選妃宴が終わって、なんだかスッキリしない空気が漂う中、ついに物語が大きく動き出した第18話!今回は、それぞれの思惑が火花を散らす、息もつかせぬ展開だったね。さっそく、あらすじとネタバレを見ていこう!
太子妃選びが終わったっていうのに、我らが太子・韓燁(かんよう)の心はどんより曇り空。そりゃそうだよね、心の中には任安楽(じんあんらく)がいるのに、帝家の生き残りである帝承恩(ていしょうおん)を娶らなきゃいけないんだから。そんな太子の様子を心配するのは、幼い頃から一緒に育った溫朔。彼は、韓燁(かんよう)の気持ちを誰よりも理解しているんだ。
そんな中、溫朔から衝撃のニュースがもたらされる。帝家の事件に関わっていた鐘景の一家が惨殺され、犯人は家僕の鐘海(しょうかい)だとされているらしい。でも、韓燁はこの事件にどうも引っかかる。「真冬に火事なんて、怪しすぎる…」ってね。彼の鋭い洞察力が、またもや事件の裏に隠された陰謀の匂いを嗅ぎつけるわけだ。
一方、その頃、任安楽(じんあんらく)は洛銘西と密会していた。彼女の焦りはピークに達している。「早く鐘海(しょうかい)を見つけないと、偽物の帝承恩(ていしょうおん)の正体がバレて、私たちの計画が全部パーになっちゃう!」ってね。そこへバツの悪いタイミングで現れたのが、韓燁ご本人!任安楽と洛銘西が親密に話しているのを見て、嫉妬の炎がメラメラ。洛銘西に突っかかっちゃうんだな、これが。
でも、洛銘西は一枚上手。「あなた、任安楽のことで私に八つ当たりしてるんでしょ?」と核心を突かれ、韓燁もぐうの音も出ない。冷静になった韓燁は、ついに胸の内の疑念を洛銘西に打ち明けるんだ。「帝承恩の筆跡、子供の頃から全然上達してないんだ。本当に彼女は、あの帝梓元(ていしげん)なのか…?」と。でも、洛銘西は「太子として一度下した決定は覆せない」と、冷たく突き放す。彼の立場も複雑なんだよね…。
その頃、都では鐘海を巡る争奪戦が始まっていた!任安楽はもちろん、事件の真相を隠したい古雲年(こうんねん)も必死で彼を探している。帝承恩はというと、自分のお世話係である慕青(ぼせい)が洛銘西のスパイだと気づいてしまうんだ。信じていた人からの裏切り…。「もう誰も頼らない!自分の力で太子妃の座を掴んでみせる!」と、彼女の中で何かが変わった瞬間だった。
そんなドロドロした展開の中にも、ちょっとした胸キュンシーンが。本屋で偶然会った任安楽と韓燁。韓燁が予約していた本を任安楽が欲しがっていると知ると、彼はあっさりその本を譲ってあげるんだ。そのお返しに、任安楽が彼に渡したのは、なんと太子と帝承恩のゴシップ本!この天邪鬼な感じが、たまらなく任安楽らしいよね。韓燁は、彼女の奔放でクールな姿に、かつての帝梓元(ていしげん)の面影を重ねて、切ない気持ちになるんだ。
物語はクライマックスへ。除夕の宮宴が、陰謀の舞台と化す!皇帝は帝承恩を正式に招待し、彼女の太子妃の座はもう確定事項かのように見える。これにブチ切れたのが太后。「帝家の人間を韓家の宴に上げるなんて、絶対に許さない!」と、帝承恩の暗殺まで計画し始める。
この動きを察知した左相(さしょう)や洛銘西も、それぞれの思惑で動き出す。帝承恩自身も、危険を承知の上で宮宴に出席するという、大きな賭けに出ることを決意するんだ。
そしてついに、事件が起こる。古雲年(こうんねん)が鐘海を始末しようとしているとの情報を掴んだ任安楽は、五柳街へ急行!なんとか鐘海を助け出したものの、刺客が放った火によって、燃え盛る倉庫の中に閉じ込められてしまう。しかも、崩れてきた瓦礫に足を挟まれて絶体絶命のピンチ!もうダメかと思われたその時、炎を突き破って彼女を助けに来たのは…そう、韓燁だった!
『安楽伝』第18話の感想
今回は各キャラクターの決意と覚悟が色濃く描かれた回でした。特に印象的だったのは、これまで他力本願だった帝承恩が、裏切りを知って自らの意志で道を切り開こうと覚醒した場面です。彼女の行動が、今後の物語にどのような波乱を巻き起こすのか、目が離せません。また、韓燁が抱く帝承恩への疑念と、任安楽への抑えきれない想いが交錯する心情も丁寧に描かれており、彼の苦悩が伝わってきました。一方で、洛銘西や安寧(あんねい)公主(あんねいこうしゅ)もまた、過去の悲劇と現在の使命との間で揺れ動いています。ラストの任安楽の危機に韓燁が駆けつけるという王道の展開は、やはり胸が熱くなります。しかし、それは単なるロマンスではなく、帝家の謎という大きな縦軸に絡む重要な出来事であり、物語に一層の深みを与えています。
つづく