あらすじとネタバレ
準備はいいかい?ここからは全部話しちまうからな。
ジニョンの反撃開始
まず驚いたのがジニョンだ。彼女はチャン・ガンを襲撃して、あっさり制圧する。そこで色々なピースが繋がって、ついに真相にたどり着いた。
兄のジンピョがどうなったのか、全部わかったんだろうな。ジニョンはジャンを拉致して薬で眠らせる。そのまま自分の車のトランクに閉じ込めた。その車は母親の家のガレージに隠すんだ。用意周到だよな。
それだけじゃない。兄ジンピョのスマホのデータを全部消去。スマホ本体は川に投げ捨てて証拠を消した。彼女の行動は、もう完全に一線を超えてる。
それぞれの正義とソベクの計画
その頃、ウンスはマ氏っていうフィクサーの一人に助けられてた。ソベクはヒスに電話する。ウンスが自分のために命を危険にさらし続けることに、ヒスは心を痛めてる。でもウンスは言うんだ。これはヒス姉さんのためだけじゃないって。自分が過去に家庭内暴力を見て見ぬふりしてきたことへの、自分自身への償いでもあるんだと。
ソベクは女たちに釘を刺す。復讐したって何も解決しないぞ、と。彼の過去が少しだけ見えた。自分の息子の殺人犯を殺したけど、心と体には深い傷が残ったままらしい。それでも、チャン・ガンの件は自分に責任があるからって、協力を続けてくれる。フィクサーたちの情報網で、ジニョンが動き出したこともすぐに掴んだ。
警察官の仮面
D.V.(ドメスティック・バイオレンス)ジニョンの背景も明らかになってきた。
彼女の夢は、韓国初の女性警察庁長官になること。
そのためには、完璧な経歴が必要なんだ。
実は彼女の母親ジョンスクはアルコール依存症で、ジニョンは母親の飲酒運転を何度ももみ消してきた。
そんな過去がありながらも、彼女は身元調査と面接をパスする。
大統領の警護チームへの配属が決まった。
上司からは、絶対に自分の評判を傷つけるなと念を押される。
ここからがジニョンの怖いところだ。
彼女は、兄ジンピョを善良で愛情深い夫に仕立て上げる計画を立てる。
そしてヒスを夫を殺した詐欺師という筋書きで犯人に仕立てようとする。
証拠を集め、証言者まで用意するつもりらしい。
同僚のチェ・ギョング刑事すら利用しようとする。
ヒスは自傷行為をするし、妄想が激しい。警備員を殺したのも彼女かもしれない、なんて嘘を吹き込むんだ。
裏切りと孤立
ヒスは、ジョンスクと会う約束の直前に、偶然頭をぶつけて怪我をする。
その傷を見たジョンスクは、てっきり死んだはずの息子ジンピョがまた暴力を振るったんだと思い込む。
この反応でヒスは気づいてしまう。
ジョンスクは、自分の息子がとんでもないDV男だと知っていたんだ。
同じDV被害者だったはずのジョンスクからの、この裏切りはキツいよな。ヒスは完全に打ちのめされる。
狂っていく歯車
ヒスが苦しんでいる間にも、事態はどんどん動く。
ウンスがとんでもない行動に出た。
ジニョンの車から、なんとチャン・ガンを一人で奪還するんだ。
計画性のないウンスの行動に、ソベクは激怒する。
ジニョンはすぐにウンスに電話して、精神的に揺さぶりをかける。
怒りで我を忘れたウンスも、ようやくソベクの言うことを聞くことにした。
ソベクの計画はこうだ。
チャン・ガンとジンピョの死体の両方を中国に送ってしまう。
そうすれば、韓国の警察は管轄外で手が出せなくなる。
でも、計画はまた崩れる。
ソベクはウィ氏にジャンの見張りを任せた。
これが間違いだった。ジャンはウィ氏を言葉巧みに操って脱出。挙句の果てに彼を殺してしまう。
自由になったジャンはジニョンに接触する。
20億ウォンと引き換えにジンピョの死体の場所を教える、と。
ジニョンは取引に応じる。
でも、ジャンが掘り起こした場所から出てきたのは、前に埋められた鹿の死骸だけ。
その瞬間、ジニョンはジャンを殴って気絶させる。
実は、ジンピョが入ったスーツケースは、その鹿の死骸の下に隠されてたんだ。
絶望の淵へ
一方、チェ刑事はジニョンの話に違和感を覚えてた。
彼は、以前ヒスがジンピョからのDV被害を訴え出た日のことを覚えていたんだ。
チェ刑事はヒスのかかりつけ医を訪ねる。
そこでジンピョのDVが事実だったと確信する。
彼はヒスの元を訪れて、心から謝罪した。
そして、一度は受理しなかった告訴状を彼女に返す。
ヒスは、その告訴状を、医者の診断書と一緒に破り捨ててしまう。
これで終わらなかった。
ジニョンがヒスに連絡してくる。
ジンピョの遺体を回収した、ウンスがチャン・ガンを半殺しにして放置した、と嘘をつく。
そしてヒスを脅す。
お前の母親とウンスを殺す。それが嫌なら、お前が死ねと。
ウンスがお前のために危険を冒しているんだから、お前が死ぬのが一番いい、とまで言う。
仲間たちはジャンの脱走を知って大騒ぎだ。
ウンスは、ソベクの家にみんなで隠れようと提案する。
ヒスもそれに同意する。どこか吹っ切れたような、懐かしむような態度で。
そして、ウンスが一瞬目を離した隙に、ヒスは姿を消した。
場面は切り替わる。
ヒスは自分の車に閉じこもっている。車内には一酸化炭素が充満していく。
ジニョンは、その様子を車の外から冷たい目で見つめている。
ヒスのそばには、ジニョンが用意した偽の遺書が置かれていた。
第7話の感想
今回はジニョンの回だったな。彼女のキャラクターが、とんでもなく深掘りされた。将来のため、家族のためなら、どんな非道なことでもやる。その覚悟と狂気がヤバい。警察庁長官になる夢とか、母親の罪を隠してきた過去とか、彼女の行動原理がはっきり見えたから、ただのサイコパスじゃないってことがわかった。そこがこのドラマの面白いところだよな。
ウンスは相変わらず行動力がすごいけど、ちょっと危なっかしすぎる。ソベクが本気で怒るのも無理ないよ。見てるこっちがヒヤヒヤする。
一番つらかったのは、やっぱりヒスだな。信じてたジョンスクにまで裏切られて、どんどん孤立していく。最後のシーンは本当に息が止まるかと思った。ジニョンのあの冷徹な目は、しばらく忘れられそうにない。彼女はもう、完全に悪魔の側に堕ちた。でも、チェ刑事が真実に気づいてくれたのが、唯一の光かもしれないな。
つづく

