あらすじ(ネタバレあり)
消えた父と明かされる過去
ギボクがいなくなった。この一報から10話は始まる。知らせを聞いたヨンレとジョンヒは、急いでハン家へ向かう。でも、ジョンヒは家の中には入らなかった。結局、一人でその場を離れてしまう。
ジョンヒが向かったのは野球のバッティングセンター。ヨンシクを呼び出したみたいだ。彼女はヨンシクに私のこと気にしてるでしょなんてからかう。ヨンシクはそれをきっぱり否定する。そういう目で見てないって。彼はジョンヒに、自分に正直になれとアドバイスする。7年も経てば色々変わるだろ、と。ジョンヒは、ここでヨンレと喧嘩になるかも、と漏らす。するとヨンシクは意外なことを言った。もし二人が喧嘩したら、自分はジョンヒの味方をするかもしれない、と。
その頃、ハン家ではヨンレがジェピルに話していた。ギボクが病院を出たのは、恥ずかしかったからだと本人から聞いた、と。ジェピルは親父がそんなこと気にするなんてと、信じられない様子だ。
ここで、家政婦のマノクが重い口を開いた。ギボクと、ジェピルの母親であるウネは、愛し合っていた、と。マノクは当時ギボクの秘書だったから知っている。ギボクは本気でウネを愛していた。でもウネは、愛のない結婚を強いられた。アルコールと鬱に溺れていった。ギボクは、たとえ強引なやり方でも、母親を救いたかったんだ。
ヨンレは気づく。ギボクが行った先は、ウネの墓だと。後を追ってきたジェピルは、父親の背中を見て泣き崩れる。ただ、ひたすら謝っていた。
それぞれの恋の攻防戦
場面は変わって病院。ジョンヒが動いた。彼女はジェピルの前に現れると、いきなり彼の彼女だと自己紹介する。もちろんジェピルはすぐに訂正する。おいおい、って感じだよな。ジョンヒは入院中のお礼だと言って、サンドイッチを渡した。
一方、会長がヨンレの身元を調べていた。ヨンレがサロンで働いていると突き止め、客として店にやってくる。そして、ヨンレを指名した。緊張したヨンレは、ヘアアイロンで会長の手に火傷を負わせてしまう。客が動いたからだ、と説明しようとする。でも会長は聞く耳を持たない。ヨンレは、その場でクビになった。
ジェピルがその話を聞いてサロンに駆けつける。でも、一足遅かった。先にジョンヒョンが現れて、ヨンレを車で連れ出していた。彼は自分のオフィスを見せて、俺の秘書にならないかと誘う。働きながら勉強したっていい、とまで言う。ヨンレはその申し出を断った。
代わりに、その夜、彼と食事に行く約束をする。食事の席に、ジョンヒョンの母親が偶然やってきた。ジョンヒョンは正直だった。ヨンレの目の前で、母親にこう言ったんだ。俺はヨンレさんが好きです。今のところ、片思いですけど。
食事の後、気まずい空気が流れる。ヨンレはバスで帰ることにした。ジョンヒョンは彼女に返事を急かさない。よく考えてみて、と伝えた。
クビからの大逆転?
ヨンレが帰宅する途中、ジェピルが待っていた。二人は一緒に麺を食べに行く。ジョンヒョンとの高級ディナーとは全然違う。温かくて、気楽な雰囲気だ。
次の日、ヨンレは新しい仕事を探しに出かける。面接はうまくいった。ミシェルっていう新しい店で、翌日から働けることになった。クビになったのは、むしろ幸運だったみたいだ。今度はデザイナーとして採用された。給料も上がる。
その夜、ジェピルとジョンヒョンが二人で酒を飲んでいた。気まずい雰囲気だ。ジョンヒョンがジェピルに釘を刺す。どっちつかずの態度はやめろ。じゃないと、俺が本気でアクセルを踏むぞ。彼は、ジェピルがヨンレを抱きしめたことを知っていた。ヨンレのために黙っていただけだ。
ヨンレの初日。いきなり東仁川への現場研修を命じられる。でも、バスに乗り遅れてしまった。ヨンレが母親に電話すると、それを聞いていたジョンヒョンがすぐに車で送ると名乗り出た。
ついに、動いた想い
話がさらにややこしくなる。ジョンヒの兄が刑務所から出所した。前のサロンのスタイリストが、ジョンヒにミス・コリアに出ないかと持ちかける。でも会長は即座にその話を潰した。ジョンヒには家業を継ぐ道が決まっている、と。この食事の後、ジョンヒは知ってしまう。ヨンレをクビにしたのが会長の仕業だったことを。
ヨンレは新しい職場で順調だった。髪型が完璧だという理由で、会社のモデルをやるチャンスまで掴んだ。
タクシーに乗っていたジェピルは、ラジオから流れる投稿を耳にする。それは、あるリスナーからの普通の手紙だった。投稿主はヨンレだった。初恋の相手について語っていた。ジェピルがいつもそばにいてくれたこと。そして、自分もまた、彼が父親とのことで一番辛かった時、静かに彼のそばにいたこと。
その夜、ヨンレがホテルの部屋のドアを開けると、そこにジェピルが立っていた。二人は一緒に浜辺へ向かう。ジェピルは決心したように言った。もう友達でいるのはやめる。君が好きだ。彼はヨンレに顔を近づけ、キスをした。
今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?
いやー、10話はすごかったな。今まで溜めてきたものが一気に爆発した感じだ。まず、ジェピルのお父さん、ギボクの過去が泣ける。ただの頑固親父じゃなかったんだ。愛する人を守れなかった後悔をずっと抱えて生きてきた。ジェピルが墓の前で泣き崩れるシーンは、こっちも胸が詰まったよ。
恋愛模様も一気にトップギアに入った。ジョンヒの暴走気味なアプローチも、ジョンヒョンの男らしいストレートな告白も良かった。特にジョンヒョン、母親の前で片思いですって言えるのは大したもんだ。応援したくなる。
でも、全部持っていったのは最後のジェピルだ。ラジオでヨンレの本心を知って、ためらわずに彼女の元へ向かう。そしてもう友達じゃいられないからのキス!これぞ王道。これが見たかったんだよ。クビになったヨンレがすぐに新しい、もっと良い仕事を見つける展開もスカッとした。とにかく、今回は見どころしか無かったな。
つづく


