あらすじ

仕事の失敗で落ち込むシー・イエンをジョン・シューイーが力強く励まし、二人の心の距離はさらに縮まります。休日を一緒に過ごそうとする二人ですが、ジョン・シューイーはシー・イエンへの想いが、当初の不純な動機から本物の愛情に変わっていることに気づき始めます。しかし、親友とのやり取りをきっかけに、その「嘘」がシー・イエンに知られてしまい、二人の関係に大きな亀裂が生じることに。一方、チン・シーユエとユー・ヨウの関係や、ライバル・イー・ヤンの再登場など、周囲の人間関係も大きく動き出し、波乱の展開を予感させます。

ネタバレ

いやー、今回の21話は本当に心が揺さぶられましたね!甘いシーンからの急降下で、感情がぐちゃぐちゃになっちゃいました。早速、波乱万丈の21話の展開を詳しく見ていきましょう!

落ち込む彼を救う、女神のキス

物語は、大口クライアントのブルースが去ってしまい、落ち込むシー・イエンのシーンから始まります。自分のせいだと自信をなくす彼に、我らがジョン・シューイーが「あなたのせいじゃない!」と力強く励ますんです。

「誰にだって挫折はある。挫折を乗り越えてこそ成功するのよ!」

自分のインターン時代の失敗談まで持ち出して、一生懸命に彼を元気づけるシューイー。その真っ直ぐな信頼の眼差しに、シー・イエンも心を動かされ、思わず彼女にキス…!ここのシーン、本当に美しかったですよね。シューイーの優しさが、氷のように閉ざされかけていたシー・イエンの心を溶かしていくのが伝わってきました。

それぞれの休日と、恋の駆け引き

シューイーの言葉で元気を取り戻したシー・イエンは、早速仕事モードに。一方、シューイーはチン・シーユエとユー・ヨウと一緒に美術館へ出かけます。

ここで面白いのが、シーユエちゃん。ユー・ヨウに良いところを見せようと、なんと美術知識を一夜漬けで暗記して披露。でも、後からユー・ヨウのお母さんが美術学院の院長だと知って大慌て!このコミカルなやり取りには思わず笑ってしまいました。

その後、シューイーは残業中のシー・イエンに会うために一足先に別れ、残されたシーユエはユー・ヨウを映画に誘います。なんとか二人きりの時間を作ろうと奮闘するシーユエちゃん、健気で応援したくなります。

ついにバレてしまった「本当の目的」

シー・イエンの会社「銘豫雲創」に差し入れを持って訪れたシューイー。そこで偶然、恋敵のハタ・レノと遭遇しますが、皮肉たっぷりに一撃で撃退!さすがです。

オフィスでは、綺麗に着飾ったシューイーにシー・イエンが「誰に会ってたの?」と嫉妬心をのぞかせたり、シューイーが見とれているのに気づいてからかったりと、甘い時間が流れます。

シューイーは、シー・イエンと過ごすうちに、当初の目的だった「元カレユエ・シンジョウへの復讐のための独占インタビュー」なんてどうでもよくなり、心から彼を愛している自分に気づきます。その正直な気持ちを、親友のビー・ルオシャンにボイスメッセージで相談するのですが…。

これが悲劇の始まりでした。

「たとえ玉の輿狙いだとしても、あなたにとっては損じゃない」というルオシャンの返信を、シューイーが聞いていたその時、なんとすぐ近くのトイレにシー・イエンがいたのです…!

シー・イエンは、シューイーが自分に近づいた本当の目的を知ってしまいます。彼は何も聞いていないフリを装いますが、その表情には明らかに失望の色が。シューイーの純粋な恋心は、最悪の形で彼に誤解されてしまったのでした。

すれ違う想いと、新たな波乱の予感

一方、シーユエとユー・ヨウのデートも前途多難。映画中に眠そう(に見えた)なシーユエを気遣い、早々に家に送ろうとする超絶鈍感なユー・ヨウ。しびれを切らしたシーユエは、ついに「あなたのお家に行ってみたい」と直球勝負に出ます!

そしてラスト、物語をさらにかき乱す人物が登場。なんと、ライバル企業のイー・ヤンが再びシューイーの前に現れ、「あなたが好きだ」と突然の告白!

シー・イエンとの間に深い溝ができてしまったタイミングでの、この告白。一体どうなっちゃうんでしょうか!?

『始まりは君の嘘』第21話の感想

今回のエピソードは、甘さと苦さが絶妙に混じり合った回でした。前半、ジョン・シューイーがシー・イエンを励ます場面や、二人がオフィスで過ごす甘い時間は、観ているこちらの頬が緩みっぱなしになるほどでした。しかし、物語の後半、ビー・ルオシャンからのボイスメッセージをシー・イエンが聞いてしまう場面で空気は一変します。ジョン・シューイーの気持ちが本物へと変わったまさにその時に、過去の不純な動機が露見してしまうという皮肉な展開には、胸が締め付けられる思いでした。彼の失望した表情と、何も知らずにいる彼女の姿の対比が非常に切なく、二人の関係がこの誤解をどう乗り越えていくのか、固唾をのんで見守りたくなります。純粋な想いがすれ違う様が巧みに描かれており、物語の深みが増した印象的なエピソードです。

つづく