あらすじ
重要な投資案件の調査のため、シー・イエンとジョン・シューイーは二人で出張へ。仕事のパートナーとして行動を共にする中で、二人はこれまで知らなかった互いの一面を発見します。調査対象の企業トップがよく訪れるというお寺へ足を運んだり、食事を共にしたりと、プライベートな時間を通じて二人の距離は急接近。一方で、友人たちの恋愛模様にも新たな動きが見られます。仕事とプライベートが交差し、二人の関係が大きく進展する出張編です。
ネタバレ
15話は、出張先での部屋割りからスタート。シューイーはてっきりシー・イエンと同じ部屋だと思い込み、「え、え、それはちょっと…!」なんて一人で赤面。でも、すぐに別の部屋が用意されていると知って、恥ずかしさのあまり自分の部屋へ猛ダッシュ!この盛大な勘違い、可愛すぎますよね。
さて、仕事モードのシューイーは、シー・イエンが「湛藍(ジャンラン)科技」の調査へ向かう日程をしっかり把握。それに合わせて、ジャン社長へのインタビューをセッティングするあたり、さすが敏腕記者です。
その頃、別の場所ではユー・ヨウが悩んでいました。彼のもとに届いたソン・ラーランの限定版CD。送り主はきっとチン・シーユエ(ハタ・トキズキ)だろうと察しがつきます。どうやって彼女を傷つけずに断ればいいか…。友人のグァン・ジー(グアン・ジー)に相談すると、「中途半端が一番ダメだ。嫌ならはっきり断るのが優しさだ」と男前なアドバイスが返ってきます。そのグァン・ジー(グアン・ジー)も、バーで酔いつぶれたビー・ルオシャンをスマートにホテルまで送り届けていて、大人の魅力がダダ漏れでした。
そして、物語のメインイベント!シー・イエンとシューイーは、調査対象である湛藍(ジャンラン)科技のジャン社長がよく口にするという「霞光寺」へ。これ、完全にデートですよね?案の定、石段でよろけたシューイーの手をシー・イエンがさっと掴むという王道展開!お寺ではしっかりツーショットの記念写真まで撮っちゃいます。
さらに、シューイーがおみくじを引くと、なんと「上上籤(日本でいう大吉以上!)」が!そこには「運命の人はもうそばにいます。誠心誠意、その人に身を委ねなさい」と書かれていて…。もう、これはシー・イエンのこと以外考えられません!
観光後の食事中、シー・イエンの姪であるトキズキから電話が。お土産をねだる彼女に、シューイーは「金持ちの子は何でも欲しがる。人のものまで…」とポツリ。その言葉に、かつて元カノから「あなたは欲張りすぎる」と言われた過去を思い出すシー・イエン。彼はシューイーに「君は僕をどう思う?」と尋ねます。シューイーは「自分の考えをしっかり持っていて、理想のために努力を惜しまない人」と、彼の本質を真っ直ぐに評価するのでした。
翌日、いよいよ湛藍科技へ。シー・イエンは新エネルギー車の事故についてジャン社長を問い詰めますが、彼は「運転手のミス」の一点張りで、バッテリーの問題には一切触れようとしません。その不誠実な態度に、ジャン社長を尊敬していたシューイーは失望。「製品の問題から目を背け、隠蔽するような会社だったなんて」と、思わずジャン社長を痛烈に批判してしまいます。
帰り道、言い過ぎたことを後悔するシューイー。しかしシー・イエンは、「君の言葉のおかげで、投資を中止する理由ができた」と彼女を安心させます。「欠陥のある製品は受け入れられても、問題から逃げる経営者は受け入れられない」と語る彼の姿に、二人の間には仕事のパートナーとしての確かな信頼関係が生まれていました。
『始まりは君の嘘』第15話の感想
今回のエピソードは、シー・イエンとジョン・シューイーの関係が新たなステージに進んだ、非常に見応えのある回でした。出張という非日常の空間で、二人が仕事のパートナーとしての信頼を深め、それが自然と恋愛感情へと繋がっていく過程が丁寧に描かれていたのが印象的です。特に、ジョン・シューイーがシー・イエンに対して抱いていた「冷徹な上司」というイメージが、霞光寺での優しい振る舞いや、彼女の意見を尊重する姿勢を通じて、尊敬と好意へと変わっていく心情の変化が見事に表現されていました。ビジネスシーンでの厳しい対立と、プライベートでの穏やかな時間の対比が、二人の多面的な魅力を引き出しています。また、ユー・ヨウやグァン・ジーといった脇を固めるキャラクターたちの物語も着実に進んでおり、物語全体に奥行きを与えていました。
つづく