なあ、聞いてくれよ。今回の『楽游原』、マジで甘いのと苦いのが交互に来て、感情がぐちゃぐちゃになったぜ。

あらすじとネタバレ

顧婉娘の贈り物と野心

まず、あの顧婉娘が動いた。李嶷(りぎょく)に、亡くなったお母さんの肖像画を渡したんだ。これがまた、手刺繍でめちゃくちゃリアル。李嶷(りぎょく)もこれには心を動かされて、受け取っちまう。でも、顧婉娘はただの親切心じゃない。すかさず最高の権力を持てば、お母さんの名誉も守れるって囁くんだよ。李嶷(りぎょく)を焚きつけて、自分の駒にしたいのが見え見えだ。李嶷は何も言わなかったけど、心の中はざわついただろうな。

宮廷の駆け引きと李嶷の策

一方、宮廷では相変わらず面倒なことが起きてる。新しく皇帝になった親父が、長州への出兵を裴源(はいげん)に命じた。そこへ、兄貴の信王(しんおう)が俺も行くって横やりを入れてくる。こいつに行かせたら、鎮西軍が全滅しかねない。

そこで李嶷が一計を案じる。わざと自分が折れて、亡き母の追悼式典をちゃんとやろうって頭を下げたんだ。嫡長子である信王(しんおう)は、メンツにかけても式典に出なきゃならない。これで長州行きは諦めるだろうって算段だ。この作戦は見事にハマった。梁王も李嶷の殊勝な態度にご満悦で、彼を長州へ派遣することを決定。おまけに、ずっと放置してた李嶷の母を妃として追封した。まあ、遅すぎるけどな。

傷心の李嶷と崔琳(さいりん)の慰め

でも、李嶷の心は晴れない。親父が母の死をなんとも思ってないと気づいて、めちゃくちゃ落ち込むんだ。あんなに強気だった男が、一人で涙を流す。そこに現れたのが、我らが崔琳(さいりん)だ。彼女は黙って、泣いてる李嶷をそっと抱きしめる。

夜の湖のほとりで、二人は寄り添う。李嶷が天下なんていらない、君だけが欲しいって言うんだ。最高の告白じゃないか。でも崔琳(さいりん)は冷静だ。君が天下を望まなくても、天下を欲しがる連中が君を放っておかないって返す。そして、彼女からキスをする。このシーン、息するの忘れたよ。

夢か現実か

翌朝、李嶷はひどい二日酔いで目覚める。昨夜の甘い出来事を、全部夢だと思い込んでるんだ。老鮑(おうぼう)との会話で、夢だったんだと諦めかけたその時、謝長耳(しゃちょうじ)が昨日、桃子(ももこ)が来てましたよって爆弾を投下。つまり、崔琳も来てたってことだ。昨夜のは夢じゃなかった! 李嶷は真実を知って、馬に飛び乗り、崔琳を追いかけて城外の茶屋まで突っ走る。この必死さがたまらない。

再び長州へ

ただ、話はロマンチックなだけじゃ終わらない。信王のやつ、長州に行かない代わりに、裴源に渡す兵力をたった3割に減らすっていう嫌がらせをしてきた。援軍も送らない。裴源は絶体絶命のピンチだ。李嶷は、崔家の軍に助けを求めるしかない。崔家軍は要請に応じてくれたけど、なんと長州城の中に駐留しちまった。これは、李家からしたらいつでも乗っ取れるぞっていうプレッシャーだ。梁王たちは真っ青になって、結局、李嶷に自ら長州へ向かうよう命じるんだ。まったく、一難去ってまた一難だな。

感想

いやあ、今回はマジで神回だった。李嶷の弱さと、それを受け止める崔琳の強さ。この二人の関係が、一気に深まった感じがして最高だった。特に、李嶷が天下より君が欲しいって言った後の、崔琳からのキス。あれは反則だろ。こっちまでドキドキしたよ。夢だと思ってたのが現実だったって気づいて、慌てて追いかける李嶷の姿も良かったな。普段クールなやつの、ああいう人間臭いところが見えるとグッとくる。

その一方で、宮廷の権力争いは相変わらず胸クソ悪い。信王の小物感あふれる嫌がらせも、梁王の自分勝手さも、見ていてイライラする。でも、そのドロドロがあるからこそ、李嶷と崔琳の純粋な想いが際立つんだよな。崔家の援軍が新たな問題の火種になるっていう展開も、このドラマらしい。単純なハッピーエンドにさせてくれない感じが、逆に続きを早く見たくさせる。

つづく