今回は『チャン・オクチョン』の第2話だ。若い二人の出会いから、いきなりヘビーな展開まであって、見どころ満載だったぜ。

若き日の王様、やんちゃが過ぎる

まず笑ったのが、若き日のイ・スン(後の粛宗)だな。まだ世子なんだけど、王宮をこっそり抜け出してタバコを吸おうとするんだ。悪ぶってるつもりなのが可愛いよな。それを叔父のトンピョン君に見つかって、ガラが悪い男のやることだなんて言われる始末。

そしたらこの二人、なんとツバの吐き合い合戦を始めるんだよ。周りの女官や宦官たちも大盛り上がりで拍手してるし、この宮殿、意外とノリがいいな。この叔父と甥の関係、すごくいい感じだ。

ただ、イ・スンはただのやんちゃ坊主じゃない。親父である王様と、権力を笠に着るミン・ユジュン大臣の間に流れるヤバい空気を一瞬で察知する。機転を利かせて親父を助けるシーンは、こいつがただもんじゃないってことを見せてくれる。

オクチョン、才能の片鱗を見せる

一方、俺たちのオクチョンは、カン夫人っていう女性に引き取られる。このカン夫人がすごくいい人でさ。オクチョンに裁縫を教えてくれるんだ。彼女、もともと手先が器用だったんだろうな。あっという間に才能を開花させていく。

叔父のチャン・ヒョンが俺が育ててやるって迎えに来るんだけど、オクチョンは自分の意志でカン夫人の元に残ることを選ぶ。この叔父、どうにも信用ならないからな。正しい判断だ。

オクチョンは新しい韓服のデザインを考えついたりして、周りを驚かせる。でも、才能がありすぎると、やっぱり嫉妬されるんだよな。いかにも意地悪そうな同僚が、もうすでにオクチョンを目の敵にしてる。

運命の出会い、そして市場の大乱闘

そしてついに、二人が出会う時が来た。オクチョンは服のデザインの参考にしたくて、ちょっと過激な絵が載ってる本を探しに本屋へ行く。そこで同じ本に手を伸ばしたのが、お忍びで町に来ていたイ・スンだ。ベタだけど、こういう出会いはやっぱりいいもんだ。

私が先に触った!って一歩も引かないオクチョン。そんな本を読むのかってからかうイ・スン。このやり取り、最高だよ。

その後、チンピラに絡まれたオクチョンをイ・スンが助けようとするんだけど、まあ弱い。喧嘩慣れしてない世間知らずのお坊ちゃんだからな。逆にオクチョンがイ・スンの手を引いて逃げる羽目になる。

二人が逃げ込んだ先は、なんと市場の利権を争う商人たちの殴り合いの真っ最中。乱闘の中、なぜかスローモーションで抱き合う二人。ドラマのお約束だな。雨宿りのために逃げ込んだ小屋で、オクチョンの服の隙間から見える鎖骨にドキッとしちゃうイ・スンが、また初々しくていい。

守られなかった約束と残酷な現実

イ・スンはオクチョンに3日後にここで会おうと約束して、王宮に帰っていく。オクチョンは身分の高い男の子からの突然の申し出に、夢見心地だっただろうな。

でも、現実は甘くない。イ・スンが王宮で見たのは、臣下たちが完全に王をなめきっている姿だった。王の権威なんてまるでない。ついには、イ・スンの世子冊封の儀式を、重臣たちが全員でボイコットするという屈辱を味わわされる。

結局、イ・スンはオクチョンとの約束の場所へ行けなかった。オクチョンは雨の中、彼が来るのを待ち続けて、倒れてしまう。このすれ違いが、本当に切ない。

炎に消えた希望

倒れたオクチョンを励ましたのは、カン夫人だった。自分の手で運命を変えるんだって。彼女の裁縫の腕があれば、お金を稼いで自立できるって教えてくれるんだよ。

でも、そんな希望も長くは続かなかった。オクチョンを妬む同僚が、彼女を倉庫に閉じ込める。そこに、オクチョンの叔父チャン・ヒョンが放った火の手が上がるんだ。

オクチョンを助けようと炎の中に飛び込んだカン夫人は、彼女の目の前で命を落としてしまう。恩人の死。これはオクチョンの人生を決定的に変える出来事になった。

感想

いやー、第2話はマジで感情の揺さぶりが激しかったな。イ・スンとオクチョンの出会いのシーンは、初々しくてニヤニヤしちまったよ。世間知らずだけど正義感の強い世子と、身分は低いけどたくましく生きるオクチョン。この二人の組み合わせは、やっぱり王道で最高だ。市場で乱闘に巻き込まれるドタバタ感も面白かった。

その一方で、大人たちの世界はドロドロだ。ミン・ユジュンがチャン・ヒョンに与えた屈辱は、見ていて胸が痛むレベルだった。あれは復讐を誓うよな。そして、その復讐の道具にオクチョンが使われようとしているのが、またやるせない。

一番キツかったのは、やっぱりラストの火事のシーンだ。オクチョンにとって唯一の希望だったカン夫人が、あんな形でいなくなってしまうなんて。しかも、その原因の一端が、オクチョンへの嫉妬と叔父の陰謀っていうのが救えない。この悲劇が、オクチョンをどう変えてしまうのか。純粋なだけでは生きていけないっていう、このドラマのテーマが突き刺さってきた回だった。

つづく