あらすじ

同級生の結婚式に出席したジョン・シューイーは、元カレとその今カノに遭遇し、招待客の前で侮辱されてしまう。そこへ駆けつけたシー・イエンのおかげで窮地を脱するが、その直後、衝撃の事実が発覚。シューイーがこれまで信じてきた、恋のきっかけとなった「ある前提」が、壮大な勘違いだったことが明らかになる。自分の嘘に追い詰められるシューイーと、彼女の嘘に気づき始めるシー・イエン。二人の想いがすれ違い、関係は新たな局面を迎える。

ネタバレ

第26話は、シューイーが同級生の結婚式に出席するところから始まります。気まずいことに、そこには元カレのユエ・シンジョウと、今カノのハタ・レノの姿が…。案の定、ハタ・レノはここぞとばかりにマウントを取り、シューイーの彼氏(もちろんシー・イエンのこと)は「年上で家庭持ちの不倫相手だ」なんて、招待客の前で大声で言いふらす始末。ムッときたシューイーが反論していると、そこに救世主のごとくシー・イエンが車で迎えに現れます!

颯爽とシー・イエンの車に乗り込むシューイー。わざと窓を開けて、ハタ・レノにシー・イエンとの関係を見せつけます。ところが、ここで事件が起きました!ハタ・レノが車の運転手に向かって「小舅舅!(おじさん!)」と呼びかけたのです。そう、シューイーがずっとハタ・レノの叔父だと思い込んでいたのは、大企業の総裁であるシー・イエンではなく、彼の運転手である范さんだったのです!まさかのおじさん違い!この瞬間のシューイーの顔、想像するだけでこっちまで真っ青になっちゃいますよね。

自分のついた嘘の前提が、根底から崩れ去ったシューイー。パニックになりながらも、親友のビー・ルオシャンに電話で助けを求めます。もうシー・イエンを本当に好きになってしまったからこそ、真実を話して嫌われるのが怖い…。ビー・ルオシャンは「このまま真実を隠して付き合い続けるべき」とアドバイスしますが、シューイーの心は晴れません。

そんな中、今度はシー・イエンの姪であるチン・シーユエ(ハタ・トキズキ)と温泉へ。シューイーが恋愛で傷ついたと勘違いしたチン・シーユエ(ハタ・トキズキ)は、「私の叔父さんを紹介する!」と善意で提案。その叔父さんこそがシー・イエンだとも知らずに…。さらに、チン・シーユエはシー・イエンに「シューイーが傷心だから、今がチャンスよ!」と焚きつける始末。もう、すれ違いのオンパレードです!

温泉で案の定シー・イエンと鉢合わせし、シューイーはチン・シーユエが彼の姪であることを知ります。シー・イエンから「何に傷ついたんだ?」と問い詰められ、とっさに「あなたとチン・シーユエが一緒にいるのを見てヤキモチを妬いただけ」と嘘の上塗りをしてしまうシューイー。シー・イエンは彼女が何かを隠していると感づきながらも、「俺だけを好きでいてほしい」と気持ちを伝えます。

しかし、シー・イエンはただ優しいだけではありません。運転手の范さんから、元カレのユエ・シンジョウが「シー・イエンがハタ・レノの叔父」だと勘違いしたことで、富と名声のためにシューイーを捨てたと聞かされます。点と点が繋がり、シー・イエンは「シューイーが自分に近づいたのは、元カレへの復讐のためだった」という仮説にたどり着きます。彼はハタ・レノにカマをかけ、その推測が事実であることを確信してしまいました。

嘘に嘘を重ね、罪悪感に苛まれるシューイーは、ついにすべてを打ち明けようと決心。シー・イエンに「明日10時に水族館で会って話したい」とメッセージを送ります。しかし、その夜、チン・シーユエが急な腹痛で倒れ、シー・イエンは彼女を病院へ連れて行くことに…。果たして二人は、約束の場所で会うことができるのでしょうか。真実が明かされる時、彼らの恋の行方はどうなってしまうのか、目が離せません!

『始まりは君の嘘』第26話の感想

今回のエピソードは、物語の根幹を揺るがす大きな転換点でした。シューイーの「嘘」が、実は彼女自身の「勘違い」から生まれていたという事実は、まさに衝撃的です。復讐のために近づいたはずが、いつしか本気でシー・イエンを愛してしまったシューイー。その純粋な想いがあるからこそ、嘘の罪悪感に苦しむ姿には胸が締め付けられました。一方で、シー・イエンの洞察力には舌を巻きます。彼はシューイーの嘘に気づきながらも、彼女を信じたいという気持ちとの間で揺れ動いているように見えました。彼の優しさと、時折見せる冷たい視線のギャップが、キャラクターの奥行きを深くしています。二人の感情が複雑に絡み合い、物語は新たなステージに進んだと感じさせる、非常に見ごたえのある回でした。

つづく