あらすじ

いやー、今回も色々あったね。

まず仕事の話から。テプン商事が、手術用手袋の入札に参加することになった。ただ、この手袋を作ってるメーカーブレイズ・イーグルスが市場を独占してる。価格交渉なんてできる状況じゃない。普通にやったら、テプン商事に勝ち目はないんだ。

そこでテプンが動く。マレーシアにある工場と直接交渉するっていう、かなり大胆な作戦を思いついた。でも、現地に飛んだ仲間から連絡が来た。工場は最近変わって、今は枕を作ってるって。マジかよ。入札日も迫ってるのに、完全に詰んだ状況。

一方、プライベートも穏やかじゃない。ナムモの母親、ウルニョが息子の恋人ミホのことを良く思ってない。偶然ミホの写真を見つけて、結婚相手にふさわしくない、なんて言い出す始末。ミホに両親がいなくて兄弟がいる、ってことまで知って、ますます反対ムード。

入札当日。テプンは仲間からの連絡をギリギリまで待つ。時間は刻一刻と過ぎていく。仕事も、ナムモとミホの恋も、本当に崖っぷちだ。

ネタバレ

さて、ここからが本番。

入札の締め切りまであと15分。テプンはじっと待つ。残り数分になったとき、PPS(公共調達サービス)のオフィスに電報が届いた。内容は5111, 40, Ok。テプンはこの暗号みたいな電報を見て、すぐに入札書を提出した。結果は、テプン商事の見事な勝利!

どういうことか分かる?種明かしはこうだ。マレーシアの工場は確かに変わってた。でも、それはたった10日前の話。旧工場には、まだ5000箱以上の手袋の在庫が眠ってたんだ。仲間がその工場と交渉して、なんと40%割引で在庫を全部買い取る契約に成功した。5111は在庫の数、40は割引率、Okは契約成立。テプンの逆転劇、鮮やかすぎる。

当然、ライバルのヒョンジュンは面白くない。父親からも2億ウォンの損失だって大目玉を食らう。

その夜、テプンとミソンは二人で祝杯をあげた。いい雰囲気で、テプンがミソンに一番大切なものは何?って聞くんだ。ミソンの答えは明日。明日がまた来るって希望が大切なんだって。深いな。逆に聞かれたテプンは秘密だってさ。ずるい男だ。

でも、いいことばかりじゃない。ウルニョがミホに直接会って、正体を明かした。息子とは付き合ってほしくないってはっきり言う。ミホの家族の面倒まで、息子に見させたくないんだと。これはキツい。そこにナムモが来て母親に激怒するけど、ミホも深く傷ついてしまった。

追い詰められたのはヒョンジュンも同じ。父親に渡米しろと言われても、テプンへの復讐心でいっぱい。そんな時、偶然、昔の約束手形の存在を知ってしまう。

そして、最悪の事態が起きる。テプンとミソンが、仕入れた手袋を倉庫で検品してた。テプンがちょっと買い出しに出た隙に、倉庫で火事が起きたんだ。テプンが戻ると、倉庫のドアには鍵がかけられていて、中から煙が出てる。中にミソンがいるのに!

誰の仕業かなんて、考えるまでもないよな。テプンは必死でドアをこじ開けて、燃え盛る倉庫の中にミソンを助けに飛び込んでいった。そこで、今回は終わり。

第12話の感想

今回は前半の爽快感と後半の胸糞悪さのジェットコースターみたいな回だったな。

まず、入札の逆転劇は見ていて本当に気持ちよかった。絶体絶命のピンチから、誰も思いつかない方法で勝利をもぎ取る。テプンの頭のキレと、仲間を信じる姿勢が最高だ。それに比べて、負けた腹いせに放火とか、ヒョンジュンのやることが小物すぎて逆に笑えてくる。いや、笑えないか。やってることは犯罪だからな。

ウルニョの行動も考えさせられた。息子を思う母親の気持ちは分かる。苦労させたくないっていうのも本心だろう。でも、ミホ本人に直接あんな言い方はないよな。彼女には何の罪もないのに。ナムモの立場もつらい。

テプンとミソンの関係も一歩進んだ感じがした。一番大切なものについての会話は、このドラマの名シーンの一つになるかもしれない。最後の火事のシーンで、二人の絆が試されることになるんだろうな。とにかく、いろんな感情を揺さぶられる、見ごたえのある回だった。

つづく