あらすじ
イケメンの陸炎(ルー・イエン)を婿に迎えられると浮かれる女頭目の于登登(ユー・ドンドン)。一方、陸炎は彼女の体に秘められた、愛する聖女・雲羲(ユン・シー)の霊識を取り戻す機会をうかがっていました。婚礼の準備のため街へ出かけた二人でしたが、その帰り道、森の中で謎の集団に襲撃されます。登登は陸炎をかばって負傷し、命の危機に瀕してしまいます。彼女の命と、彼女の中にある霊識を同時に救うため、陸炎は自身の持つ不思議な力を使うことを決意。二人の運命が大きく動き出す回です。
ネタバレ
イケメンだけど謎多き男、陸炎(ルー・イエン)を青泉砦に連れ帰り、まんまと婿に迎えようとウキウキの女頭目・于登登(ユー・ドンドン)。しかし、彼女の育ての親である呂二(リュー・アル)は、素性の知れない陸炎(ルー・イエン)を警戒し、「もし登登に何かあればタダじゃおかない!」と釘を刺します。でも、陸炎はそんな脅しにも動じず、ポーカーフェイスで完璧にかわすのでした。
その頃、陸炎の忠実な部下・阿鑫(アーシン)は、砦の男・大千(ダーチエン)から重要な情報を聞き出します。なんと登登は、3歳になる前に奇病で一度は息絶えたものの、父親が捕らえた「金色の神鳥」を煮込んだスープを飲んで奇跡的に息を吹き返したというのです。
その話を聞いた陸炎は、カッと目を見開きます。三千年間探し続けてきた愛する聖女・雲羲(ユン・シー)の霊識が宿った金色の鳥…それを登登が食べてしまったなんて!怒りに震える陸炎ですが、幸いにも霊識がまだ彼女の体内に残っていれば、取り出すことが可能だと知ります。
さっそく陸炎は、眠っている登登の部屋に忍び込み、霊識のありかを探ろうとします。ところが、野生の勘が鋭い登登はすぐに目を覚まし、逆に陸炎をベッドに押し倒してしまう始末!「ちょうどいいわ、夢の続きを…」なんて迫る登登に、陸炎もタジタジ。見かねた阿鑫(アーシン)が術を使って登登を気絶させ、その隙に陸炎は彼女の体内に確かに雲羲の霊識が存在することを確認するのでした。
翌日、陸炎は結婚式の準備を急かそうと登登に提案。二人は街へ出かけますが、その帰り道、陸炎が仕掛けた罠が発動します。森の中で立ち往生した登登たちの前に、突如として不気味な「野人」たちが現れ、襲いかかってきたのです。陸炎は霊識を取り出すつもりでしたが、事態は思わぬ方向へ。遠くから援護射撃をしていた顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)の銃弾を受けても、野人たちは再び起き上がります。その時、登登はとっさに陸炎をかばい、野人に腕を噛まれて意識を失ってしまいました。
陸炎は怒りの一撃で野人たちを倒しますが、登登の命は危険な状態に。そして、彼は知ることになります。霊識を安全に取り出すには、「満月の夜」に「霊骨」の力が必要であること。そして、宿主である登登が死ねば、霊識も消えてしまうという事実を。
愛する雲羲の霊識を取り戻すため、そして登登の命を救うため、陸炎は次の満月まで彼女を守り抜くことを決意するのでした。
『請君~遥かなる恋人たち~』第3話の感想
コメディとシリアスが絶妙に混ざり合った、見ごたえのある回でした。陸炎が三千年探し続けた聖女の魂が、まさかヒロインに「食べられていた」とは!この衝撃の事実には思わず笑ってしまいましたが、そこから物語は一気に緊迫感を増していきます。登登の能天気な恋心と、陸炎の壮大な目的との温度差が、切なくも面白いコントラストを生み出しています。特に印象的だったのは、野人に襲われた際に、登登がとっさに陸炎をかばうシーンです。普段はお調子者でガサツに見える彼女の、芯の強さと深い情が垣間見え、心を打たれました。この一件で、陸炎の中で登登が単なる「霊識の器」から「守るべき存在」へと変わり始めたのではないでしょうか。二人の関係がどう変化していくのか、目が離せません。
つづく