あらすじ

職場の同僚シュー・ユーリンとの対立が激化する中、ジョン・シューイーは口論の末に思わぬ怪我を負ってしまいます。利き手が使えなくなり落ち込むシューイーでしたが、その怪我がきっかけとなり、想いを寄せるシー・イエンとの関係は新たな局面を迎えることに。シー・イエンの意外な一面に触れ、二人の距離は急速に縮まっていきます。仕事のトラブルと恋愛模様が交錯し、シューイーは大きな転機を迎えるのでした。二人の関係が大きく進展する、甘くてドキドキが止まらないエピソードです。

ネタバレ

悪女の自滅、そして始まる甘い同棲生活

前回から続く、同僚シュー・ユーリンとの対決。シューイーは、彼女が自分に関するデマを流した証拠のスマホ画面を突きつけます。逆上したシュー・ユーリンはスマホを奪おうともみ合いになり、そのはずみでシューイーはドアに手をぶつけて怪我をしてしまいました。

諦めの悪いシュー・ユーリンは、今度はシューイーの不倫相手と噂された邱氏の奥様に直接電話!「あなたの旦那とシューイーは怪しい仲よ」と吹き込みますが、なんと奥様からは「あら、勘違いじゃない?シューイーさんはシー・イエンさんとお付き合いしているはずよ」とまさかの返り討ちに。完全に墓穴を掘りましたね。

結局、この一件でシュー・ユーリンは会社での立場を失い、自ら辞職の道を選びます。まさに自業自得の結末でした。

さて、ここからが本番です!手を怪我して落ち込むシューイーは、シー・イエンのもとへ。ここぞとばかりに「手が痛くてバッグも持てないし、ご飯も食べられないの…」とかわい子ぶって甘えまくります。そんなシューイーを愛おしく思ったシー・イエンは、なんと「治るまで、うちで一緒に暮らそう」と提案!こうして、二人のドキドキ同棲生活がスタートしたのです。

シー・イエンの過保護が爆発!からの気まずい夜

シー・イエンの家へ引っ越したシューイー。彼はかいがいしくシューイーの荷物を運び、手料理を振る舞い、「あーん」してご飯まで食べさせてあげる始末。さらには髪を結んであげたり、デザートのフルーツを食べさせてあげたりと、まさに至れり尽くせり。普段のクールな彼からは想像もつかないデレデレっぷりに、見てるこっちが照れてしまいます。

お風呂の時間になると、シー・イエンは「手伝おうか?」なんてからかいますが、さすがにシューイーは恥ずかしがって一人でバスルームへ。しかし、お風呂から上がった後、大変なことに気づきます。そう、怪我した手では下着のホックが留められないのです…!

結局、シューイーは恥を忍んでシー・イエンに助けを求めることに。気まずい空気が流れる中、なんとかホックを留めてもらう二人。初めて同じ部屋で眠ることになり緊張するシューイーでしたが、眠ってしまえばこっちのもの。無意識にシー・イエンに抱きついてスヤスヤと眠るのでした。そんな彼女を見て、シー・イエンは呆れながらも愛おしさが隠せない様子でした。

空回りするシューイーと、ついに結ばれる二人

同棲生活は順調そのもの。シューイーが仕事の原稿を仕上げられないと知ると、シー・イエンは姪のチン・シーユエ(ハタ・トキズキ)を助っ人によこします。しかし、自分が帰宅するとすぐにシーユエを追い出し、シューイーとの二人きりの時間を満喫しようとする独占欲も見せつけます。

一方で、シューイーは新たな悩みを抱えていました。「これだけ尽くしてもらっているのに、シー・イエンが一向に手を出してこないのは、私に女性としての魅力がないから…?」と不安になってしまったのです。

親友のビー・ルオシャンに相談し、セクシーなネグリジェ作戦を決行するシューイー。しかし、それでもシー・イエンは柳に風。紳士的な態度を崩さず、シューイーはますます自信をなくしてしまいます。

しかし、ある夜、事態は急変します。シー・イエンが、シューイーとビー・ルオシャンの「私の魅力がないのかしら」「いや、彼の能力の問題かも」なんていう赤裸々なチャット履歴を偶然見てしまったのです!

自分が「能力不足」と疑われていると知ったシー・イエン。もうシューイーの手の怪我なんてお構いなし!彼はついに我慢の限界を超え、シューイーを情熱的に求めたのでした。こうして、二人は甘く激しい夜を共に過ごし、心も体も結ばれたのです。

物語のラストでは、イー・ヤンからシューイーに電話がかかってきます。電話に出たシー・イエンは、わざと二人が同棲していることを匂わせ、嫉妬心をむき出しにして牽制するのでした。

『始まりは君の嘘』第34話の感想

今回のエピソードは、ジョン・シューイーとシー・イエンの関係が大きく前進し、二人の魅力が存分に描かれた回でした。怪我を逆手にとってシー・イエンに甘えるシューイーのあざとさは、見ていて微笑ましく、彼女のちゃっかりした性格がよく表れていました。そして、その策略に気づきながらも、彼女をどこまでも甘やかすシー・イエンの深い愛情には感心させられます。普段の冷静沈着な彼が見せる過保護な一面は、大きな見どころと言えるでしょう。また、自分の女性としての魅力に悩み、空回りしてしまうシューイーの姿はとても人間味にあふれており、共感を覚えました。大人の男女の繊細な心の駆け引きと、不器用ながらも着実に愛を育んでいく二人の姿が丁寧に描かれており、非常に満足度の高い内容でした。

つづく