あらすじ
皇都の権力闘争から一転、物語の舞台は再び緊迫する前線・長州(ちょうしゅう)へと移ります。 前話(第20話)で崔家軍が長州を実質的に接管したことで、李氏父子は狼狽。 新皇(梁王(リャンワン))から出陣を命じられた李嶷(リー・ニー)(リー・ニー)は、ある意図を持って頑なに拒絶を続けますが、戦況は待ったなしの混沌へと突き進んでいました。
ネタバレ
迫り来る異民族の影と深まる禁断の絆!第21話の見どころ
皇都の権力闘争から一転、物語の舞台は再び緊迫する前線・長州(ちょうしゅう)へと移ります。
前話(第20話)で崔家軍が長州を実質的に接管したことで、李氏父子は狼狽。
新皇から出陣を命じられた李嶷(リー・ニー)は、ある意図を持って頑なに拒絶を続けますが、戦況は待ったなしの混沌へと突き進んでいました。
今話の最大のフックは、闇に落ちた柳承鋒(リウ・チェンフォン)の再来と、彼が引き入れた異民族・掲碩(けいせき)による毒殺未遂事件です。
さらに、愛し合う李嶷(リー・ニー)と崔琳(ツイ・リン)の前に、天下最強の義父・崔倚(ツイ・イー)(ツイ・イー)が圧倒的な威圧感を持って立ちはだかります。
水牢への幽閉、決死の脱獄、そして背中を血に染める鞭打ちの刑など、試練の連続が二人の魂をより強固に結びつけていく必見のエピソードです。
毒煙の罠から水牢の試練へ!崔府で交わされた命がけの契約
1. 新皇の焦燥と三男・李崃の暗躍!軍糧を盾に取った出陣交渉
長州で崔家軍の勢力が拡大していることに夜も眠れない新皇。
すぐさま李嶷を長州へ派遣しようと聖旨を発しますが、李嶷は重病を理由に屋敷に引きこもり、勅使を何度も追い返していました。
この機に乗じた異母兄の李俊(リージュン)は皇命に背く大逆罪として厳罰に処すべきだと新皇に激しく進言します。
李嶷を罰して、誰が代わりに軍を率いて戦うのだ?
新皇の冷徹な正論に、李俊はぐうの音も出ません。
代わって名乗りを上げたのが、野心を隠し持つ三男の李崃(り らい)でした。
李崃は李嶷の府邸を訪れ、父親の怒りと朝廷の窮状を巧みに説き、李嶷に再び行軍大総管の職を授けるという聖意を伝えます。
李嶷は沈黙の末、朝廷が鎮西軍の軍糧を完全に保証することを条件に提示し、ついに長州への出陣を承諾しました。
2. 闇堕ちした柳承鋒(リウ・チェンフォン)の急襲!掲碩の毒煙と甘いスープの癒やし
その頃、前話(第18話)で崔家軍の仇敵である掲碩(けいせき)の首領・ウロに救われ、一命を取り留めていた柳承鋒が動き出します。
嫉妬と憎悪で狂った彼は、精鋭を率いて長州城へ潜入し、言葉巧みに崔琳(ツイ・リン)を罠地へと誘い込みました。
待ち伏せていた掲碩の軍勢が容赦なく猛毒の煙を浴びせ、崔琳は絶体絶命の危機に陥ります。
間一髪のところで侍女の桃子(タオズ)が駆けつけ、崔琳を救出。
急報を聞いて駆けつけた李嶷は、心身ともに傷ついた崔琳のために温かい甜湯(甘いスープ)を用意しました。
第12話の激痛の拔箭の際、薬の苦さを紛らわせるために李嶷が山に登って蜂蜜を探したように、彼はどこまでも崔琳の痛みに寄り添います。
李嶷は彼女を安心させようと、わざと薬を毒見して中毒になった!と死んだフリをして見せ、怒った崔琳とじゃれ合うことで、二人の絆はより深く、確かなものへと変化していきました。
3. 崔倚(ツイ・イー)の突入と水牢幽閉!謝長耳(シエ・チャンアル)の決死の変装潜入
しかし、二人の甘い時間は、部屋の扉を荒々しく蹴破った崔倚の登場によって終わりを迎えます。
愛娘が敵国の皇子と睦み合っている姿を見た天下の総帥は激怒。
李嶷は即座に冷たい水牢(地下の水の牢獄)へと投獄され、崔琳もまた部屋に禁足(軟禁処分)されてしまいます。
幽閉された李嶷を救うため、崔琳は桃子(タオズ)に命じて特殊な口笛を吹かせ、李嶷の従者・謝長耳(シエ・チャンアル)を召喚しようと試みました。
夜闇が深まる中、なかなか現れない焦燥感に絶望しかけたその時、一人の崔府の侍衛が部屋に忍び込みます。
その男こそ、幾多の監視の網を潜り抜けて変装潜入した謝長耳でした。
崔琳はすぐさま侍衛の服に着替え、謝長耳と共に暗い地牢へと潜入、水に浸かっていた李嶷を鮮やかに救出します。
4. 義父からの究極の選択!入婿の拒絶と灼熱の鞭打ち
しかし、牢の出口には、すべてを見抜いていた崔倚が冷酷な眼差しで待ち受けていました。
崔倚は娘の固い決意を知り、同時に李嶷の持つ非凡な才徳を内心では高く評価していました。
そこで、李嶷に究極の条件を突きつけます。
長州の覇権を諦め、崔家に入婿(入贅)して崔家軍を受け継ぐなら、阿蛍を正式にお前に嫁がせよう
それは、皇族としての身分を捨て、崔家として生きることを意味していました。
しかし、李嶷は一歩も引かず、これを断固として拒絶します。
大裕国の皇子としての忠義を捨て、他家に入ることは倫理道徳に反するという李嶷の信念。
崔倚はその不器用なまでの忠誠心に敬意を抱きつつも、崔府を騒がせた罰として、烈日の中での鞭打ちの刑を言い渡しました。
翌朝、崔琳が目を覚ますと、机に突っ伏して眠る李嶷の姿がありました。
愛おしそうに上着を掛けてあげた崔琳ですが、その振動で李嶷が跳び起きます。
背中の激痛を隠すため、わざとお調子者のフリをして崔琳とふざけ合う李嶷。
しかし、崔琳は彼が隠し通そうとしていた上着の裏に滲む赤黒い血に気づき、服をめくるとそこには無惨な鞭の傷痕が刻まれていました。
己の愛と忠義のために、一言の泣き言も言わず激痛に耐え抜いた李嶷の姿に、崔琳は涙を流しながら、彼を一生離さないと心に誓うのでした。
崔倚が仕掛けた入贅(いりむこ)の罠と李嶷が守り抜いた忠義の政治的リアリズム
第21話で描かれた崔倚の交渉は、極めて高度な勢力の吸収合併を狙った政治的陽謀です。
崔倚が提示した入婿(入贅)という条件は、一見すると愛娘の幸せを願う親心に見えますが、その本質は、李嶷という軍事的天才を崔家軍の陣営に取り込み、大裕国の正統な軍事力である鎮西軍を丸ごと飲み込もうとする軍事戦略に他なりません。
もし李嶷がこの誘いに乗っていれば、彼は長州の支配権と崔琳を同時に手に入れ、面倒な朝廷の権力闘争から一瞬で解放されていました。
しかし、李嶷がそれを倫理道徳に反すると撥ね退けた背景には、第19話で彼が王爵を返上してでも守ろうとした亡き生母・劉氏の尊厳へのこだわりがあります。
もしここで皇族の籍を捨てて崔家に日和ってしまえば、彼がこれまで命を懸けて戦ってきた理由、そして亡き母への最大の親孝行である国を正統な姿に戻すという大義名分が完全に崩壊してしまうのです。
灼熱の下で鞭打ちに耐える李嶷の姿は、彼が単なる戦術家ではなく、己の信念に命を懸ける真の君王の器であることを義父・崔倚に見せつける決定的な儀式となりました。
傷だらけの背中に宿る本物の愛!二人の絆は誰にも引き裂けない
文句なしに熱く、切ない傑作回でした。
後半、水牢から救出されたあとに崔倚と対峙し、入婿の誘いを一蹴する李嶷の眼差しには圧倒されます。
普通なら甘い誘惑に負けてしまいそうな場面で、あえていばらの道を選び、愛する崔琳の前でボロボロの背中を隠して笑ってみせる。許凱(シュー・カイ)の強がりなヒーローの演技が光り輝いていました。
そして、その傷を見つけて涙を流す景甜(ジン・ティエン)の表情からは、二人の愛がもはや軍閥の違いや父親の反対ごときでは微塵も揺るがない次元に達したことが伝わってきます。
しかし、城外では揭碩の毒薬を手に入れた柳承鋒が不気味な包囲網を狭めており、長州の平穏は長くは続きそうにありません。
次回、この痛みを乗り越えた李嶷は、崔家軍の牽制を交わしながら、長州に迫る揭碩の軍勢をどう迎え撃つのでしょうか。
最強の二人が仕掛ける反撃の狼煙に、期待が膨らみます!
つづく


