テプン商事 第3話 ネタバレあらすじ
絶体絶命、商品の置き場がない!
なんとかトラックを止めることに成功したテプンたち。 でも、本当の問題はここからだった。イタリアから届いた大量の生地を保管する倉庫が見つからない。 もうどこもかしこも不景気で、ツケで倉庫を貸してくれるようなお人好しはいない。
トラックの運転手たちもイライラし始める。テプンはついに、がらんとした屋外駐車場に商品を駐車させるという奇策を思いつく。 各駐車スペースに荷物を一つずつ置いて、レンタル料を払うことにしたんだ。彼はその夜、寒さに凍えながらも、たった一人で商品の番をした。
救いの神か、それとも…?
翌朝、ピョ・バクホと名乗る男が現れる。彼は後払いで倉庫を貸してくれると言う。まさに救いの神だ。でも、案内された倉庫は屋根に穴が開き、窓も破れたボロボロの建物だった。 怪しすぎだろ、これ。でも、他に選択肢はない。結局、マジンが契約書にサインしてしまう。
一方、会社ではイタリアの生地の買い手が見つからない。そんな中、ミソンがある提案をする。いっそイタリアに返品しよう、と。ウォンの価値が下がった今なら、30%の返品手数料を払っても利益が出る計算だった。頭いいな、ミソン。
夜道、テプンはミソンを家まで送る。彼女は、いつかアシスタントじゃない、本当の貿易商になりたいんだと夢を語った。
嵐の夜に深まる絆
イタリア側は、品質と数量が変わらないことを条件に返品を受け入れるとFAXで返事をよこした。 やった!と喜んだのも束の間、その夜、嵐がソウルを襲う。テプンは倉庫に駆けつけると、そこには既にミソンがいた。穴の開いた屋根から雨が滝のように降り注いでいる。
すぐに他の社員たちも集まってきて、みんなで必死に商品をビニールシートで覆った。 長くて大変な夜が明けた後、みんなで食事に行く。そこで偶然、その日がテプンの誕生日だとわかる。会社の創立記念日の前日だから、みんな覚えていたんだ。ワカメスープでお祝いされて、テプンは本当に嬉しそうだった。
最悪の裏切り、そして別れ
幸せな時間は長く続かなかった。突然、ピョ・バクホの会社が商品を差し押さえに来たんだ。契約書をよく見ると、72時間以内に支払いがなければ商品を没収できるという一文があった。 ハ課長がそれに気づいた時にはもう遅い。ピョ・バクホの事務所に乗り込んだテプンは、これが最初から計画された罠だったと悟る。
社員たちは絶望に打ちひしがれる。翌日、みんな静かに自分の荷物をまとめ始めた。テプンが引き留めようとしても、誰も聞かない。彼らは廃業届をテプンに手渡し、一人、また一人と会社を去っていった。
社長テプン、誕生
一人残されたテプンは、父が遺した温室へ向かう。植物はほとんど枯れてしまっていたけど、その中に小さな実がいくつか実っているのを見つけた。
彼は決心する。
ミソンの家の近くまで歩いていくと、道端で彼女とばったり会う。テプンは彼女に告げた。税務署に行ったけど、廃業届は出さなかった、と。代わりに、会社の代表者を自分に変更したんだ。
俺がテプン商事の社長だ
そう言って、彼はミソンに手を差し伸べる。アシスタントとしてじゃない。貿易商として、俺と一緒に働いてくれないか?。ミソンは、目に涙をいっぱいためて、静かに頷いた。
感想
いやー、今回はマジで感情のアップダウンが激しすぎた。屋外駐車場でたった一人、商品を凍えながら守るテプンの姿には、正直ぐっときたよ。今までのお坊ちゃんとは別人だ。ミソンが返品案を出した時もこの子、賢い!って思ったし、嵐の夜にみんなで力を合わせるシーンは、ベタだけどやっぱり良い。誕生日のワカメスープのシーンなんて、束の間の幸せにこっちまで泣きそうになった。
それだけに、ピョ・バクホの裏切りは本当に腹が立ったな。あの人の良さそうな顔で、全部仕組んでたなんて。社員たちが次々に去っていくシーンは、テプンの絶望が伝わってきて胸が痛かった。
でも、最後の最後で全部ひっくり返してくれた。廃業じゃなくて、自分が社長になるっていう決断。そしてミソンを貿易商としてスカウトするところ!最高にかっこよかった。どん底から這い上がるって、こういうことだよな。ここからが本当の始まり。テプンとミソンのコンビが、この会社をどう立て直していくのか、めちゃくちゃ楽しみになってきた。
つづく