不本意なチーム結成と裏取引
プロボノチームの事務所では、保護犬のピョルがダウィに懐いて離れません。犬が苦手なダウィは露骨に嫌な顔をしますが、そんなのお構いなし。ギプムが皮肉たっぷりに状況説明をしますが、ダウィは全く聞いていませんでした。彼は野心家の弁護士ジュヌを捕まえ、チームの内情を聞き出します。
実は、ジョンインはまだ代表としての地位を固めきれていないのです。富裕層の弁護ばかりする事務所のイメージを変え、大衆の支持を得るためにこのチームを作ったのでした。しかも、メンバーは無給で働く4人の平凡な弁護士たち。ジョンインの計算高さには驚かされますよね。
ダウィはこの状況を利用し、ある取引を持ちかけます。チームの勝率を7割にする代わりに、来年の最高裁判所長官の座を用意しろというのです。とんでもない条件ですが、ジョンインはこれを受け入れました。
犬の親権を巡る泥沼の争い
さて、今回の依頼は犬のピョル(本名クロエ)を巡る争いです。1年半前に虐待され捨てられていたピョルを、犬カフェの店主が引き取り育てていました。ところが、元の飼い主である原告が犬を返せと訴えてきたのです。
原告は国会議員の娘で、とんでもないわがまま娘。しかも彼女の弁護人は、かつてダウィが失脚させた悪徳元検事のウ・ミョンフンでした。因縁の相手が登場し、裁判は波乱の予感です。
最初の公判で、ダウィはいきなり裁判官を忌避させます。新しく担当になったチェ裁判官は短気ですが、公平な人物のようです。しかし、法廷経験のないギプムが映画のセリフを引用して空回りしたり、ミョンフンが偽の証人を用意したりと、チームは劣勢に立たされます。
衝撃の真実とダウィの覚悟
実は、原告はピョルに電気ショック首輪をつけて虐待していたのです。それを知った保護主が首輪を捨て、ピョルを救ったのでした。被告である犬カフェの店主にとって、ピョルは孫娘を事故で亡くした悲しみを癒やしてくれた命の恩人でもあります。
最初は冷淡だったダウィですが、実際にその電気首輪を自分の首で試してみて激昂します。強烈な痛みに倒れ込みながら、彼は犬が受けていた苦しみを肌で感じたのでしょう。ここでのダウィの表情の変化は、見ていて胸が痛くなりました。
逆転の法廷劇
ダウィは陪審員裁判を要求し、勝負に出ます。人権派のナンヒが、原告の元メイドを見つけ出し証言させますが、相手もさるもの。メイドが窃盗を働いたという(捏造された)映像を出し、証言の信憑性を落としてきます。
万事休すかと思われたその時、ダウィが動きました。彼は最終弁論で、犬がいかに人間を愛するように作られているかを語り、陪審員の心を揺さぶります。さらに裏では、原告の父親である議員に対し動物虐待がバレれば選挙で負けると脅しをかけていました。
トドメは、ダウィらしいハッタリです。彼は偽の電気首輪を証拠として突きつけ、それを着けたピョルを法廷に呼び込みました。虐待の証拠があると迫られた原告は、罪を認めるのを避けるためその犬は私のではないと嘘をついてしまいます。
意外な結末と忍び寄る影
原告が所有権を放棄したことで、店主の勝訴が決まりました。実はチェ裁判官自身も保護犬を3匹飼っており、最初から原告の嘘を見抜いていたようです。ダウィにウインクを送る裁判官、粋ですよね。
一件落着かと思いきや、ラストで衝撃の事実が判明します。裁判所を後にするジョンイン。彼女の車の運転席にいたのは、なんとダウィを罠に嵌めた詐欺師のジェボムだったのです。ジョンインとジェボムが繋がっていたとは……。今後の展開が全く読めなくなってきました。
第2話の感想
犬嫌いのダウィが、自ら電気首輪をつけて痛みを理解しようとするシーンに心を打たれました。ただの冷徹なエリートではなく、彼の中にある熱い正義感が垣間見えた瞬間です。そして、法廷での鮮やかな逆転劇は爽快そのもの!でも、ラストの運転手の正体には鳥肌が立ちました。ジョンイン代表、一体何を企んでいるのでしょうか。
つづく

