悲しき復讐鬼、キム・ハンチョルの過去

物語は、ハンチョルの意外な過去から幕を開けます。

若き日のハンチョルは、ある女性をチンピラから救いました。彼女の名はジヘ。のちの廃妃チャンジョンです。

二人は惹かれ合い、ハンチョルは武科試験に合格したら結婚しようと約束していました。しかし、運命は残酷ですよね。ハンチョルは王様(先代)の信頼を得て親友のような関係になりますが、王様もまた、ジヘを見初め、彼女を側室に迎えてしまったのです。

王様は王室の権威で彼女を守ると言いましたが、現実は違いました。ジェウンにまつわる予言を恐れた大王大妃が、ジヘに不義の罪を着せたのです。王様は王座を守るため、愛するジヘを見捨てました。

ハンチョルは独断で仮死状態になる薬を使い、ジヘを救い出します。しかし、目覚めた彼女は記憶を失っていました。すべてを奪われたハンチョルは、この時、王室への復讐を誓ったのです。

動き出す運命、ガマク山への結集

現代(ドラマ内の現在)に戻りましょう。

ジェウンはダリの兄の本から隠されたメッセージを見つけ、ガマク山にある名無しのアジトへ向かいます。

一方、ハンチョルは王の婚礼を2日後に早め、強引に事を進めようとしていました。

王宮では、イ・ガンの体を借りているダリが、大王大妃と対面します。大王大妃は過去の過ちを認め、チャンジョン(ジヘ)の死に責任を感じていました。彼女の協力により、ダリは山で出会った喪服の女性こそが、生き延びたチャンジョンだと確信します。

ガマク山では、ダリの体を借りたイ・ガン、ジェウン、シンウォンが合流しました。そこへ、ウヒの妹分であるドクチュンが現れます。彼女はウヒからの手紙を読み、ハンチョルに利用されていたことを悟り、イ・ガンたちの味方につくことを決意しました。

母との再会、そして婚礼の儀

ついにジェウンは、母であるチャンジョンの住処へ潜入します。

記憶がおぼろげな母に必死に語りかけ、ついに母は愛する息子を思い出しました。ここは涙なしには見られません。

そして、隠されていた密約の書を発見します。

追っ手が迫る中、イ・ガン(中身はダリ)の両親であるホンナンたちが助けに入りました。ホンナンは一目で中身が入れ替わっていると見抜き、チャンジョンを安全な場所へ逃がします。

そして迎えた婚礼の日。ダリ(中身はイ・ガン)とウヒが祭壇へ向かいます。ここからが大勝負です。ダリは手水鉢の水に、あらかじめ用意していたイ・ガンの血がついた布を浸しました。その水で手を洗った瞬間、不思議な光が放たれ、二人の魂が元の体に戻ります!

本来の体を取り戻したイ・ガンは、参列者の前で高らかに叫びました。キム・ハンチョル、お前を先王と世子殺害の罪で告発する!同時に、証拠を持ったジェウンたちも到着します。

しかし、ラストシーンで衝撃の展開が待っていました。元の体に戻ったダリが目覚めると、そこは名無しの兵士たちに囲まれた場所だったのです。彼女は捕らえられてしまいました。

第13話の感想

ハンチョルが悪に染まった理由が純愛だったとは、胸が締め付けられました。むしろ先代の王様の方が非情に見えてしまいます。

そして、婚礼の儀式での入れ替わり劇!タイミングが完璧すぎて鳥肌が立ちました。

せっかく元の体に戻れたのに、ダリが捕まってしまうなんて……。ハッピーエンド目前でのこの展開、次回が心配でなりません。