あらすじとネタバレ
家賃値上げと頭突きの記憶
ダヘの人生って、いつも住む場所との戦いなんだよね。最初は真っ暗な下宿。次は臭いのひどいワンルーム。で、やっと今の部屋に落ち着いたと思ったらこれだ。大家から家賃、上げるからって言われちゃう。またあの部屋探しの地獄が始まるのか。うんざりするよな。
会社に向かう途中、ダヘはなんだかおでこが痛む。でも、まだ思い出せない。昨日の夜、上司のハム・ジウに頭突きしたなんてことは。
会社に着くと、ジウの額には見事に絆創膏が貼ってあった。そりゃそうだ。ダヘとチームのメンバーが新商品のパッケージを選んでると、そこにジウが入ってくる。ジウはダヘにだけ分かるように、ネチネチと当てつけを言ってくる。そのおかげで、ダヘは全部思い出した。
頭突きの後、ダヘはジウに叫んでたんだ。私にだって好みがある!一番安いのばっかり選んでるわけじゃない!って。二人は個室で話す。ダヘは頭突きしたことを謝った。ジウはまたダヘの好きな歌の話を持ち出す。で、いきなり聞いた。彼氏、いるの?って。
三人三様の金策事情
一方、ダヘの友達もそれぞれ大変そうだ。ジソンは中国行きの格安チケットを買ってた。彼氏のウェイ・リンが浮気してるんじゃないかって、心配でたまらないらしい。
もう一人の友達、ウンサンはもっと現実的。大学の同窓会に行くか悩んでる。なんでかって言うと、行けば黒ニンニクがタダでもらえるから。それを売れば金になる。彼女の発想はいつもすごい。
ウンサンのデスクの引き出しは、もはやコンビニだ。のど飴、ストッキング、栄養ドリンク。オフィスで誰かが急に必要としそうなものが全部揃ってる。これも彼女の副業の一つ。この商才で、前にジソンをいじめてたスジンに仕返しもする。スジンはウンサンから金を借りてるのに返さない。だからウンサンは、スジンの私物全部に差押って書いたシールを貼りまくった。痛快だよな。
嘘から始まったお見合い大作戦
ダヘはウンサンに打ち明ける。ジウに彼氏がいるって嘘をついちゃった、と。しかもジウは、音楽ライブのチケットを2枚くれた。彼氏と来いよってことらしい。
この話を聞いたジソンが、簡単な解決策を提案する。ダヘにお見合い相手を見つければいい!って。そのために、ジソンはダヘの家でみんなの写真を撮りまくる。それをフォトショップで加工して、まるで旅行先で撮ったみたいなキラキラ写真に仕上げた。これでダヘのプロフィールを飾るつもりだ。
最悪のデートと最悪のライブ
ダヘは会社の近くに良さそうなアパートを見つける。日当たりも良くて、風通しも最高。完璧だ。でも、高すぎる。彼女はまたウンサンの言葉を思い出す。暗号資産で一発当てなよってやつ。
お見合い当日。ダヘはユンファンっていう男の人と会う。デートはめちゃくちゃ気まずい。趣味を聞かれても、ダヘには何もないからしどろもどろになる。夕食の後、二人はジウに言われた音楽イベントに向かった。
そこでダヘは驚く。ステージに上がったのは、ハム・ジウ本人だった。彼は、ダヘがカラオケで歌ってたあの曲を歌い始める。僕のキャリアを作り、そして同時に終わらせた曲ですと紹介して。
ジウは観客の前で、ダヘに歌う曲を選んでほしいと言い出した。いきなり指名されて、ダヘはパニックになる。彼女が選んだのはサウスバウンド・トレインっていう曲。どうやら、あまり人気のない曲らしい。ダヘは音楽配信サービスに登録する金もない自分を嘆く。ジウは構わずその曲を演奏し始めた。その時、彼が振り上げたドラムスティックが宙を舞う。そして、ユンファンの頭にクリーンヒットした。
それぞれの夜
空港では、ジソンが結局飛行機に乗り遅れていた。オ・ドンギュ課長が彼女を慰める。そして、いきなり告白した。好きですって。でも、ジソンの答えは残酷だった。私、イケメンしか好きじゃないんです。二人は帰り道、車の中で一緒に泣いた。
ウンサンは結局、同窓会に行った。お目当ての黒ニンニクも手に入れた。でも、そこで昔の同級生とばったり会ってしまう。5年前に一緒に起業するはずだった女性だ。ウンサンは事業から手を引かざるを得なかった。そのことを、彼女はずっと根に持っていた。短い口論の後、ウンサンは家に帰って一人で酒を飲む。テレビには、娘の昔のビデオが映っていた。
ユンファンは病院で手当てを受けた後、ダヘに冷たい言葉をいくつか残して去っていった。一人になったダヘに、ジウが近づく。君の音楽の趣味は最悪だ。俺の音楽が好きだなんて、もう言うな。その言葉にダヘはキレた。趣味を見つけるのだってお金がかかるんだよ!。彼女は叫ぶ。だから、私があなたの歌が好きだって言ったら、それは本気で言ってるの!。
家に帰ったダヘは、決心する。定期預金を解約した。その金で、暗号資産エンデリウムを買い増した。
次のシーン。ダヘは、あの高くて諦めたはずのアパートに引っ越していた。
第3話の感想
今回のエピソードは、金と好みっていうテーマがすごくリアルに刺さったな。ダヘがジウに叫んだ趣味を見つけるのだってお金がかかるってセリフ、これに尽きると思う。時間や金に余裕がないと、自分の好きを追求することすら難しい。この現実をストレートに描いてくれたのが良かった。
ウンサンのたくましさも印象的だ。デスクで商売したり、傘を仕入れたり。その必死さが、彼女が一人で娘を育ててきた背景を物語ってる。でも、同窓会での過去のいざこざや、一人で酒を飲む姿を見ると、彼女の抱える孤独も伝わってきて切なくなる。
ジソンの恋愛一直線なところと、ドンギュ課長の報われない片思いも対照的で面白い。ドンギュ、かわいそうだけど、ジソンのイケメン好きっていう正直さも彼女らしいよな。
三人の女性が、それぞれ違うやり方で必死に生きてる。その姿に、どこか自分を重ねてしまう。ジウの行動はまだ謎が多いけど、ダヘを強く意識してるのは間違いない。二人の関係がどうなるか、目が離せない。
つづく