あらすじ
銘豫雲創の発表会で、ジョン・シューイーは別の男性記者と親しく話す姿をシー・イエンに見られ、彼の嫉妬を買ってしまう。一方、シューイーもシー・イエンが姪のチン・シーユエをやけに気にかけていることが気に入らない。そのシーユエは、会場で偶然出会った大学准教授のユー・ヨウに一目惚れし、新たな恋が動き出す。発表会後、シー・イエンとシーユエの親しげな様子を目撃してしまったシューイーは、誤解から深く傷つき、二人の関係はさらにギクシャクしてしまう。そんな中、シューイーはある人物をシー・イエンだと勘違いしたまま、コンサートに誘ってしまうのだった。
ネタバレ
やきもち焼きのシー・イエンと空回るシューイー
銘豫雲創の発表会、その休憩時間のこと。江城日報の記者、ハー・ボーミンがシューイーに挨拶し、二人は和やかにWeChatを交換。その瞬間を目撃したシー・イエンの心中は、穏やかではありませんでした。嫉妬の炎を静かに燃やしたシー・イエンは、すぐさまシューイーをその場から呼び出します。
「もしかして、やきもち焼いてる?」なんて、シューイーは内心ウキウキ。ところが、シー・イエンの口から出たのは、なんと姪であるチン・シーユエの行方を尋ねる言葉でした。がっかりしたシューイーは、つい意地悪をしてしまいます。「シーユエさんならもう帰りましたよ。あなたみたいな社長を見ると怖気づいちゃうんですって。私みたいに、あなたに会うと心躍るタイプとは違うんですよ!」と、自分の気持ちをアピールしつつ、嘘の報告をしました。
新たな恋の矢印?シーユエが一目惚れ!
一方、発表会に退屈して会場の外で一息ついていたシーユエは、風度漂う紳士、ユー・ヨウと偶然出会い、一瞬で心を奪われてしまいます。しかも、発表会の後半で、彼が関氏(グアンシー)キャピタルの戦略顧問だと知り、その想いは憧れへと変わっていきました。
発表会が終わると、シューイーはシー・イエンがずっとシーユエのことを気にしていたと思い込み、腹を立てて会場を飛び出します。しかしそこで目にしたのは、シー・イエンに甘えるように話しかけるシーユエの姿!これにはシューイーの嫉妬も頂点に。誤解とも知らず、彼女はその場から走り去ってしまいました。
駐車場での急接近と、すれ違う夜
シー・イエンはシューイーを追いかけて駐車場へ。拗ねてしまったシューイーの姿を見て、彼は何も言わずに彼女の手を握り、家まで送ると告げます。車に乗ると、シューイーはまたもやシー・イエンの隣で眠ってしまい、気づけば家の前に。お礼に食事でも、と誘うシューイーでしたが、「ついでに取材の話も…」と下心を見せたため、シー・イエンにあっさり断られてしまうのでした。
その夜、モヤモヤした気持ちを抱えたシューイーとシー・イエンは、それぞれ親友を飲みに誘います。しかし、シューイーの親友・ビー・ルオシャンと、シー・イエンの親友・グァン・ジーは、偶然にも二人きりで会っていたため、どちらの誘いも断ることに。ここでも新たな関係が進展しているようですね!
勘違いが招いた、まさかのコンサートデート!?
後日、シーユエは初対面の時にシューイーに冷たくされたのが自分の誤解だったと気づき、罪悪感を覚えます。叔父であるシー・イエンに助けを求めますが冷たくあしらわれ、自らシューイーに謝ることを決意。
そんな中、シューイーはシー・イエンへの気持ちを自覚し始めていました。親友のルオシャンは「シー・イエンみたいな注目される人物との恋は長続きしない」と忠告しますが、シューイーは「自分の心に従う」と決意を固めます。
そして、人気歌手・ソン・ラーランのコンサートチケットを手に入れたシューイー。シー・イエンを誘うため、彼のWeChatを追加しようとします。まさにそのタイミングで、謝罪したいシーユエから友達申請が!シューイーはそれをシー・イエンのアカウントだと完全に勘違いし、「コンサートに行きませんか?」とメッセージを送ってしまいます。相手(もちろんシーユエ)からのOKの返事に、シューイーは大喜び!
この勘違いの連鎖、一体どうなってしまうのでしょうか!?
『始まりは君の嘘』第9話の感想
今回は、登場人物たちの「勘違い」が物語を大きく動かす、非常に巧みな脚本だと感じました。ジョン・シューイーがシー・イエンに嫉妬し、そのシー・イエンもまた別の記者に嫉妬する。そして、ジョン・シューイーはシー・イエンとチン・シーユエの関係を誤解し、チン・シーユエはジョン・シューイーへの過去の態度を悔いる。このすれ違いの連続が、もどかしくも人間味あふれるドラマを生み出しています。特に、ジョン・シューイーがシー・イエンのアカウントと間違えてチン・シーユエをデートに誘ってしまうシーンは、今後の波乱を予感させ、思わず唸ってしまいました。また、ビー・ルオシャンとグァン・ジーの関係も少しずつ進展しており、複数の恋愛模様が同時進行することで、物語に深みと広がりを与えています。キャラクターそれぞれの不器用な一面が愛おしく感じられる、見応えのある回でした。
つづく