なあ、とんでもないドラマが始まっちまったよ。これはもう、ただのサスペンスじゃない。もっと根が深くて、ドロドロしたやつだ。第1話から、俺たちの心を鷲掴みにして離さない。そんな強烈な幕開けだった。

ネタバレ

24年前の悪夢、ふたたび

話は2025年の10月から始まる。小川で男の死体が見つかった。ただの殺人じゃない。被害者は仮釈放中の性犯罪者。絞殺された上、舌を切り取られて尻に突っ込まれてた。この異常な手口に、ベテラン刑事たちは凍りつく。

チェ・ジョンホ署長は、24年前の悪夢を思い出していた。2001年10月、彼が最初に担当した事件。それはカマキリと呼ばれる女連続殺人鬼の事件だった。カマキリは虐待を繰り返す男たちだけを狙った。被害者たちはバラバラにされ、首を斬られ、水に沈められた。何ヶ月も捜査は難航したけど、最後はカマキリ本人の自白で逮捕に至った。

そして今、あのカマキリと全く同じ手口の殺人が起きた。模倣犯、いわゆるコピーキャットの出現だ。

豪華な監獄の女王カマキリ

事件を担当するのは南部警察署の重大犯罪課。でも、手がかりはゼロ。エース刑事のキム・ナヒも、ストレスで倒れちまうほどだ。

その頃、当の本人であるカマキリことチョン・イシンは、アンウォン刑務所で優雅に暮らしていた。世間じゃ死んだことになってるけど、実際は音楽を聴いたり、絵を描いたり、まるで女王様みたいな生活だ。これは、彼女が自白する時に交わした取引条件だった。

彼女には深く愛する息子、チョンホがいる。テレビで模倣犯のニュースを見たイシンは、チェ・ジョンホ署長に一通の手紙を書いた。捜査に協力すると。

刑事スヨル、その正体

場面は変わって、麻薬課の刑事スヨル。彼はヤク中の母親が娘を殺そうとする現場にいた。スヨルはためらわず発砲し、少女ウネを救う。

このスヨル、母親という存在に複雑な感情を抱いている。実は彼こそが、あのカマキリの息子、チョンホだったんだ。

ジョンホ署長は、イシンの居場所が世間にバレる前に、なんとしても模倣犯を捕まえたい。そのためには、イシンの協力が必要不可欠。でも、彼女には条件があった。息子と話させること。それも、普通の家みたいな環境で。

最悪の再会

ジョンホ署長はスヨルに取引を打ち明ける。当然、スヨルはブチギレて拒否した。母親を憎んで生きてきたんだから、当たり前だ。

でもその夜、第二の殺人が起きる。スヨルはジョンホの言葉を思い出す。お前が刑事になったのは、母親の罪を代わりに償うためじゃないのか。彼は、母親と会うことを決意した。

再会の場所は、元情報機関のセーフハウス。スヨルは結婚指輪を隠して母親と対峙する。でもイシンは、指に残った跡をすぐに見抜いた。彼女は世間話でもするように事件について語り始める。その態度に、スヨルの怒りは頂点に達した。

模倣犯は内部の人間?

イシンは事件現場に行きたいと要求する。スヨルは全く彼女を信用しない。でもジョンホ署長は衝撃の事実を明かす。24年前、イシンを逮捕した時、物的証拠は何もなかった。自白だけが頼りだったんだ。

スヨルは、重大犯罪課の新しい班長として、この事件の捜査に加わることになる。班長候補だったナヒ刑事たちは、当然面白くない。

捜査を進める中で、スヨルは奇妙な点に気づく。第二の被害者は虐待者じゃなかった。さらに、イシンの犯行現場にあった鏡が、模倣犯の現場では違う場所に置かれていた。

イシンを第二の現場に連れて行くと、彼女は核心を突く質問を投げかける。模倣犯は、どうして非公開の情報を全部知ってるの?。

公開された当時の写真はたった一枚。しかも、それは反転した写真だった。なのに、模倣犯はイシンの犯行を完璧に再現している。

捜査班は気づく。模倣犯は、カマキリ事件の捜査ファイルにアクセスできる人間だ。内部の犯行かもしれない。その結論にたどり着いたスヨルを見て、イシンは誇らしげに微笑んでいた。

感想

いや、もう第1話から濃すぎるだろ。まず設定がヤバい。連続殺人鬼の母親と、その息子である刑事。この二人がタッグを組んで、母親の模倣犯を追うなんて、誰が考えつくんだよ。母親のイシンは、ただのサイコパスじゃない。息子への歪んだ愛情が見え隠れして、底が知れない不気味さがある。一方、息子のスヨルは母親を憎みながらも、どこかで断ち切れない何かを感じてる。この二人のピリピリした関係性が、ドラマ全体の緊張感を支配してるんだ。模倣犯の正体も気になるけど、それ以上にこの母と息子の関係がどうなっていくのか、目が離せない。謎が謎を呼ぶ展開で、あっという間に引き込まれた。これは間違いなく、今期最高のサスペンスになる。

つづく