あらすじ
全てが終わり、平和な日々が訪れる。仮死状態から目覚めた桃子(ももこ)によって、ある事実が明かされる。一方、皇帝は自らの過ちを認め、李嶷(りぎょく)に皇位を譲ることを決意。父と子が初めて心を通わせる感動的な瞬間が描かれる。李嶷は新皇帝として即位し、崔琳(さいりん)を皇后に迎える。悪事を働いた者たちには相応の罰が下り、世は平穏を取り戻す。そして、李嶷と崔琳には最大の喜びが訪れる。それぞれのキャラクターが未来へと歩みを進める、希望に満ちた最終回。
ネタバレ
ついに『楽游原』も最終回。いやー、長かったような短かったような。色んなことがありすぎたよね。じゃあ、早速いってみようか。
全てが収まるべき場所へ
まずは桃子(ももこ)の話から。謝長耳と崔琳(さいりん)の必死の看病のおかげで、桃子(ももこ)がやっと目を覚ましたんだ。意識がなかった間のことも、ぼんやり覚えてるみたい。崔琳(さいりん)が言うには、あれは柳承鋒からもらった仮死状態になる薬のおかげだったってわけ。なるほど、そういうカラクリだったんだね。
その頃、宮殿では皇后が皇帝をなだめてた。今回のことで、李嶷(りぎょく)がいかに親孝行か、太子夫婦の絆がどれだけ深いか、よく分かったでしょって。皇帝もさすがに反省したみたい。李嶷(りぎょく)に皇位を譲るって決めたんだ。これでやっと、皇后も安心して、二人で静かに暮らせるね。
父と子の最後の時間
ある日、皇帝は李嶷を呼び出すんだ。二人でコオロギ相撲をしながら、穏やかな時間を過ごす。夕日を浴びながら、皇帝は李嶷に国を託すって正式に伝えるんだよ。自分は良い皇帝でも、良い父親でもなかったって。でも、李嶷みたいな息子がいてくれて良かったってさ。なんか、ジーンとくるよね。
李嶷がもし俺が皇帝になりたくないって言ったらどうした?って聞くんだ。そしたら皇帝は笑ってこう答えた。お前が楽しく暮らせるならそれでいい。他の誰かを探すだけだ。そしたら、また二人でコオロギ相撲ができるってさ。やっと、本当の親子になれた瞬間だったのかもしれない。
新しい時代の始まり
添泰二年、李嶷は正式に皇帝に即位。年号は翔隆に改められた。もちろん、崔琳は皇后だよ。これでやっと、二人が目指した平和な世の中が来たって感じ。
一方で、悪事を働いた連中には罰が下る。黒幕だった顧丞相(こしょう)の一族は追放。あの嫌な女、顧婉娘も東宮から追い出された。彼女は結局、現実を受け入れられなかったみたい。街をさまよいながら私を太子妃と呼んでなんてつぶやいてる。桃子と謝長耳がその姿を見かけるんだけど、自業自得とはいえ、ちょっと切ない光景だったな。
幸せの絶頂、そして未来へ
平和になったら、今度は甘い時間が待ってる。崔琳がふざけてあんたの泣き顔を描いてやるなんて言うんだ。李嶷は賭けをしようって提案する。俺が目を開けなかったら、涙は描かないでくれって。
李嶷がしっかり目を閉じてると、崔琳がそっと十七郎って呼ぶんだ。そして赤ちゃんができたって告げる。李嶷のあの驚きと、あふれ出る喜びの表情!もう最高だったね。崔琳を力いっぱい抱きしめるんだ。同じ頃、桃子も謝長耳からのプロポーズを受け入れて、こっちもハッピーエンド。
崔琳が妊娠している間、李嶷はかいがいしく世話を焼く。楽游原で釣った魚でスープを作ったりしてさ。生まれてくる子の名前を考えながら、二人でじゃれあう姿は見てるこっちが照れるくらい。
そしてついに、長い一夜の末、崔琳は男の子を出産した。母子ともに無事。李嶷のホッとした顔、忘れられないよ。
物語は一気に10年後へ飛ぶ。李嶷は皇帝としての役目を果たし、息子の李玄澤(りげんたく)に位を譲る。そして、崔琳と一緒にあの牢蘭関へ帰るんだ。そこで穏やかに暮らしながら、国境を守り続ける。しばらくして、二人目の女の子も生まれて、4人家族になった。
最後のシーン。李嶷と崔琳、桃子と謝長耳。みんなで老鮑(おうぼう)たちのお墓参りをするんだ。これからの未来を語りながらね。誰もが自分の楽游原(安住の地)を見つけられる世の中を願って、物語は幕を閉じる。
感想
いやー、最高の最終回だった!もう、これ以上ないくらい完璧な大団円。正直、このドラマって結構ハードな展開が多かったじゃない?誰かが裏切ったり、すれ違ったり。だから、最後の最後にこんなに穏やかで、幸せな結末を用意してくれたのは本当に嬉しかったな。
特に良かったのは、李嶷と皇帝の和解。ずっとギクシャクしてた父と子が、最後に心を通わせるシーンはグッときた。皇帝が初めて父親としての本音を見せた瞬間だったと思う。
李嶷と崔琳の関係も、最後まで最高だった。戦友であり、恋人であり、夫婦である二人が、全てを乗り越えて手に入れた日常は、本当に尊い。崔琳の妊娠を告げるシーンの李嶷の表情は、このドラマ屈指の名場面だよ。
それぞれのキャラクターが、それぞれの幸せを見つけて終わる。顧婉娘の末路は少し哀れだったけど、それもまたリアル。本当に見ごたえのある、素晴らしい最終回だった。