あらすじ(ネタバレあり)

7年前、ジョンヒに起きたこと

今回はまず、7年前のジョンヒの話から始まる。彼女はバス停で凍えていた。マジでヤバい状況だった。そこに現れたのが、ヨンレの兄貴のヨンシク。彼はジョンヒにソウル行きのチケットと現金を渡してくれた。ヨンシク、いい奴だよな。

ソウルに出たジョンヒは、ホテルの客室係として働き始める。そこで、ある宿泊客が自殺しようとしていることに気づく。ジョンヒは毎日、その女性の部屋にメモと食事を届け続けた。ある日、返事のメモを見て、ジョンヒは最悪の事態を察する。

部屋のドアを叩き割り、中へ入った。女性は裸足で窓際に立ち、まさに飛び降りようとしていた。ジョンヒは彼女を必死に説得する。自分の両親が死んだこと。人生が罰ゲームみたいに感じる気持ちがわかること。その言葉が、女性の心に届いた。

実はこの女性、とんでもなく有力な会社の会長だった。会長はジョンヒを救いの神みたいに思った。自分の娘同然にかわいがり、服や豪華な食事を与えた。そして、ジョンヒに養女にならないかと持ちかける。ただし、条件があった。過去のことは一切話さない。過去の人間とも連絡を取らない。ジョンヒは、その約束を受け入れた。

現在、すれ違う親友

話は現在に戻る。ジョンヒはあの約束を守っている。美容室でヨンレに会っても、完全に他人行儀だ。知らないふりを徹底する。でも、店員が落としたハサミが膝に落ちた瞬間、彼女は凍りついた。昔、バス停でノさんを刺した事件がフラッシュバックしたんだ。

仕事の後、ジョンヒはヨンレを自宅に招待する。会長が出張で留守にしている、ほんのわずかな時間だけ。そこで二人はやっと、親友に戻れた。抱き合って、再会を喜ぶ。ジョンヒは大学で馬術を学んでいるらしい。すごい出世だ。ヨンレは家計を支えるために大学には行けず、夜間学校を考えている。二人の置かれた状況は、あまりにも違いすぎた。別れ際、ジョンヒはヨンレに自分の日記を渡した。

明かされる過去の真実

ヨンレは帰り道のバスで、その日記を読む。そこには、ジョンヒの苦しみが綴られていた。彼女は涙が止まらなくなる。ジョンヒが今も過去の重荷を背負っていることを知ったんだ。

ここで、また過去の回想が入る。あの事件の真相が明らかになる。ノさんは10年以上も会社の金を横領していた。ヨンレはその証拠を掴んでいた。ジョンヒに刺されて入院中のノさんを、その証拠で脅迫した。事件を公にしない代わりに、ジョンヒの罪を揉み消させたんだ。ヨンレ、親友のためにここまでやっていたとは。

運命が動き出す

ジョンヒは昔の仲間たちがいる食堂へ行く。ホスクやマノクたちと再会を果たす。一番のサプライズは、ヨンシクとの再会だった。二人は一緒に飲みに行く。ジョンヒは彼にハンサムね。命の恩人よと感謝を伝えた。

いい雰囲気だったけど、家に帰ると状況は一変する。会長が帰宅していた。ジョンヒのために、お見合いをセッティングしたと言う。相手はチョ・ヒョヌという男。ジョンヒは全く興味がなさそうだ。気まずい食事会を冷たい態度でやり過ごす。

その帰り道、ジョンヒは大学病院の前を通りかかる。ジェピルに会いたくなったんだろう。車を降りて病院へ向かう。そこで彼女が見たのは、ジェピルとヨンレがふざけあう姿だった。ヨンレのまつ毛を取ってあげるジェピル。あまりに親密な二人の様子に、ジョンヒは声をかけられず、その場を去る。ヨンレはジェピルにジョンヒのことを話そうとしたけど、緊急の仕事で邪魔が入る。タイミングが悪い。

ジョンヒは豪邸に帰る。でも、その豪華な門は、もう彼女には牢屋の格子にしか見えなかった。

話は変わって、ヨンレの働く美容室。ジョンヒョンという男から、でかい花束が届く。彼はヨンレを食事に誘うけど、先約があって断られていた。

その頃、ジョンヒは乗馬中に落馬する。集中できていなかった。頭を強く打って意識を失う。病院に運ばれ、目を覚ますと、目の前にジェピルがいた。ジョンヒは治療を拒んで病院を出ようとする。ジェピルは彼女を引き止めた。君は人を驚かせる天才だなと。その時、ヨンレが病院にやってくる。ジェピルとジョンヒが一緒にいるのを見てしまう。最悪のタイミングで、三人が鉢合わせしてしまった。

第8話の感想

いやあ、今回はジョンヒの過去が全部わかって、かなり重い回だったな。ただの家出じゃなかった。彼女なりに必死で生きてきた結果が、今の金のかごの鳥状態ってわけか。会長との出会いは、彼女にとって本当に幸せだったんだろうか。過去を捨てなきゃいけないなんて、あまりに酷な取引だよ。

ヨンレの友情にはマジで泣けた。親友を助けるために、横領の証拠をネタに脅迫までするなんて、普通はできない。彼女の強さと優しさが際立ってた。

そして、ついに始まってしまった三角関係。ジェピルとヨンレのいい感じの雰囲気を、ジョンヒが目撃しちゃうシーンはキツかったな。で、最後の最後は、今度はヨンレがジェピルとジョンヒの二人を見てしまうっていう。脚本家、性格悪いぞ。こっちの胸が痛くなる。

豪邸の門が牢屋に見えるっていうジョンヒの心境の変化も、すごくリアルだった。結局、お金や地位があっても、心が自由じゃなきゃ意味ないんだよな。

つづく