あらすじとネタバレ

最後の願い

話はボギョンから始まる。彼女は自分の部屋に置かれた大金を見て、完全に混乱してる。最後の願い事をした後の記憶が、きれいさっぱり消えてるんだ。そりゃパニックにもなる。

一方、ガヨンは悲しみを乗り越えようとしていた。でも、感情がないから、うまく悲しめない。彼女はいつもの日常をこなそうとする。家の中には、祖母のパングムが残した小さなメモがいくつも見つかった。

そこへボギョンがやって来る。お金のこと、それから謝罪のためだ。ボギョンは自分がお金を盗んだんじゃないかと心配してる。ガヨンは事情を話して誤解を解いた。それでもボギョンはお金を返し、仕事に戻れるように助けてほしいとだけ頼んだ。

後で、親友のミンジがガヨンの様子を見に来る。ミンジはパングムが最後に遺した言葉をガヨンに伝えた。それを聞いたガヨンは、部屋に駆け込む。そして必死にランプをこすり始めた。残念ながら、イブリースは現れない。一晩中ランプをこすり続けたガヨンは、もう十分だと思った。彼女は衝動的にドバイへ飛んだ。

感情の奔流

ガヨンは砂漠を何時間もさまよい、イブリースの名前を呼び続けた。すると、ついに彼が姿を現す。イブリースは自己中心的な願いはしないでくれと彼女に懇願した。でも、ガヨンの決意は固かった。

彼女の最後の願い。それは普通の一日を過ごすこと。自分を愛してくれた人たちの、純粋な愛、痛み、喜び、そして自己犠牲。それを理解したかったんだ。一見わがままに見えるこの願いは、イブリースを守るためのものでもあった。

イブリースは心を痛めながら、彼女の前にひざまずく。そして愛を告白し、最後の願いを叶えた。彼はその瞬間に消滅する。

ガヨンには、28年分の抑えつけられていた感情が一気に流れ込んできた。想像できると思うけど、それはもう brutal(ブルータル)で、感情がえぐり取られるような体験だった。彼女は砂漠で一日中泣き続けた。人生で初めて、祖母や周りの人たちの気持ちを理解できたんだ。彼女が泣き崩れるシーンは、見ていて本当に胸が張り裂けそうになる。生々しくて、心の底からの叫びのような痛みに、こっちまで泣けてくる!

その頃、イブリースは前世でガヨンが死んだ場所に戻っていた。そこには兄のイジラエルが待ち構えていて、彼の首をはねようとする。イジラエルはイブリースに告げた。ガヨンは次の日に死ぬ運命だと。イブリースは兄に、ガヨンの命乞いをしてくれと頼もうとした。

でも、イジラエルはイブリースを殺すことしか考えていない。彼はためらうことなくイブリースを斬りつけ、地獄の底へ送った。

砂漠の反対側では、泣きじゃくるガヨンの前にイレムが現れる。彼女は許しを請い、贈り物としてイブリースとの過去の記憶をガヨンに返した。ガヨンはついに、いくつもの前世にわたるイブリースの愛と献身を理解する。彼女はさらに激しく泣き続けた。そして、日の出の直後、静かに息を引き取った。

再会、そして新たな始まり

知らせを聞いたミンジは、悲しみに打ちひしがれる。街のみんながガヨンの死を悼み、彼女を温かく見送った。

その後、ガヨンは女性のジーニーとして復活する。彼女はミンジの前に現れ、3つの願いを叶えるチャンスを与えた。ミンジの1つ目の願いは、水曜日に一緒にシーフードを食べる約束を続けること。2つ目は、歯医者が必要な恵まれない子供たちを、自分の店に送ってほしい。3つ目の願いを言うまでには、少し時間がかかった。ミンジは、ガヨンがイブリースに深く会いたがっていることに気づく。

ミンジは、自分の3つ目の願いをガヨンのために使った。それは、自己犠牲の塊みたいな願いだった。ガヨンが、一番会いたい人に会えますように。願いが叶った直後、ミンジはもう親友のことを認識できなくなった。

一方、死後の世界では、パングムが大騒ぎしていた。彼女はイジラエルが折れるまで騒ぎ続け、イブリースの復活を神に請願させた。

桜の花が舞い散る日、イブリースが愛する人の元へ帰ってきた。ガヨンは彼の帰還を心から喜ぶ。二人はジーニーのコンビとして、一緒に働き始めることになった。

物語の終わり。二人は幸せに仕事をしている。パングムが彼らの幸せを願う最後のメッセージを送ってきた。ミンジも、例のYouTuberカップルも、幸せな結末を迎える。しばらくして、イブリースはサデを連れ戻した。もちろん、サデはイジラエルを攻撃し、イレムを連れ戻すように約束させる。この二人も相変わらず口喧嘩ばかりしてるけど、幸せに暮らしていくみたいだ。

最終回の感想

いや、もう感情のジェットコースターなんて言葉じゃ足りない。特にガヨンが砂漠で感情を取り戻すシーン。あれは圧巻だった。28年分の喜怒哀楽が一気に押し寄せてくる演技は、見てるこっちの胸が締め付けられて、本当にきつかった。でも、あの痛みがあったからこそ、彼女が本当の意味で人を理解できたんだよな。

そしてミンジ。彼女の友情には泣かされた。最後の願いを親友のために使うなんて、普通できることじゃない。見返りもなく、記憶さえ失ってしまうのに。最高の友達だよ、本当に。

最後はみんなが幸せになる大団円。でも、そこに至るまでの道のりが壮絶すぎて、ただのハッピーエンドじゃない深みがあった。愛とか、自己犠牲とか、友情とか、このドラマが伝えたかったことが、全部この最終回に詰まってたと思う。見事な締めくくりだった。

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