ついに明かされる正体、そしてウヒの決断
イ・ガンとダリの再会シーンから幕を開けた最終回。ダリが実は廃世子嬪(元世子嬪)だと知ったガンですが、二人の絆は変わりません。夜空の下で語り合う姿はとても美しく、切ないですよね。
しかし、平和な時間は長く続きませんでした。キム・ハンチョルがついにダリの正体に気づいてしまったのです。彼はダリの育ての親やホンナンを人質に取り、処刑しようとします。
家族を守るため、ダリは自ら処刑場に現れ、自分がヨン・ウォル(廃世子嬪)であることを明かしました。これには駆けつけたガンもどうすることもできません。王であるイ・フィでさえ、ハンチョルの圧力に屈し、彼女に死刑(絞首刑)を言い渡さざるを得ませんでした。
ウヒが見せた愛と犠牲
牢獄に囚われたダリ。そこに救いの手を差し伸べたのは、なんとウヒでした。ウヒは婚礼衣装を用意させ、その中に脱出計画の手紙を隠していたのです。
ウヒは侍女の服を着て宮殿を抜け出し、ジェウンと合流するふりをします。しかし、これは囮(おとり)でした。実際に牢獄に残っていたのは、ダリと入れ替わったウヒだったのです。
ウヒは自分の身を犠牲にして、ダリを逃がしました。ジェウンが無事に生き延びるまでと願う彼女の愛の深さには、涙が止まりません。
ガマク山の白い喪服の女の記憶
宮殿を脱出したガンとダリは、かつてダリが助けた老人の家に身を寄せます。そこでダリは、曖昧だった記憶を語り始めました。
それは、ガマク山にある母の墓を訪れた時のこと。白い喪服を着た女が助けを求めて駆け寄ってきたのです。しかし、すぐに名もなき者たち(私兵集団)が現れ、その女性を連れ去ってしまいました。
女性の足が汚れていなかったことから、ダリは彼らの拠点はすぐ近くにあると推測します。さらに、ダリの兄が残した兵法書に重要な手がかりがあることも思い出しました。
大王大妃の罪とハンチョルの過去
一方、宮殿では大王大妃(テワンテビ)がハンチョルを脅していました。ジェウンを王位につけない代わりに、ウヒたちの逃亡を黙認しろと言うのです。
しかし、ハンチョルは激昂します。実は、大王大妃こそが、かつての王妃チャンジョンを陥れ、彼女の息子や孫を死に追いやった張本人だったのです。ハンチョルにとってチャンジョン王妃は、若い頃に傷の手当てをしてくれた想い人でした。
大逆転!入れ替わりを武器に
逃亡を続けようとしたガンとダリですが、渡し船の前でハンチョルの部下に包囲されてしまいます。絶体絶命のピンチ。ガンは自害をほのめかしてダリたちを逃がそうとしますが、ここで奇跡が起きました。
なんと、二人の体が再び入れ替わったのです!しかし、今回は以前とは違います。回想シーンで明かされますが、二人はこの入れ替わりを予測し、作戦を立てていました。
戦えるガン(体はダリ)が山へ向かい、宮殿を知るダリ(体はガン)が兵法書を探しに戻る。この展開には鳥肌が立ちましたね。
衝撃のラスト、生きていた母
ダリ(中身はガン)の活躍により、ジェウンは兵法書を手に入れ、敵の拠点の座標を突き止めます。ジェウン、シンウォン、そしてガン(中身はダリ)はガマク山の隠れ家へ潜入しました。
そこで彼らが目にしたのは、信じられない光景でした。ハンチョルが甲斐甲斐しく靴を履かせている女性。それは、死んだはずのジェウンの母、廃妃チャンジョンだったのです!
彼女は精神を病み、過去に生きているようでした。母の姿を認めたジェウンの驚愕の表情で、物語は幕を閉じます。
第12話の感想
まさかここで終わるなんて!最終回と銘打たれていますが、あまりにも衝撃的なクリフハンガーでした。一番の驚きは、やはりウヒの成長です。最初はわがままなお嬢様に見えましたが、愛する人のために牢獄に残るなんて、誰が想像できたでしょうか。そして、ラストのお母さん生きてた展開。ハンチョルの執着心が少し哀れにも見えてきました。ジェウンが母とどう向き合うのか、続きが気になって仕方ありません!



