あらすじとネタバレ
悪魔のささやき、再び
1話のラスト、終電を逃した3人。ウンサン、ダヘ、ジソンはタクシーを待っていました。そこでまたウンサンが口を開きます。暗号資産に投資しようよって。もうこの話ばっかりだな、この人。
その夜、ウンサンは夢を見ます。亡くなった自分の娘が出てくるんです。ママ、暗号資産に投資して。タイミングが命だよって。これはもう、やるしかないって思いますよね。
ダヘのリアルはつらいよ
場面は変わってダヘの家。朝っぱらから母親がアポなしで突撃してきました。部屋が汚いとか、結婚はどうしたとか、マシンガントークが止まりません。あげく、彼氏のビョンジュンと別れたことまでバレます。
母親は言うんです。あんたのお父さんみたいになるなって。ダヘの父親は、いくつも事業を立ち上げては失敗して、最後は逃げたらしい。だからダヘは、暗号資産みたいな一攫千金のネタが嫌いでした。なのに、ウンサンの話を聞いて、結局買っちゃうんです。エンデリウムっていう暗号資産を。まあ、その価値は下がる一方なんですけど。
会社は戦場だ
職場じゃ、ダヘにチャンスが巡ってきます。こどもの日のイベント企画が、最終選考に残ったんです。ただ、ライバルがいます。同僚のダヘ。彼女は正社員。みんなに好かれてて、いつもコーヒーを配ってるような子。この企画で勝てば、ダヘは契約社員から昇進できるかもしれません。そりゃ期待もしますよな。
一方、ウンサンは清掃員のストライキで詰まったトイレを自ら修理。たくましすぎます。その後、ダヘたちと合流して昼飯をおごります。で、また例の話。暗号資産、やろうよ。ダヘは自分がエンデリウムを買ったことを言えません。ウンサンがJカーブっていう理論を熱弁するのを聞いて、ダヘはもう少し待ってみることにしました。売るのはまだ早い、と。
企画コンペの審査員が発表されます。その一人が、会社の重役ハム・ジウ。この会社のヒット商品をいくつも生み出した、ヤバい人らしい。
その頃、経理部のジソンはツイていませんでした。同僚とちょっとしたいざこざがあって、上司に書類を届けるよう押し付けられます。走って追いかける途中で、ヒールが折れて足の指をケガ。最悪なことに、その上司はとっくに書類を持っていました。マジで踏んだり蹴ったりです。
努力、努力、そして…
ウンサンは仕事でデカい契約を決めていました。相手はアラブの会社。会食のレストラン予約がズレるトラブルがありました。でもウンサンは、会社の自社製品のお菓子を使って、即興で美味い前菜を作ってもてなします。この対応力がすごい。通訳の人に来年もいますか?って聞かれて、ウンサンは答えます。月に行くからいないよって。ブレないな、この人は。
ダヘは夜遅くまでプレゼンの練習をして帰ります。道すがら、母親に電話しました。腰が悪いのに検査に行かない母親に、思わず声を荒らげてしまいます。その大声が、近くにいたホームレスの男を刺激しちゃいました。男はダヘの後をつけてきて、家に押し入ろうとします。パニックになりながらも、ダヘはなんとか警察に通報しました。でも、その騒ぎでバスルームが水浸しに。床に置いてたノートパソコンが水没。プレゼン資料のデータが全部パーになりました。
警察が男を連れて行った後、ウンサンとジソンが駆けつけてくれます。友達っていいよな、こういう時。3人で徹夜して、プレゼン資料を一から作り直しました。
そしてプレゼン当日。ダヘはハム・ジウたち役員の前で発表します。すべてを出し切りました。発表後、ジウが口を開きます。君は面接の時も『頑張ります』と言った。今も同じことを言っている。頑張るのは過程であって、結果じゃない。冷たい言葉でした。結局、コンペに勝ったのは正社員のダヘでした。
どん底からの頭突き
お祝いのカラオケ。もちろんダヘは祝う気分じゃありません。そこでインターンのイェジンが、こっそり教えてくれます。このコンペは最初から結果が決まってたって。契約社員のダヘが勝てるわけなかったんです。それを聞いて、ダヘの何かがプツンと切れました。
泥酔したダヘは、ダヘに絡み始めます。悪気なくこれからも頑張ってねと言うダヘ。その一言が、ダヘの怒りに火をつけました。ダヘはダヘに殴りかかろうとします。その腕を掴んで止めたのが、ハム・ジウでした。
もう人生のどん底だ。ダヘはそう思いました。でも、ふとスマホをチェックすると、信じられない光景が。エンデリウムの価格が、ありえないくらい爆上がりしてるんです。あのJカーブが、本当に来たんです!
ダヘはウンサンの家にすっ飛んでいきます。上がった!上がったよ!ウンサンは投資額が少なすぎるって呆れ顔ですけど。二人はトッポッキを食べに行きます。ウンサンは、暗号資産で得た金が、ダヘの人生をどう変えるか見せてやるって言います。その時、ダヘは気づきます。なんでか、おでこがズキズキ痛む。
時間は少し巻き戻ります。ジウがカラオケでダヘを止めたあの瞬間。ジウは、ダヘが歌っていた歌をなぜ知っているのか、しつこく聞いていました。ダヘはそれどころじゃありません。ジウがさらに次のプレゼンはもっと頑張れと言いました。その瞬間、ダヘはジウを掴んで、思いっきり頭突きを食らわせたんです。そりゃ、おでこも痛くなるわけです。
感想
いやー、今回のダヘは見ててマジで辛かったです。頑張りますって、もう口癖みたいになってるじゃないですか。それを本人に結果じゃないって突きつけるハム・ジウ、鬼かよと。正論ですよ。正論なんですけど、タイミングと相手を考えろって話です。非正規雇用で、なんとか爪痕を残そうと必死にもがいてる人間に言う言葉じゃありません。会社っていう組織の理不尽さ、正社員と契約社員の間の見えない壁が、リアルに描かれてて胸が痛みました。
でも、このドラマが面白いのは、そのどん底で終わらせないところ。仕事でコテンパンにやられて、プライベートも散々。もうこれ以上ないってくらい落ち込んだ瞬間に、まさかの暗号資産が爆上がり。このジェットコースターみたいな展開がいいんです。現実の理不尽さは、非現実的な一発逆転でしか覆せないって言われてるみたいで。
そして最後の頭突き!あれは最高でした。スカッとしましたね。ダヘの中に溜まりに溜まった怒り、悔しさ、理不尽さへの反抗が、全部あの頭突きに詰まってました。相手が上司とか関係ない。もうどうにでもなれっていう、あの瞬間の爆発力。おかげで、ただ可哀想な子で終わらずに、ちゃんと反撃する強いキャラクターとしてダヘを見ることができました。仕事のリアルな辛さと、ぶっ飛んだ逆転劇のバランスが絶妙な回でしたね。
つづく