あらすじ
乗り物屋で出会ったミステリアスな美男子・陸炎(ルー・イエン)に一目惚れした青泉寨の寨主・于登登(ユー・ドンドン)。彼女はなんと、陸炎を力ずくで寨に連れ帰り、無理やり婿に迎えようと画策します!しかし、3000年の時を生きる将軍である陸炎が、そう簡単にお山のおてんば娘の言いなりになるはずもありません。コミカルでパワフルな登登の求婚作戦と、それを冷たくあしらう陸炎の攻防が繰り広げられます。そんな中、ある出来事をきっかけに、陸炎は自らの意思で寨に残ることを決意。彼の真の目的とは一体何なのでしょうか。
ネタバレ
轿行(乗り物屋)での損害を償うため、青泉寨の一行を引き連れて再び陸炎(ルー・イエン)の元を訪れた于登登(ユー・ドンドン)。しかし、彼女の目的はもはや賠償ではありませんでした。目の前にいる絶世の美男子、陸炎(ルー・イエン)その人にすっかり心を奪われてしまったのです!「この人を婿に迎える!」と、大胆にも陸炎(ルー・イエン)の顔に手を伸ばしますが、彼の鋭い一瞥で屋外まで弾き飛ばされてしまいます。しかし、それで諦める登登ではありません。むしろ「ますます面白い!」と、彼の心を射止める決意を固めるのでした。
その夜、登登たちは屋根裏から陸炎の様子を伺いますが、どこからともなく現れた黒い霧が登登に襲いかかります。しかし、偶然にも登登が吐いた血が、その不気味な霧を撃退。その後、彼女は陸炎の部屋に忍び込み、薬で彼を眠らせて青泉寨へとお持ち帰り!なんとも大胆不敵な作戦は、驚くほどあっさりと成功してしまいます。陸炎が目を覚ました時、そこは見慣れぬ部屋…そう、登登の部屋の寝台の上でした。
夜、陸炎の様子を見に来た登登が目にしたのは、部屋から投げ出される子分の彭大海(ポン・ダーハイ)の姿。怒り心頭で問いただそうと部屋に乗り込もうとした瞬間、当の陸炎が目の前に。その美しい姿を前に、登登の怒りは一瞬で消え去り、顔には満面の笑みが浮かびます。口達者なはずの側近・呂二(リュー・アル)ですら、陸炎の威圧感の前では言葉を失う始末。
皆で説得を試みるも、陸炎は婿入りを頑として拒否。しびれを切らした登登は、署名済みの婚書を突きつけて脅しますが、陸炎は全く動じません。プライドを傷つけられた登登は、ついに実力行使に出ますが、3000年の時を生きる将軍に敵うはずもありませんでした。
二人がもみ合う中、陸炎は登登が持つ短剣に刻まれた「于」の紋様に気づき、動きを止めます。その隙に、彼女の短剣が陸炎の手を傷つけてしまいました。すると、あれほど頑なだった陸炎が、突然「ここに残る」と宣言するのです。その心変わりの理由とは一体…?
一方、登登に想いを寄せる南風寨の寨主・顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)は、彼女の結婚話を聞いて大ショック!動揺のあまり修行でミスをしてしまうほどでした。
青泉寨での生活が始まった陸炎は、寨の中を案内されますが、「火鍋院」にだけは決して近づくなと釘を刺されます。彼はこの寨の奇妙な風水の配置から、死をもって生をなす高度な術が使われていることを見抜いていました。そんな中、宴の席で登登が糍粑(もち菓子)を美味しそうに食べる姿を見て、陸炎はかつて愛した雲羲(ユン・シー)の記憶を思い出します。
食事に手をつけようとした陸炎の前に出されたのは、質素なお粥と漬物だけ。「もっと良いものが食べたければ、追加料金が必要よ」とからかう登登。彼女の挑発的な態度に、ついに陸炎の怒りが爆発し、テーブルを真っ二つにしてしまいます!
実は登登は、陸炎が短剣の紋様のために寨に残ったことにお見通しでした。陸炎もそれを認め、彼女に協力する代わりに、寨の秘密、特に彼女の父・于瘫子(ユー・タンズ)の正体について探り始めます。
夜になり、陸炎は手がかりを求めて禁断の場所「火鍋院」へ。すると、見張りの呂二(リュー・アル)に見つかってしまいますが、意外にも彼は陸炎を中へ招き入れます。院の中にあったのは、古代の神獣の遺骸の数々。しかし、陸炎が探し求める雲羲(ユン・シー)の気配は、そこにはありませんでした。
『請君~遥かなる恋人たち~』第2話の感想
第2話は、物語が本格的に動き出した回でした。于登登(ユー・ドンドン)のキャラクターがとにかく強烈で、欲しいものは力ずくでも手に入れるという破天荒な行動力には笑ってしまいます。そんな彼女に振り回されながらも、一切ペースを崩さない陸炎のクールな魅力との対比が絶妙です。彼が青泉寨に残ることを決めたきっかけとなる「短剣」や、禁断の地「火鍋院」の存在など、新たな謎が次々と提示され、物語の奥行きが一気に深まりました。特に、陸炎が持つ悲しい過去と、天真爛漫に見える登登との間に、何か運命的な繋がりがあることを予感させます。コメディとシリアスな謎解きが巧みに織り交ぜられており、今後の展開から目が離せません。
つづく