第4話:逆転の一手とまさかの結末

テプンの巧妙な罠

まずテプンは、ミソンをテプン商事の正式な一員に引き入れた。ちゃんと名刺まで作ってあげてさ。これで二人三脚のスタートだ。

その足で、テプンは因縁の相手、ピョ・バクホに会いに行く。例のイタリアの布地の契約書を渡すためだ。契約書には返品を受け付けるって書いてある。約束は守るっていうテプンの意思表示だな。

一方、ピョ商事のハ課長は、マジンとこっそり会っていた。マジンはテプン商事の事務所から盗んだイタリア関連の書類を全部渡し、見返りに現金を受け取る。これだけ見たら、マジンの完全な裏切りだよな。

でも、これが全部テプンの仕掛けた罠だったんだ。

数日前、テプンは亡くなったジンヨンが残した通帳を社員たちに送っていた。マジンは個人の貯金まで受け取れないって言って、わざわざ事務所まで返しに来たんだよ。その時に、テプンとミソンは計画を立てた。

マジンにピョ・バクホへ契約書を届けさせる。その時、ある嘘を吹き込ませた。布地の単位はメートルじゃなくてヤードですってね。ヤードはメートルより短い。これでピョ・バクホは、布地の総量が10%足りないことに気づかない。

案の定、イタリア側からピョ・バクホに連絡が入る。量が10%足りない。これじゃ返金できないから、商品は全部送り返すって。さあ、ピョ・バクホはパニックだ。

そこに颯爽と現れるのが我らがテプン。隠し持っていた残りの布地をちらつかせて、とんでもない高値で売りつけようとする。イタリアから商品を返送される手間と輸送費を考えたら、ピョ・バクホには買う以外の選択肢がなかった。見事な逆転劇だ!

テプンはその金で、親父がチェ社長に作った借金をきっちり返済した。これで一つ、肩の荷が下りたわけだ。

釜山でのチャンスと波乱

一仕事終えたテプンとミソンは、釜山へ向かう。以前テプンに一度訪ねてこいと言ってくれたホンシン・カンパニーのチョン・チャラン社長に会うためだ。チャラン社長は二人を温かく迎えてくれた。

ミソンがチャラン社長の仕事に付き合っている間、テプンは一人で市場を散策する。そこでシュー・パークっていう会社のパク・ユンチョル社長と出会うんだ。

この社長が作った安全靴がすごかった。火にも強いし、金属の釘を踏んでも貫通しない。テプンはすっかりこの靴に惚れ込んで、工場まで見学させてもらう。

事務所に戻ったテプンは、ミソンに契約書を見せる。もうパク社長とサインを交わしてきた後だった。ミソンはテプンのあまりの即決ぶりに激怒。そりゃそうだよな、相談もなしに決めちゃったんだから。

その夜、チャラン社長が二人を飲みに連れ出す。酔っぱらったテプンは、砂浜にごめんって書いてミソンに謝る。ミソンの代わりにお酒を飲んであげたテプンは、いつか一つ、お願いを聞いてもらうからななんて言う。ちょっといい雰囲気じゃないか。

その頃、ナムモとウルニョは自分たちの店を開店。チキンとビールを出す店で、新しい人生をスタートさせていた。

クリスマスの夜に

気分良く家に帰ってきたテプンを待っていたのは、最悪のクリスマスプレゼントだった。家賃滞納で、母親と一緒に家を追い出されてしまったんだ。

家財道具はほとんど差し押さえられた。二人はわずかな荷物だけを持って、行く当てもなくさまよう。結局その夜は、テプン商事の冷たい事務所で身を寄せ合って眠るしかなかった。

第4話の感想:一気に話が動いた回だったな

いやー、今回は本当に中身が濃かった。テプンの頭のキレには感心するよな。マジンを逆用してピョ・バクホに出し抜く作戦は、見ていて本当にスカッとした。ただやり返すだけじゃなく、しっかり大金を手に入れるあたりがテプンらしい。

釜山での新しい出会いも良かった。安全靴っていう具体的な商材が出てきて、テプン商事の未来が少し見えた気がする。でも、すぐに契約しちゃうのはテプンの危うさでもあるよな。ミソンが怒るのも無理はない。この二人のコンビ、仕事のパートナーとしてだんだん形になってきた感じがする。

そして最後の急降下。借金を返して順風満帆かと思いきや、まさかの家を追い出されるっていう。成功と挫折のアップダウンが激しすぎる。でも、この波乱万丈な感じがこのドラマの魅力なんだよな。どん底からどうやって這い上がるのか。本当に目が離せないよ。

つづく