あらすじとネタバレ
とんでもない同居人の登場
第2話は、いきなりヤバい状況から始まった。イブリースがガヨンを屋上から突き落とそうとしてる。結局、彼はガヨンを降ろした。でも次に俺を殺そうとしたら、世界を滅ぼすなんて捨て台詞を吐いて飛び去った。スケールがでかいんだか、小さいんだか。
その後イブリースは、旧友のサデと再会する。このサデってのがまた面白いやつで。今はアラブの金持ちのペットとして、悠々自適に暮らしてるらしい。983年もランプにいたら、そりゃ世の中も変わるよな。
一方、ガヨンは旅行を終えて韓国に帰国。あの呪いのランプは、ホテルの部屋に忘れてきた。これで一安心、とはならなかった。なんと、帰りの飛行機にイブリースが普通に乗り込んできたんだ。そのままガヨンの家までついてきて、もう大変。家族は彼をガヨンの婚約者だと勘違いする始末。イブリースはイ・ブリなんて偽名まで使い始める。ガヨンはイライラを抑えながら、彼との同居ルールを決める。まあ、この精霊がルールを守るわけないんだけど。
村でのトラブルメーカー
ここで少し、ガヨンの過去が明らかになる。子供の頃、彼女は大変だったみたいだ。おばあちゃんのパングムが、必死に彼女を支えてきた。ガヨンは学校の成績はトップクラスだった。なのに、今は田舎町のしがない整備士。パングムががっかりしたのも無理はない。
村での生活が始まっても、イブリースは問題ばかり起こす。現代社会に全く適応できてない。村長のチャンシクに変な挨拶をして、本気で殴られそうになったり。イブリースはピンチになるとすぐ透明になって逃げる。ずるい。ガヨンは感情が乏しいサイコパスだけど、なぜか人の表情を読むのは得意。必死でイブリースの尻拭いをする羽目になる。
そんなイブリースも、現代文明には興味津々だ。初めて飲んだ炭酸飲料に感動したり、ゲームセンターのゲームにどハマりしたり。完全に子供だよ。そのうちゲーム代が尽きて、ガヨンにお金をせびりに来た。しかも、パングムの財布からお金を盗んだと白状する。これにはガヨンもブチギレた。
ガヨンの反撃と驚きの計画
キレたガヨンが何をしたか。なんと、車でイブリースをはね飛ばしたんだ。本気でやるから、この女は怖い。面白いことに、イブリースが怪我をすると、友達のサデも同じ痛みを感じるらしい。
世界を滅ぼすなんて脅しが効かないと悟ったイブリース。今度はもっと過激な手に出た。ガヨンを整備工場に閉じ込めて、火を放ったんだ。やり方が極端すぎる。でも、ガヨンは冷静だった。別のドアからあっさり脱出して、イブリースを文字通りボコボコにした。消防隊や村人が駆けつけた時には、イブリースが一方的に殴られてるっていうシュールな光景が広がってた。
その夜、ガヨンは親友のミンジと食事に行く。そこで、彼女はとんでもない計画を打ち明けた。パングムが死んだら、自分も後を追って死ぬつもりだと。その日のために、自分で入るための棺桶屋まで買収済みらしい。覚悟が決まりすぎてて、ちょっと引くレベルだ。
この会話を、イブリースは透明になって盗み聞きしていた。ガヨンは彼の存在に気づいていたけど。
人間の価値を問うゲーム
帰り道、イブリースがガヨンの前に姿を現す。ガヨンは彼に、なぜそんなに自分を殺したいのかと聞いた。イブリースは答える。人間を堕落させて魂を奪うのが自分の仕事だから、と。早く願い事をさせて、君を堕落させたいんだ、と。
これを聞いたガヨンが、予想外の提案をする。人間が本当に堕落した生き物なのか、証明してみせろ彼女の最初の願いは、これだった。
ルールはこうだ。今から出会う5人の願いを、イブリースが叶える。そのうち3人以上が、自分の利益のためだけの利己的な願い事をしたら、イブリースの勝ち。もしイブリースが勝ったら、ガヨンは残りの願い事をすぐに使い、彼の好きにさせる。つまり、死ぬ。イブリースはこのとんでもない賭けに、驚きながらも乗ることにした。
今回の感想
いやー、第2話はガヨンのヤバさが際立ってたな。サイコパスっていう設定は聞いてたけど、車で人をはねるとか、自分の自殺計画を淡々と語るとか、想像の斜め上をいってた。でも、ただの狂人じゃないのがミソだ。おばあちゃんを心から大事にしてて、自分なりの厳格なルールで生きてる。その危ういバランスが、キャラクターに深みを与えてるんだよ。
一方のイブリースは、完全にコメディリリーフ。983年ぶりに外の世界に出てきた浦島太郎状態で、やることなすこと全部ズレてるのが最高に笑える。そんな彼が、最後にガヨンから突きつけられた人間証明ゲーム。これは痺れたね。ただ願いを叶えるだけのファンタジーじゃない。人間の善悪そのものを問うっていう、かなり哲学的なテーマに踏み込んできた。この二人の奇妙な関係が、これからどう転がっていくのか。めちゃくちゃ面白くなってきたじゃないか。
つづく