あらすじ

年末年始の休暇に入り、シューイーは実家へ帰省。シー・イエンとのしばしの別れを惜しみつつも、二人はビデオ通話で絆を深めます。一方、親友ルオシャンのことが気になるグアン・ジーは、彼女を追って実家まで向かいますが、そこで衝撃的な光景を目にしてしまいます。さらに、シューイーは元カレの結婚式に出席することに。それぞれの想いが交錯する中、遠距離恋愛が二人の関係にどのような影響を与えるのでしょうか。そして、すれ違うカップルたちの運命は…。

ネタバレ

年末年始の休暇が近づき、物語は新たな展開を迎えます。今回は、離れ離れになったカップルたちのそれぞれの過ごし方と、すれ違う想いが描かれる、切なくも心温まるエピソードです。

仕事終わりに迎えに来てくれたシー・イエンから温かいミルクティーを渡され、シューイーは彼への想いと、彼なしではいられない自分を再確認します。いよいよ年末年始の休暇。シューイーは同僚の誘いを断り、実家の両親へのプレゼントを選ぶため、一人でショッピングモールへ向かいました。

そこでばったり出くわしたのは、因縁の相手チン・レジー。相変わらずの嫌味を言われますが、今のシューイーは違います。「私の彼は確かにお金持ちだけど、あなたも会ったら敬語を使う相手よ」と堂々と言い返し、相手を黙らせるのでした。

一方、チン・シーユエ(ハタ・トキズキ)はユー・ヨウに会うため大学を訪れます。猫と戯れている最中に引っかかれてしまい、慌てたユー・ヨウが病院へ連れて行くことに。これをきっかけに二人の距離は少し縮まったようです。

いよいよ帰省の日。シー・イエンはわざわざ早起きしてシューイーを駅まで送ります。しばしの別れを惜しみながらも、彼の多忙さを理解し、我慢するシューイー。実家では両親が娘からのプレゼントに大喜びし、温かい時間を過ごします。

その頃、グアン・ジーは必死にルオシャンを探していました。同僚から彼女が実家に帰ったと聞き、なんと実家まで押しかけます。そこで彼が目にしたのは、ルオシャンが男性と結婚式の企画について楽しそうに話している姿。グアン・ジーは激しく動揺します。

しかし、これはグアン・ジーの早とちり。シューイーがルオシャンに電話すると、彼女は従弟の結婚式の準備を手伝っているだけでした。電話口で、自分の経験を活かして親友に良い相手を見つけてあげると意気込むシューイー。

夜、ルオシャンの家の前で待ち伏せしていたグアン・ジーは、ついに想いを告白します。しかし、ルオシャンからの返事は残酷なものでした。「あなたの“好き”は征服欲と所有欲よ。私みたいなコントロールできない人間は受け入れられないでしょ」。そう言って、これ以上お互い干渉しないようにと、きっぱりと関係を断ち切るのでした。

大晦日の夜、シー・イエンとシューイーは電話で互いを想い、年明けの再会を心待ちにします。シューイーの両親はユー・ヨウとの食事会を計画しますが、シューイーは恋人がいるとキッパリ断ります。シー・イエンもまた、家族団らんの席で恋人の存在を認め、二人の絆は離れていても確かなものであることを感じさせます。

年が明け、シューイーは元カレ、ユエ・シンジョウの結婚式に出席することに。もちろん、そこにはチン・レジーもいます。彼女に負けないため、シー・イエンにビデオ通話でドレス選びを手伝ってもらうシューイー。彼女が「大事な人に会う」と言うのを聞き、シー・イエンはいてもたってもいられず、彼女のいる青安へ向かうことを決意するのでした。

結婚式当日、元カレの気遣いを断り、同級生たちのテーブルに着いたシューイーは、ユエ・シンジョウとの関係を尋ねられ、「もう別れたわ」と、はっきりと宣言するのでした。

『始まりは君の嘘』第25話の感想

今回のエピソードは、各キャラクターの恋愛模様が色濃く描かれ、非常に見ごたえがありました。特に印象的だったのは、グアン・ジーとルオシャンの関係です。ついに本音をぶつけたグアン・ジーでしたが、ルオシャンの「あなたの好きは征服欲」という言葉は、彼の核心を突いていたように感じます。自由を愛する彼女にとって、彼の強引な愛情は受け入れがたいものだったのでしょう。二人のすれ違いが非常に切なく、胸が締め付けられました。

対照的に、シー・イエンとシューイーの関係は、物理的な距離がありながらも、より一層深まったように見えます。特に、シューイーのために青安へ向かうことを決意したシー・イエンの行動力には、彼の愛情の深さが表れていました。

また、シーユエとユー・ヨウのぎこちなくも微笑ましいやり取りは、シリアスな展開の中での清涼剤となっていました。それぞれのカップルが抱える問題や想いが交錯し、物語に更なる深みを与えた回だったと感じます。

つづく