おい、準備はいいか。今回は第2話だ。前回、娘のハビンが行方不明になって、テスが担当する殺人事件の現場にハビンがいるんじゃないかってところで終わったよな。もう心臓に悪い。今回は、その答え合わせから始まる。

テスが娘を信じられない、その壮絶な過去

まず、なぜテスがここまで娘のハビンを信じられないのか、その理由が明らかになる。これがもう、壮絶なんだ。

話は過去にさかのぼる。テスと妻のジス、そしてハビンには、もう一人家族がいた。ハビンの弟だ。ある日、一家で森に出かけた時、その弟が崖から落ちて死んでしまう。そして、血まみれの服を着たハビンが森の中で見つかったんだ。警察は、ハビンが弟を突き落としたと疑った。証拠も状況も、全てがハビンが犯人だと示していた。父親として娘を信じたいテスと、刑事として証拠を無視できないテス。この間で、彼はめちゃくちゃ苦しんだだろう。

結局、この事件がきっかけで夫婦関係は壊れて、離婚を決意する。その後、妻のジスは自殺してしまった。ハビンは第1話で、母親が死んだのは父親のせいだと責めていたよな。彼女は死にたかったから車の前に飛び出したとテスに告白する。修学旅行に行かなかったのも、楽しいフリなんてできないから。自分の人生はめちゃくちゃだと感じていたんだ。こんな過去があったら、そりゃあ、まともに笑えないよな。

消えた少女ミナと、ハビンを繋ぐ証拠

現在の殺人事件に話を戻そう。

燃えた車の近くにあった防犯カメラの映像。そこに、ハビンが着ていたのと同じ灰色のパーカーの少女が映っていた。テスは一瞬、それがハビンだと思って青ざめる。でも、よく見ると違った。車を借りたのは、ソン・ミナという別の少女だったんだ。このミナは、ハビンがスマホ泥棒で捕まった時に一緒にいた子だ。

ただ、これで安心はできない。事件現場から、赤いマイクロファイバーが見つかっていた。テスは、ハビンのスクールバッグに、そっくりな色のキーホルダーが付いているのを見てしまう。偶然にしては、出来すぎている。

でも、朗報もあった。現場の血痕はハビンのものではなかった。科学捜査の結果、血痕からは糖尿病の治療薬が検出された。その後、同僚のク・デホン刑事の調査で、ソン・ミナが減量目的でその薬を買っていたことが判明する。これで、被害者はソン・ミナである可能性がグッと高まったわけだ。

浮かび上がる新たな関係者たち

テスは、ミナと一緒にいたもう一人の少女、パク・ジヨンの行方を追う。突き止めたジヨンは、チェ・ヨンミンという男と一緒に性的な仕事に関わっていた。

警察署でジヨンを問い詰めると、厄介な情報が出てくる。ジヨンによると、ハビンはミナのスマホを盗んでいた。ミナはそれを返すようにしつこく迫っていたらしい。テスは、ハビンの部屋で見つけたあのスマホが、ミナのものだったと気づく。ジヨンはテスを脅す。私をここから出してくれないなら、あんたの娘のこと、全部話しちゃうよってな。結局、証拠不十分でジヨンは釈放されるんだけど、テスの頭の中はもうぐちゃぐちゃだ。

ハビン、お前は一体何を知ってるんだ?

この回、ハビンの行動がとにかく怪しい。

まず、事件現場の周辺から電話をかけた人物のリストに、ハビンの名前があった。テスはそれを見て、誰にも言わずに隠す。

極めつけは、ハビンがテスのいない隙に警察署のオフィスに忍び込むシーンだ。彼女は事件ファイルを開いて、赤いマイクロファイバーの記述を読む。すると、家に帰ってからすぐに、あの赤いキーホルダーを燃やして証拠を消そうとするんだ。これはもう、私、何か知ってますって白状してるようなもんだろ。

そしてラスト。家に帰ったテスは、ハビンに単刀直入に聞く。ソン・ミナを殺したのか?。するとハビンは、冷たい目でこう返すんだ。弟とお母さんのこと、ただの事故だったと思う?。その言葉が本気なのか、それとも父親への当てつけなのか。テスが混乱している、まさにその時、玄関のチャイムが鳴る。ドアの外には、警察が立っていた。

感想

いやあ、第2話はマジで濃かったな。テスとハビンの過去が明かされたことで、ただの非行少女に見えたハビンの抱える闇の深さが一気にわかった。彼女の行動一つ一つに、過去の事件の影がちらつくんだ。父親のテスが、刑事としての正義と、娘を守りたい親心の間で引き裂かれる姿は、見ていて本当に胸が痛い。プロファイラーとして人の嘘を見抜く男が、一番身近な娘の真実だけが見えないなんて、皮肉すぎるよな。証拠が次々とハビンを指していく中で、彼女自身も怪しい行動を繰り返す。彼女は本当に殺人犯なのか。それとも、もっと大きな何かに巻き込まれて、誰かをかばっているのか。ミステリーのピースが散りばめられて、こっちの頭もフル回転だよ。最後のハビンのセリフと警察の訪問。あのタイミングは反則だろ。

つづく