第8話ネタバレ:母と娘、そしてどうしようもない父

絶好調のダヘに忍び寄る影

今回はダヘの話から始まるよ。仮想通貨の価値が爆上がりして、ダヘはもうウキウキ。友達とのランチ中もご機嫌だ。もうすぐお母さんの還暦だから、サプライズパーティーと済州島旅行を計画してるってさ。いい娘じゃないか。

場面はちょっと前に戻る。ウンサンが元夫と揉めてたところに、ダヘとジソンが助けに入ったシーンだね。今もウンサンと元夫は、テキストでまだ喧嘩してるみたい。面倒なこった。

そんな時、ダヘに警察から電話が入る。父親のチョン・ヨンシクが酔っ払って保護されたらしい。まったく、ろくでもない親父だな。

最悪のサプライズパーティー

ダヘは警察署に父親を迎えに行く。そこで聞かされた父さんの新しい夢。それが仮想通貨のマイニングだって。ダヘは呆れて二度と会わないって言い放って、その場を去る。

このことはお母さんのチョンニムには内緒。還暦祝いの計画に集中する。サプライズパーティーは最高の滑り出しだった。あの父親、ヨンシクが現れるまではね。

場の空気は最悪になる。ヨンシクはチョンニムに全部バラしちまうんだ。ダヘも仮想通貨に手を出してるってことを。チョンニムはがっかりする。娘まで父親みたいに、一攫千金を夢見るようになったのかって。

それぞれの悩み

一方、職場ではジソンが同僚に話してる。彼氏のウェイ・リンが両親と一緒にこっちに来るらしい。同僚はそれって結婚の話じゃない?なんて煽る。ジソンは中国語が話せないから、めちゃくちゃストレスを感じてる。

ウンサンの方も大変だ。元夫から電話がかかってくる。元夫の母親、つまり元姑が入院したらしい。記憶が少し曖昧になってて、ウンサンに会いたがってるんだって。だからお見舞いに来てくれないかって頼まれる。かなり気まずいお願いだよね。

父の衝撃的な告白と倒れる父

その頃、チョンニムは家の外にいたヨンシクを家に入れる。娘に悪い影響を与えたって責めるチョンニム。でもヨンシクは言うんだ。ダヘはお前に似てる。俺が家を出てから3年間、留守電で俺を罵倒し続けたのはあいつだって。

その後、ヨンシクはダヘの職場にまで押しかけてくる。電話に出ないから直接来たわけだ。目的は金。投資金を出せって言ってくる。ダヘははっきり断る。私が仮想通貨を始めたのは、生きるために必要だったからだって。私たちの人生から消えてくれって、もう一度突き放す。

ダヘが背を向けて歩き出した、その時だった。ヨンシクが突然、その場で倒れる。ダヘは固まってしまう。近くにいたジウが、すぐに助けを呼んでくれた。

病院で、ダヘは父親が肺がんだと知らされる。

すれ違う心と、母の覚悟

ジウはどんな困難も一緒に乗り越えようって言ってくれる。本当にいい奴だよ、彼は。でもダヘは信じられない。自分の人生は行き止まりばかりだって。あなたを巻き込みたくないって、ジウの手を振り払って歩き去ってしまう。切ないシーンだ。

病院に駆けつけたチョンニムは、自分の貯金を治療費に使おうって提案する。ダヘは父親を放っておきたい。でもチョンニムは言うんだ。そうしたら、あなたは後悔するって。考え直してくれって、娘に頭を下げる。

ダヘの涙の過去

ここで、ダヘの過去が明らかになる。回想シーンだ。チョンニムは、ダヘが良い大学に受かったのに、学費を払ってやれない。ダヘは結局、ヤミ金の事務所で清掃のバイトを始める。ある日、事務所の電話が鳴る。電話に出たダヘは、その声に凍りつく。相手は母親のチョンニムだった。お金を貸してほしいって頼んでる。しまいには私には良い腎臓と肝臓があるなんてことまで言い出す始末。

ダヘは涙が止まらない。家に帰ると、母親に嘘をつくんだ。入試で失敗しちゃったって。それで、奨学金が出る第二志望の大学に行くことにした、と。全部、母親を思ってのことだったんだな。

母と娘の決断

現在に戻る。ダヘは友達にこぼす。お母さんは私にたくさんのものをくれたのに、どうして罪悪感を感じるんだろうって。ウンサンが答える。母親って、だいたいそんなもんよと。

その後、ウンサンは元姑のお見舞いに行く。元夫と一緒に、まだ夫婦のフリをする。息子はキャンプに行ってるって嘘をついてね。帰り道、ウンサンは元夫に感謝する。親であることの罪悪感を、一緒に背負ってくれてありがとうって。

その夜、ダヘは母親と連絡が取れなくてパニックになる。やっと見つけたのは、母親が毎日運転しているバスの中だった。チョンニムは静かに言う。あなたのお金はあなたのもの。好きにしなさいと。それを聞いたダヘは、驚くべきことを口にする。お母さんの済州島旅行に使うはずだったお金で、父親を助けるって。

そして、ダヘはジウの家に向かう。ちゃんと仲直りするんだ。ダヘの笑顔ひとつで、ジウはもうメロメロだ。

第8話の感想

今回はダヘの家族の話が深掘りされて、かなり重い回だったな。あのどうしようもない父親、ヨンシクには本当にイライラさせられる。でも、目の前で倒れられたら、見捨てることなんてできないよな。それが家族っていう厄介で、温かいものなんだろう。ダヘがジウを突き放すシーンは胸が痛かった。あんたを巻き込みたくないって気持ち、すごく分かる。でも、そこで引かないジウは本当にいい男だよ。

一番グッときたのは、やっぱりダヘの過去の回想シーンだ。母親が自分の臓器を売ってでも学費を工面しようとしてる電話を、バイト先で偶然聞いてしまうなんて、あまりにも過酷すぎる。だから試験に落ちたって嘘をつくダヘの姿には、もう涙腺がやられた。ウンサンが元姑のために夫婦のフリをするエピソードも良かった。親としての責任とか罪悪感を元夫と分かち合うことで、二人の関係が少しだけ前に進んだ気がする。結局、ダヘは父親を助ける道を選んだ。それは母親のためでもあり、何より自分自身が後悔しないためなんだろうな。最後にジウと仲直りできて、本当にホッとしたよ。

つづく