あらすじ

青泉寨の豪快な女寨主・于登登(ユー・ドンドン)は、寨の不運を払うため、金持ちの息子を婿に迎えようと画策する。一方、古代の洞窟で于登登(ユー・ドンドン)が発見した壁画から、三千年の眠りについていた古代の将軍・陸炎(ルー・イエン)が復活。陸炎(ルー・イエン)は、かつて愛した聖女・雲羲(ユン・シー)の生まれ変わりを探すという目的を持っていた。ひょんなことから出会った破天荒な女頭目とミステリアスな古代の将軍。二人の奇妙な出会いが、三千年の時を超えた壮大な運命の歯車を動かし始める。

ネタバレ

物語は今から三千年も昔、人族と霊族が激しく争っていた時代から幕を開けます。

人族を率いる皇子・陸炎(ルー・イエン)は、平和を願う霊族の聖女・雲羲(ユン・シー)と力を合わせ、戦争を終わらせようと奮闘します。しかし、好戦的な霊族の首領・誅戎(ジュー・ロン)の罠にはまり、二人は絶体絶命のピンチに。雲羲は自らの命と引き換えに、体内の「元丹」を陸炎(ルー・イエン)に託します。その強大な力を得た陸炎(ルー・イエン)は誅戎を討ち果たし、世に平和をもたらした後、忽然と姿を消したのでした…。

そして三千年後の現代。舞台は青泉山に移ります。

ここで登場するのが、我らがヒロイン、青泉寨の女寨主・于登登(ユー・ドンドン)!仲間を引き連れてお宝探しにやってきた彼女ですが、見つけたのは空っぽの箱ばかり。がっかりしたのも束の間、仕掛けにハマって洞窟の奥深くへ真っ逆さま!

そこで彼女が見つけたのは、なんとも美しい男性が描かれた壁画でした。「いい男…」なんて見とれながら壁画に触れた瞬間、金色の光がほとばしり、洞窟がガラガラと崩れ始めます!絶体絶命かと思いきや、なんと壁画からあの古代の将軍・陸炎がスッと現れたではありませんか!

三千年の眠りから覚めた陸炎は、于登登(ユー・ドンドン)の顔を見て「雲羲」と呼びかけますが、どうも様子が違う。彼女が雲羲本人ではないと察し、眉をひそめます。

一方、いきなり現代に放り出された陸炎は、猛スピードで突っ込んでくる自動車に轢かれそうになったり(もちろん、ひらりと屋根の上にジャンプして回避!)、旧知の仲である阿昌(アーチャン)と阿鑫(アーシン)との涙の再会を果たしたりと大忙し。彼らの話から、陸炎が探し求める雲羲の魂の手がかりが、「于」という印の入った匕首を持つ人物によって持ち去られたことが判明します。

その頃、我らが于登登(ユー・ドンドン)はというと、寨(とりで)が不運続きでてんやわんや。ニワトリを婿に迎えた過去を笑われながらも、今度は二番目の父親に「本物の男を婿に迎えて厄払いしろ!」と無茶振りされます。寨の財政難もあって、ついに彼女はとんでもない行動に!町一番の金持ちの息子を「強奪婚」しようと計画するんです!

ところが、花婿を乗せた輿の中身が、いつの間にか紙人形にすり替わっているという珍事件が発生!怒った于登登が犯人を問い詰めると、どうやら陸炎がわざわざ手配した輿の仕業だったことがわかります。

真相を確かめるべく、于登登一行は陸炎がいるという轎行(かご屋)へ殴り込み!そこでチンピラたちのイザコザに巻き込まれ、斧と銃弾が彼女めがけて飛んできます。まさにその時、颯爽と現れた陸炎が彼女を救い出し、チンピラたちをあっという間に縛り上げてしまうのでした。

こうして、三千年の時を超えた二人が、最悪?いや、最高の形で再会を果たしたところで第1話は幕を閉じます。いやー、これからどうなっちゃうんでしょうか!

『請君~遥かなる恋人たち~』第1話の感想

古代の悲恋から始まる壮大な物語かと思いきや、現代パートのコミカルな展開に良い意味で裏切られました。特に、義賊の女頭目である于登登のキャラクターが最高です。がさつで男勝り、金のためなら男すら強奪しようとする破天荒っぷりは、見ていて清々しいほど。そんな彼女の前に、三千年の時を超えたクールでミステリアスな将軍・陸炎が現れるという対比が絶妙です。ファンタジー、アクション、コメディが見事に融合し、物語の導入として非常に引き込まれました。二人の間に隠された三千年前の因縁と、これから始まるであろう奇妙な関係に、大いに期待が膨らむ初回でした。

つづく