ついに『北極星』の最終回だ。いやー、今回もすごかった。息つく暇もなかったよ。早速、何が起こったか話していくぜ。

あらすじとネタバレ

オクソンの狂気とムンジュの危機

まず、イム・オクソンがソ・ムンジュを自分の船に連れ込むところから始まる。そこでいきなり部下にムンジュをボコボコにさせるんだ。マジで容赦ない。オクソンは息子のチャン・ジュンサンに、夫のジュンイクを殺したのも全部お前のためだった、なんて言う始末。もう完全に狂ってるよな。

その後、オクソンはムンジュに自分の過去を語りだす。若い頃、夫と一緒にアメリカに送られたこと。そこで社交の才能に目覚めて、人の秘密を握って権力を操る術を覚えたらしい。しまいにはCIAで働き始め、武器商人になった。兵器に魅了されて、ミサイル搭載の潜水艦を作るのが夢だった、なんてデカい話をしやがる。

北朝鮮へのコネを使って新しい兵器を開発し、他国に密売していたことも白状した。イディシュの王に核潜水艦を持たせたのも、力を示すためだとそそのかした結果だったんだ。

サンホ、捨て身の賭け

その頃、ペク・サンホはとんでもない行動に出ていた。ユ局長の車に自分の車をぶつけて、ユ局長の体に爆弾を巻き付けたんだ。本気だってことを見せるために、ユ局長の家まで爆破する徹底ぶり。ユ局長を人質にとって、チェ・ギョンシン大統領との1分間の面会を要求する。

大統領が到着すると、サンホはあっさりユ局長を解放。でも、大統領に伝えたのはたった二つのこと。2007年8月13日、それとプルーストは好きですか。1分経つと、サンホはそのまま警察に捕まる。

連行される途中、ユ局長がサンホにお前の祖母は2日前に死んだと告げるんだ。これがまたキツいよな。

反撃の狼煙

サンホはその後、今度は二人きりでチェ大統領と対面する。大統領は2007年8月13日を覚えていた。それは、ムンジュと4カ国の合意を取り付けた日。その時、ムンジュがプルーストの話をしていたんだ。大統領は、サンホが暗号で話していることを理解した。

サンホから潜水艦の最新情報を得た大統領は、すぐに行動を起こす。アメリカ大統領と会談し、ユ局長をスパイ事件捏造の罪で逮捕させた。ムンジュをスパイに仕立て上げたことを許さなかったんだ。この展開はスカッとしたぜ。

船上の攻防

一方、船の上ではオクソンがミサイル発射装置を準備していた。自分で発射して、イディシュのせいにする計画だ。

その頃アメリカでは、アンダーソン・ミラーが潜水艦の代金が支払われている口座を凍結させようと動いていた。でも、その途中でアメリカの捜査官に逮捕されてしまう。それでも諦めず、ハウザー大統領本人に直接、全ての状況を説明して口座凍結を頼み込むんだ。

この作戦が功を奏す。オクソンの会社の口座が凍結された、とジュンサンに連絡が入る。

そのタイミングで、ムンジュがオクソンに切り札を出す。死んだ夫のジュンイクは、オクソンが実の母親ではないこと、そして北朝鮮での辛い子供時代のことまで知っていた、と。ムンジュは、オクソンの行動は母親に捨てられたトラウマから来ていると指摘する。でもオクソンは聞く耳を持たない。自分がボタンを押せば、アメリカが戦争を起こせなくなり、真の平和が来ると信じ込んでいた。

そこに、ジュンサンがオクソンの逮捕状を持って部屋に入ってくる。ドイツで密かに母親の悪事の証拠を集めていたんだ。やるじゃないか、ジュンサン。

でも、ここはまだ船の上。オクソンの部下たちが襲いかかってきて、ムンジュとジュンサンは逃げるしかない。逃げる途中でジュンサンが負傷してしまう。彼はムンジュに一枚のカードを託す。それは、北朝鮮の指導者キム・ハンサンに繋がる直通電話だった。

絶体絶命のカウントダウン

チェ大統領の命令で、サンホが沿岸警備隊と一緒に船に乗り込んでくる。最高のタイミングでムンジュと合流だ。二人はオクソンの寝室に駆け込み、キム・ハンサンに電話する。ムンジュがオクソンの計画を伝えると、キム・ハンサンは潜水艦の引き渡しを止めると約束してくれた。さらに、オクソンの送信機を破壊すれば、命令は届かないと教えてくれる。

政府が戦闘機を送り込む中、オクソンは管制室に時限爆弾を仕掛けて甲板へ向かう。そしてミサイルを発射しようとした瞬間、サンホとムンジュが彼女を止める。

追い詰められたオクソンは最後の手段に出る。自分が死ねば、10分後に管制室の発射システムが自動で起動すると明かす。それを止めるパスコードが入ったディスクを海に投げ捨て、自分の頭を撃ち抜いて海に身を投げた。最後の最後まで、本当に厄介な相手だった。

サンホの犠牲と残された謎

ムンジュとサンホは管制室に急ぐ。ムンジュがキム・ハンサンに助けを求めると、彼がイディシュの王と話をつけてくれた。王が持っていた別の発射装置からコードを入手し、なんとか発射を止めることができた。

だが、危機は終わらない。発射を止めるために動いたサンホが、オクソンが仕掛けたもう一つの爆弾を踏んでしまったんだ。それは感圧式で、足を離せば爆発する。タイマーは10分。

サンホは、涙を流すムンジュに船の皆に知らせて逃げるよう説得する。ムンジュは避難を始めるが、サンホの元に戻ろうとする。サンホは無線で戻ってくるな。俺が君を守ると伝えるんだ。ムンジュは救命ボートで脱出し、その直後、船全体が炎に包まれた。

爆発の直前、管制室の映像が一瞬映る。そこには、サンホが立っていた場所が空っぽになっているのが見える。でも、部屋のどこにも彼の姿はない。後日、チェ大統領はムンジュに、サンホの遺体は見つからなかったと告げる。ムンジュは彼が死んだと思っている。でも、彼の運命は少し曖昧なまま残された。

新たな道へ

しばらくして、アメリカとイディシュは停戦協議に入る。ムンジュのスパイ容疑は晴れ、政党からも籍を抜いた。チェ大統領はムンジュに、潜水艦の解体をめぐるアメリカ、イディシュ、北朝鮮との協議の仲介役を頼む。

ワシントンDCでアンダーソンとも直接会い、会談は上手くいく。韓国に戻ると、病院で回復したヨ・ミジと再会。ミジもパク・チャンヒも、ムンジュに大統領になるべきだと言う。チェ大統領からも、君なら良い指導者になれると電話がかかってくる。

そして物語の最後。ソ・ムンジュは、大統領選への出馬を表明する。

最終回の感想

いやー、本当にすごい最終回だった。まず言いたいのはサンホのことだよな。爆発直前に姿が消えて、遺体も見つからないなんて、これはもう生きてるって信じさせてくれってことだろ。ムンジュを守り抜いた彼の最後の言葉は、本当に胸にきた。彼には絶対に生きていてほしい。

オクソンも、ただの悪役じゃなかったのが深い。彼女の行動は許されないけど、その根っこには母親に捨てられたっていう壮絶な過去があった。彼女の狂気と悲しみが、物語にすごい厚みを与えていたと思う。

そして、ソ・ムンジュ。数々の危機を乗り越えて、最後には大統領を目指す決意をする。彼女の強さと、時折見せる弱さをサンホが支える構図が最高だった。多くのものを失った彼女が、それでも未来へ向かって歩き出すラストシーンは、本当に力強かった。アクションも政治劇もラブストーリーも、全部が高次元で絡み合った、まさに傑作だったな。

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