは思い出す。
自分がなぜ女優になりたかったのか。
高校の学園祭の舞台。
ステージに立った時、初めて本当の自分になれた気がしたんだ。
一方、チョン・ヒランは脚本家のクァクと脚本の改訂作業を始めていた。
クァクは、女性の快楽を探求したいとか、小難しいことを言う。
ヨーロッパのエロティカがどうとか、日本のグロテスクがどうとか。
でもチョン・ヒランは、彼の脚本をズタズタに切り裂く。
レイプや不倫の美化、男性目線の描き方。
全部ダメ出しだ。
この映画に深みはない。不条理とグロテスクに集中しろ
彼女の指摘で、クァクは脚本を書き直し始める。
撮影再開、そして女たちの連帯
映画の撮影が再開される。
元々の脚本はひどいもんだった。
既婚者の男が初恋の相手エマをレイプする。
エマも、それを見ていたエリカも興奮する、っていう内容。
ありえないだろ。
書き換えられたシーンは、全く違う。
エマは男を拒絶する。
男が無理やり襲いかかろうとした瞬間、エリカが現れて、男をムチで打つんだ!
そしてエマとエリカは、二人で男を縛り上げる。
そこに男の妻がやってきて、その姿を発見する。
痛快すぎる!
撮影が終わると、チョン・ヒランはシン・ジュエを褒めた。
素直に、心から。
シン・ジュエは感動して、何かあった時のためにとヤン記者の名刺をチョン・ヒランに渡す。
冷たく振る舞おうとするチョン・ヒランと、それでも彼女を慕うシン・ジュエ。
二人の間に、確かな絆が生まれてた。
撮影最終日。
エマとエリカが花畑で横になるシーン。
チョン・ヒラン演じるエリカが、シン・ジュエ演じるエマに語りかける。
世界がどうあろうと、自分自身を失わないで。いつも自分を守って
それは映画のセリフだけど、チョン・ヒランからシン・ジュエへの本物のメッセージに聞こえた。
打ち上げパーティーで、ジョンホがチョン・ヒランに嫌なことを言う。
契約では主演映画が12本だ。この映画は助演だから、まだ1本残ってる
チョン・ヒランはただ静かに微笑む。
そして、ジョンホに襲いかかった。
感想
今回のエピソード、マジで神回だったと思う。
テーマは女たちの反撃と連帯だ。これに尽きる。
前半の、権力者の男たちに搾取されるシン・ジュエの姿は見ていて本当に辛かった。でも、そこからがこのドラマの真骨頂なんだよな。
一番グッときたのは、やっぱりチョン・ヒランの変化だ。最初はただの嫌な先輩女優にしか見えなかった。でも、彼女も過去に同じような痛みを経験してきたことがわかる。シン・ジュエをかばったシーンは、彼女のプライドと優しさの表れだ。シン・ジュエに女優になりたい本当の理由は?って問う場面も、ただの意地悪じゃない。自分と同じ道を歩んでほしくないっていう、先輩としての愛情みたいなものを感じた。
そして、脚本の書き換えシーンは最高にスカッとした!いかにも男が考えそうな理屈っぽいエロを、チョン・ヒランがそんなものに深みはないって一刀両断するところ。レイプシーンが、女性二人が加害者の男を懲らしめる復讐劇に変わる。これはもう、このドラマ全体のテーマを象徴してる。ただやられるだけの存在じゃない。自分たちの物語は、自分たちの手で書き換えるんだっていう強い意志表示だ。
シン・ジュエとチョン・ヒランが、ライバルから戦友になっていく過程が本当にいい。最後の乗馬シーンのセリフは、役柄を超えて二人の心がつながった瞬間だったと思う。あれは泣ける。
つづく