あらすじ
シー・イエンへの想いを自覚しつつも、取材目的で近づいたという嘘が原因で、あと一歩が踏み出せないジョン・シューイー。そんな中、母親からお見合いを強く勧められ、断りきれずに食事の約束をしてしまう。一方、シー・イエンは、シューイーの態度に何かを隠していると感じながらも、彼女を信じて待つことを決める。しかし、シューイーが自分に隠れて誰かと会っていることを知り、彼の心は揺れ動く。二人のもどかしい関係が、お見合いをきっかけに、思わぬ人物たちを巻き込みながら、さらに複雑に絡み合っていく。
ネタバレ
ついに本音?シューイーの告白とシー・イエンの覚悟
前回の乗馬デートの続きから。シューイーはシー・イエンに対して、最初は取材目的で近づいたけれど、彼の才能や人柄に触れるうちに、心から惹かれていったと、ついに本音を打ち明けます。まあ、全部が全部、本当のことではないんですけどね…。
そんなシューイーの言葉の裏に、まだ何か隠し事があると感じ取りながらも、シー・イエンは彼女が心を開いてくれるまで待つ、と大人の対応。この男、どこまでカッコいいんだ!
親友のルオシャンもナイスアシスト!わざとグアン・ジーに送ってもらうことで、シューイーとシー・イエンを二人きりにさせるんです。おかげで二人の距離は少し縮まった…かに見えました。
母の催促!まさかのお見合い相手は…
しかし、物語はそう簡単には進みません。シューイーの母親から、例の「王おばさんの娘」こと、ユー教授とのお見合いの進捗を催促する電話が!シューイーはとっさに「彼氏ができた!」と嘘をつき、なんとシー・イエンの写真を送ってしまいます。
でも相手はあの有名若手起業家のシー・イエン。ネットで顔を知っていた母親は「ネットの有名人の写真でごまかすんじゃない!」と一喝。結局、週末にユー・ヨウと食事に行く約束をさせられてしまうのでした。
困り果てたシューイーは、一人では心細いとトキヅキを食事に誘います。そしてレストランに現れたお見合い相手を見て、トキヅキは絶句!そう、シューイーのお見合い相手とは、彼女がずっと片思いしているあのユー・ヨウ教授だったのです。なんという皮肉な展開…。
四角関係?それぞれの思惑が交錯する食事会
食事会では、シューイーとユー・ヨウが「今は結婚より仕事に集中したい」という点で意気投合。和やかに話す二人を見て、トキヅキは面白くない表情を隠せません。自分には見せない優しい顔をシューイーに向けるユー・ヨウに、やきもきしてしまいます。
その頃、トキヅキからの電話で、シューイーがお見合い中だと知ってしまったシー・イエン。彼の心は穏やかではありません。
シューイーが席を外した隙に、トキヅキはユー・ヨウに「シューイーのことが好きなの?」と直球質問。ユー・ヨウは「彼女のような女性は魅力的だ。今は友人として付き合ってみたい」と、なんとも意味深な回答をします。
さらに、ユー・ヨウはシューイーに「お互いの親を安心させるために、僕たちは今『お互いを知る段階』ということにしておかないか?」と提案。シューイーもこの提案に乗り、二人は“偽”のカップル(?)として協力関係を結ぶことに。
嫉妬が爆発!シー・イエン、ついに動く
ユー・ヨウに家まで送ってもらったシューイー。しかし、マンションの前には、明らかに不機嫌なオーラをまとったシー・イエンが待ち構えていました。
「友達とご飯を食べてただけ」と必死に言い訳するシューイーですが、嫉妬に燃えるシー・イエンには通じません。彼はシューイーの言い分を遮るように、情熱的なキスを…!
「週末は僕と残業だ」
そう言って立ち去るシー・イエン。やっと想いが通じ合ったかと思いきや、まさかのお誘いが「残業」とは!デートじゃないことにがっかりするシューイーなのでした。いやはや、素直じゃない二人がもどかしすぎます!
『始まりは君の嘘』第19話の感想
今回のエピソードは、主人公二人の恋愛模様だけでなく、周囲の人間関係が物語に深みを与えている見事な回でした。特に、シューイーの母親からのプレッシャーがきっかけで、彼女の嘘がさらに複雑な状況を生み出していく展開は秀逸です。シューイー、ユー・ヨウ、そしてトキヅキの三人が会する食事会のシーンは、それぞれの表情や視線に感情が滲み出ており、緊張感と切なさが入り混じる名場面だったと感じます。一方で、シー・イエンの嫉妬が最高潮に達し、ついに強引な行動に出るラストは、じれったい展開を待ち望んでいた視聴者の心を鷲掴みにしたのではないでしょうか。彼の行動は、ただの恋愛の駆け引きではなく、シューイーを取り巻く状況への焦りと、彼女を失いたくないという強い意志の表れ。大人の恋愛の難しさと、不器用ながらも必死な想いが伝わってきて、胸が熱くなりました。
つづく