あらすじ
第5話では、宋祥雲(しょううん)の心を射止めたい陸長空(ちょうくう)の純情な猛アプローチが加熱します。天界の因縁を恐れて必死に逃げ回る祥雲(しょううん)は、彼に別の恋人を作ろうと奔走を始めました。華やかな花灯節の夜にそれぞれの思惑が激突し、物語は命に関わる大騒動へと発展します。
ネタバレ
恋の迷宮で交錯する四人の想いと水中に沈む運命の赤い糸
第5話では、宋祥雲(しょううん)の心を射止めたい陸長空(ちょうくう)の純情な猛アプローチが加熱します。天界の因縁を恐れて必死に逃げ回る祥雲(しょううん)は、彼に別の恋人を作ろうと奔走を始めました。華やかな花灯節の夜にそれぞれの思惑が激突し、物語は命に関わる大騒動へと発展します。
花灯の夜に仕掛けられた罠とすれ違う恋心の行方
戦神の悪夢と宋祥雲(しょううん)が企てた新たな婚姻回避計画
陸長空(ちょうくう)は側近である陸放(りくほう)の助言に従い、宋祥雲(しょううん)に接近する計画を立てます。彼女が愛読する恋愛話本を自ら買い求め、熱心に研究を始めました。表兄である長空を慕う解鶯(かいおう)時(おうじ)もこれに対抗し、侍女の緑荷(りょっか)に同じ本を買いに走らせます。
その夜、二人は同じ瞬間にそれぞれの思惑が入り混じる奇妙な夢を見ました。陸長空が祥雲(しょううん)との幸福な婚礼に胸を躍らせる一方、祥雲は最悪の光景を目撃します。夢の中の長空は冷徹な初空(しょこう)戦神へと姿を変え、鋭い長刀を手に彼女を睨みつけていたのです。
第2話で天界の記憶を保持したまま転生した宋祥雲(しょううん)は、恐怖のあまり跳び起きました。戦神と東海神族の双方を敵に回したくない彼女は、恋心を完全に消し去ります。長空に別の美女をあてがう一双両好作戦を胸に誓い、彼の好みのタイプを探り始めました。
しかし、この質問を自身への愛の試練だと勘違いした陸長空は、情熱的な愛の告白を返します。予期せぬ熱い言葉に翻弄された祥雲は、庭の木の上で一人頭を抱えました。長空の優しさに揺れつつも、仙娥としての分を弁え、計画の実行を決意します。
瓊芳花亭の告白と紫輝(しき)が引き起こした大いなる誤算
街が華やかな花灯節の活気に包まれる中、陸長空は瓊芳花亭を貸し切りました。祥雲を招待したという知らせは、またたく間に城内を駆け巡る大ニュースとなります。祥雲はこの舞台を利用し、武威侯の令嬢である謝蕙蘭(しゃけいらん)を長空に引き合わせようと画策しました。
しかし、手伝いを頼まれた紫輝(しき)が、極度の勘違いから大ウマロクを引き起こします。第4話で解鶯(かいおう)時(おうじ)に一目惚れしていた紫輝は、彼女を謝蕙蘭(しゃけいらん)だと誤認して連れてきました。憧れの長空からの招待だと信じ込む解鶯時は、歓喜に震えながら庭園へと歩みを進めます。
すれ違いざまに正体に気づいた祥雲は、鶯時公主の降臨に内心で快哉を叫びました。ところが、解鶯時を他人に渡したくない紫輝が、彼女を強引に連れ去ってしまいます。計画を狂わされた祥雲が慌てて花亭に赴くと、そこには孤独に佇む陸長空の姿がありました。
美しい灯籠の光に照らされながら、陸長空は祥雲へ二度目の深い求愛を捧げます。考える時間として一柱香の猶予を与えられた祥雲は、表面上は従うフリをして逃亡の機会を窺いました。そこへ紫輝から逃れた解鶯時が乱入し、現場は一転して大混乱の追走劇へと変貌します。
逃走劇の裏で微笑む李修茗と魔気に侵された侍女の凶行
騒動に乗じて逃げ出した祥雲の腕を、物陰から伸びた手が強引に引き込みました。待ち受けていたのは、第2話で祥雲を追って転生した三皇子の李修茗です。彼は怪我を負った手首を祥雲に優しく包帯で手当てさせ、二人だけの濃密な温情の時間を堪能しました。
一方、長空に冷たく拒絶された解鶯時は、激しい屈辱感から祥雲への深い怨みを募らせます。主人の怒りを察した侍女の緑荷(りょっか)は、祥雲を懲らしめるため夜の橋へと向かいました。しかし、緑荷の身体には不穏な紫色の魔気が渦巻き始めていたのです。
理性を失った緑荷により、背後から突き飛ばされた祥雲は冷たい夜の河へと転落します。異変を察知した陸長空は、一切の躊躇なく激流のなかへと身を投じました。解鶯時や紫輝も次々と水へ飛び込む中、橋の上の李修茗だけが絶望に顔を歪めます。
水底へと沈みゆき、意識を完全に失った祥雲の身体を陸長空の逞しい腕が抱きとめました。彼は彼女の命を救うため、水中で自身の唇を重ねて懸命に息を吹き込みます。この命懸けの接吻により、二人の魂の絆は天界の因縁を超えてさらに深く結ばれました。
緑荷を操る魔界の影と李修茗が秘める執着の深さ
第5話で最も警戒すべき要素は、解鶯時の侍女である緑荷の身体に宿った謎の魔気の存在です。これは第2話において、魔界の首領である錦蓮が人間界へと投げ落とした女媧石の邪悪な影響に他なりません。魔界の陰謀が武将たちの平穏な日常を浸食し、祥雲を生命の危機に陥れる引き金となりました。
また、祥雲を匿った李修茗の行動にも、ただならぬ狂気と執着が透けて見えています。彼は長空たちの追跡を遮り、自身の負傷を利用して祥雲の同情を引く計略を瞬時に実行しました。天界での修茗殿下が抱いていた滄海(そうかい)女帝への執念が、三皇子という身分を得た今、さらに歪んだ愛の形として具現化しつつあります。
息をのむ水中の救出劇と加速する二人の恋から目が離せない
花灯節のロマンチックな雰囲気から一転し、水中での本格的な救出劇へと繋がる展開に胸が熱くなるエピソードでした。どれほど拒絶されても祥雲だけを見つめ、命を賭けて河に飛び込む陸長空の無償の愛には胸を打たれます。冷酷だった初空(しょこう)戦神の面影を忘れさせるほどの情熱的な口づけは、今後の二人の関係を大きく変えるでしょう。
しかし、背後で糸を引く魔界の影や、静かに嫉妬の炎を燃やす李修茗の動向が不穏な空気を醸し出しています。次回の第6話では、九死に一生を得た祥雲が、長空の命懸けの行動に対してどのような答えを出すのかが最大の焦点です。加速していく四角関係の行方と、陸家に忍び寄る朝廷の罠から一瞬たりとも目が離せません。
つづく


