葬式に乗り込んできた借金取り

親父さん、ジンヨンが亡くなった。テプンをはじめ、みんなが悲しみに暮れてる。回想シーンが流れる。公園で幼いテプンに、散る花びらの意味を教えるジンヨン。花びらが散るのは、実を結ぶためなんだって。テプンには、まだその言葉の意味が分からなかった。

葬儀の場は、静かじゃなかった。いきなりチェ社長って男が乗り込んできた。部下たちに弔慰金を奪わせようとする。ジンヨンには未払いの借金があったらしい。ミソンが機転を利かせた。支払期日は数日後だと証明して、その場を収めた。危ないところだったよ。

謎の男、ピョ・バクホも姿を見せる。こいつも何か知ってる顔つきだ。回想では、意識不明のジンヨンに"あれ"はどこだと問い詰めてた。一体何を探してるんだ。

親父が遺した金庫

会社の状況は最悪だった。テプンが親父のオフィスを片付けていると、またあのチェ社長が現れる。今度こそ金を返せって。テプンは覚悟を決めた。自分が責任を持って支払うと約束し、連帯保証の書類にサインまでした。もう逃げられない。

家に帰れば電気が止められてる。借金の催促電話は鳴りやまない。ミソンの家も大変だ。妹のミホが怒ってる。ミソンが学費を払えないからって大学進学を諦めたことを知ったんだ。みんな、どんどん追い詰められていく。

テプンはオフィスで隠し鍵を見つけた。その鍵で開いた棚の奥には、金庫があった。これだ、って思ったね。でも暗証番号が分からない。社員たちに心当たりを聞いて回る。ミソンが言った。2072じゃないかって。ジンヨンは会社が100年続くことを願ってた。会社の設立が1972年だから、その100年後。

その夜、テプンは金庫に番号を打ち込む。開いた!中には社員たちのための通帳があった。そして、テプン宛の通帳も一冊。

テプンの初陣

テプンは変わった。ミソンに昼飯を誘う。親父にとって、この会社がどれだけ大切だったか分かった、と。そして、自分に仕事教えてくれって頭を下げた。

ミソンはテプンに、ジンヨンの最後の言葉を伝える。息子はうまくやれる。あいつを頼むって。泣けるよな。通帳には、ジンヨンからの手紙も挟まってた。俺の一番大切な人、テプンへ。幸せになれ。これにはテプンも涙をこらえきれなかった。

気持ちを切り替えたテプンは、スーツに着替えて仕事に向かう。コ・マジン課長とミソンと一緒に港へ。イタリアから届いた高級生地を受け取るためだ。

次の納品先はテバン繊維。テプンとミソンが先にオフィスに着いた。そこでテプンは違和感を覚える。30年続く会社なのに、オフィスが妙にきれいすぎる。暖房は切れてるし、FAXも動かない。これ、やばい会社なんじゃないか。

テプンは外に飛び出した。生地を積んだトラックの前に立ちはだかる。このままじゃ代金を払ってもらえないかもしれない。マジン課長にそう訴えるけど、彼は聞く耳を持たない。最終的にテプンは、道路に寝転がってトラックを止めようとした。マジンは運転手にそのまま進めと冷たく言い放つ。トラックがテプンに迫っていく。その時、テプンの目には、親父と見たあの日の花びらが映っていた。

感想

いやー、第2話は密度が濃かったな。親父さんが亡くなって、いきなり借金取りが乗り込んでくる展開はキツかった。でも、そこでテプンが逃げずに立ち向かう決意をしたのが良かった。今までの頼りない感じから、一気に顔つきが変わったよな。ミソンの助けで金庫を開けるシーンは、ちょっとした謎解きみたいで面白かった。ジンヨン父さんの不器用だけど深い愛情が、通帳と手紙から伝わってきて、こっちまで泣きそうになった。最後のテバン繊維の件は、テプンの商才みたいなものが垣間見えた瞬間だったな。何も知らなかった若者が、直感で会社の危機を察知する。マジン課長との対立もあって、これからテプンがどうやって会社を守っていくのか、すごく気になるところだ。単純な人情話じゃなくて、ビジネスの厳しさもしっかり描かれてるのがいい。

つづく