あらすじ
経済誌の記者ジョン・シューイーは、取材先の企業で思わぬ妨害に遭うが、彼女の記者としての信念は揺るがない。一方、投資会社社長のシー・イエンは、そんな彼女を陰ながら支え、二人の距離は少しずつ縮まっていく。甘い雰囲気が漂う中、シューイーはシー・イエンのさりげない優しさに触れ、彼の新たな一面を知ることになる。また、大学教授のユー・ヨウに想いを寄せるチン・シーユエは、断られても諦めずに猛アタックを継続。彼女の真っ直ぐな気持ちは、彼の心に変化をもたらすのか。仕事と恋、それぞれのキャラクターの想いが交錯する。
ネタバレ
食事の後、運転手の手配がつかなかったことで、シー・イエンとジョン・シューイーは二人きりで川沿いを散歩してホテルに帰ることに。このシチュエーション、もう最高ですよね!夜の川沿いを二人で歩くなんて、恋が始まらないわけがない!
シューイーがふと自分の老後の話を始めると、シー・イエンは「彼女の未来の計画に、俺も入っているのか…?」なんて感じちゃうんです。そして、ついにその時が!シー・イエンがシューイーにキスをしようと顔を近づけた、その瞬間…!まさかの姪っ子、チン・シーユエ(ハタ・トキズキ)からの電話が鳴り響く!タイミングの悪さに、シー・イエンが本気でイラついていたのが面白かったですね。
一方で、そのシーユエは大学教授のユー・ヨウに猛アタック中。高価なCDを返そうとするユー・ヨウに対し、「お金はかかってないわ」としれっと答え、夕食の誘いを断られても、同じデリバリーを頼んで「一緒に食べたってこと!」とポジティブシンキング。この押しの強さ、見習いたいものです。しかし、ユー・ヨウは冷静。「お金で全てが解決するわけじゃない」「物事の価値は、音楽そのもののように、形式ではなく心で感じるべきだ」と、彼女の好意は一時的なものだと諭そうとします。それでもシーユエは「私の気持ちは本物よ!結果を考える前に、まず私にあなたを追いかけるチャンスをちょうだい!」と一歩も引きません。この真っ直ぐな想いに、さすがのユー・ヨウも少し心が揺れ動いた様子でした。
さて、我らがヒロイン、シューイーは記者として正念場を迎えます。翌日、シー・イエンに送ってもらい、湛藍(ジャンラン)科技へ再び取材に。そこで、EVの事故問題について鋭く切り込みますが、社長は答えをはぐらかすばかり。しかしシューイーは「調査報告に基づいて、事実をありのまま記事にします」とキッパリ宣言!媚びずに真実を追求する姿、本当にかっこいい!彼女の記事を読んだ編集長のタン・イーも、業界への影響を覚悟の上で「あなたの信念を支持するわ」と後押し。この上司、最高すぎます。
しかし、そんな彼女に意地悪な邪魔が入ります。元カレの今カノであるハタ・レノが、シューイーが取材に来たことを知ると、わざと「会議中です」と嘘をついて待たせるんです。この状況を知ったシー・イエンが、黙っちゃいません。秘書のチェン・ションからの報告を受けると、すぐさま担当役員に電話。「財経界のジョン・シューイー記者が来ている。すぐに対応しろ」と一喝!おかげでシューイーは無事に取材でき、ハタ・レノは上司から大目玉を食らうという、スカッとする展開でした。
仕事が終わり、シー・イエンのオフィスに招かれたシューイー。彼が自分のために蜂蜜水を用意してくれていたこと、そして自分が待たされないように裏で手を回してくれていたことを秘書のチェン・ションから聞かされます。クールな顔して、なんて優しいの!と、シューイーはシー・イエンの不器用だけど深い愛情に、心を温めるのでした。
『始まりは君の嘘』第16話の感想
今回のエピソードは、登場人物それぞれの「誠実さ」が際立つ回だったように思います。シー・イエンが見せる、言葉少なながらも行動で示すシューイーへの深い配慮には、思わず胸が熱くなりました。特に、彼女が不当な扱いを受けたと知るや、即座にスマートに助け舟を出す場面は、彼の愛情の深さを物語っています。蜂蜜水のエピソードも、彼の不器用な優しさが凝縮されていて、とても印象的でした。
一方で、若さゆえの真っ直ぐさで突き進むチン・シーユエ(ハタ・トキズキ)と、大人の理性でそれを受け止めようとするユー・ヨウの関係も興味深いです。シーユエの「結果を考える前に始めたい」という言葉は、恋愛の本質を突いているようで、ハッとさせられました。彼女の純粋な情熱が、ユー・ヨウの心をどう溶かしていくのか、これからの展開が非常に気になります。
仕事に対するシューイーの揺るぎない信念と、恋する女性としての一面。その両方が丁寧に描かれており、彼女のキャラクターの魅力が一層深まりました。それぞれの想いが交錯し、物語に厚みが増した素晴らしいエピソードでした。
つづく