あらすじ

愛しき人を失った李嶷(リー・ニー)の深い絶望から、物語は風雲急を告げる大決戦へと突入します。 朝廷の権力を握ろうと暗躍する顧相の邪悪な陰謀が、ついに皇帝を巻き込んで白日の下に晒されました。 棺の中から蘇った崔琳(ツイ・リン)の姿と、悪党たちを容赦なく成敗する痛快なクライマックスが描かれる至高の回です。

ネタバレ

絶望の淵から這い上がる東宮のバディ!最終回直前の怒濤の逆転劇

愛しき人を失った李嶷(リー・ニー)の深い絶望から、物語は風雲急を告げる大決戦へと突入します。

朝廷の権力を握ろうと暗躍する顧相の邪悪な陰謀が、ついに皇帝を巻き込んで白日の下に晒されました。

棺の中から蘇った崔琳(ツイ・リン)の姿と、悪党たちを容赦なく成敗する痛快なクライマックスが描かれる至高の回です。

闇を切り裂く太子の怒りと棺から飛び出した美しき戦神

夢幻の温もりと荒野で見つかった瀕死の桃子(タオズ)

淡い朝霧の中で、崔琳(ツイ・リン)が目を覚まして愛おしそうに李嶷(リー・ニー)の顔を撫でていました。

しかし、眠りから覚めた李嶷が視線を向けた先には、ただ冷酷な静寂だけが広がっています。

先ほどまでの愛しき時間は、彼の心が作り出した悲しい幻に過ぎませんでした。

李嶷は涙を流しながら、二人の思い出が詰まった一冊の画冊をそっと開きます。

第37話の深夜に笑い合ったあの幸せな記憶の続きは、空白のまま遺されていました。

最愛の阿蛍を抱きしめ、声を上げずに無声の涙を流す彼の姿は胸を締め付けます。

一方、荒れ果てた荒野を捜索していた謝長耳(シエ・チャンアル)は、倒れていた桃子(タオズ)を遂に発見しました。

微かに息はあるものの、宮廷の太医たちでさえお手上げの重傷を負っています。

長耳は必死に彼女の薬箱をひっくり返し、起死回生の秘方がないか探し続けました。

顧相親子の邪悪な陽謀と戦服を纏った太子の出陣

側室の顧婉娘(グー・ワンニアン)は新皇と皇后の元へ赴き、太子妃の死を悲しむ芝居を完璧に演じます。

彼女は李嶷の行方をあえて隠し、喪が明けた後に新しい太子妃になる約束を取り付けました。

第20話の肖像画の夜から始まった彼女の執念が、最も醜悪な形で花開いた瞬間です。

さらに、ウロと密会した顧相は、崔琳殺害の悪事が露見することを激しく恐れていました。

彼は先手を打つため、翌朝早く新皇に李嶷が謀反を企てていると虚偽の報告を行います。

昏庸な新皇は彼の言葉を鵜呑みにし、顧相にすべての権限を委託してしまいました。

そこへ、柳承鋒(リウ・チェンフォン)の部下である阿恕(あじょ)が東宮へ駆け込み、すべての真相を李嶷に伝えます。

怒りの炎を燃え上がらせた李嶷は、崔琳の遺体に凛々しい戦服を着せました。

彼女の遺志を抱いて皇帝の元へ向かう李嶷の前に、顧婉娘(グー・ワンニアン)が立ち塞がります。

李嶷は崔琳を殺害した彼女の罪を鋭く詰問し、首元へ冷酷な刃を突きつけました。

阿蛍が生きていようが死んでいようが、俺の唯一の太子妃だと彼は言い放ちます。

用済みとなった毒蛇を冷たく一蹴し、若き獅子は復讐の戦場へと歩み出しました。

宮門を破る太子の矢と大殿を染める黒幕の血

李嶷は宮門の禁令を恐れることなく、守衛たちを一本の矢で激しく震え上がらせます。

禁軍に変装した掲碩の兵が襲いかかりますが、彼は敵と結託した顧相の罪を暴露しました。

しかし、愚かな新皇は最期まで顧相を信じ、実の息子を逆賊だと決めつけます。

本性を現した顧相とウロは、新皇の首を掴んで人質に取る強硬手段に出ました。

ようやく騙されていたと悟った皇帝は、李嶷を守るために都からの逃亡を促します。

しかし、李嶷が放った短剣がウロの腕を射抜き、新皇の身柄を鮮やかに救出しました。

李嶷とウロの激しい一騎打ちが始まりますが、実力は伯仲(はくちゅう)して決着がつきません。

その時、大殿に置かれた棺の蓋が激しく吹き飛び、中から崔琳が颯爽と飛び出しました。

第37話の豊迎楼での毒針による死から奇跡的に蘇った彼女の姿に、李嶷は深く感動します。

形勢不利と見た顧相は逃亡を図りますが、二人の絶妙な連携がそれを許しません。

李嶷の剣と崔琳の刃が同時に閃き、大罪人である顧相をその場で撃殺しました。

朝廷を長年蝕み続けた巨大な陰謀の網が、二人の手によって遂に完全崩壊を迎えます。

顧相が犯した反客為主の誤算と崔琳を救った偽死薬の伏線

第39話で顧相が実行した皇帝の人質監禁は、兵法における反客為主(主導権の奪還)の最悪の失敗例です。

彼は李嶷の武力を恐れるあまり、外敵である掲碩の武力に依存しすぎるという致命的な悪手を指しました。

結果として、皇帝の信頼という唯一の盾を自ら破壊し、正当性を完全に喪失しています。

また、崔琳が棺の中から奇跡の復活を遂げた劇的な演出は、物語の根底に流れる緻密な伏線回収です。

彼女の死は、かつて第31話の寺廟の夜に桃子が柳承鋒(リウ・チェンフォン)に手渡していた偽死薬による仮死状態でした。

柳承鋒が最期の瞬間にウロを騙し、彼女の命を繋ぎ止めるために用いた最後の愛の遺産だったのです。

涙が歓喜へと変わる最高の瞬間と次なる大結局への導火線

前半の李嶷の無声の哭泣があまりにも切なく、それだけに後半の崔琳の劇的な復活には鳥肌が立ちました。

戦服を纏った二人が大殿の光の中で並び立ち、顧相を成敗する姿は至高のカタルシスを放っています。

許凱(シュー・カイ)と景甜(ジン・ティエン)が魅せた、言葉を超えた戦友としての信頼の表情の作り込みは実に見事でした。

邪悪な黒幕は滅びましたが、精神を病んだ顧婉娘の行方や、傷ついた桃子の容態が未だに懸念されます。

次回、大ヒット古装劇『楽游原』は、すべてが救済される待望の最終回(第40話)へ。

天下の重荷を下ろした二人が、全ての始まりの地である牢蘭関へ帰る美しい結末を共に見届けましょう。

つづく