あらすじ
同僚にインタビューを横取りされただけでなく、企画書まで盗用されていたことを知り、敏腕記者ジョン・シューイーはキャリアの危機に直面する。親友ビー・ルオシャンの励ましと機転の利いたアドバイスを受け、シューイーは起死回生の一手を打つことを決意。それは、CEOのシー・イエンに近づくための、ある大胆な「嘘」だった。一方、シー・イエンは、働く気のない姪チン・シーユエの将来を案じ、ある職場へインターンとして送り込む。それぞれの思惑が交錯する中、シューイーは編集長から新しいインターンの指導役を任されることになるが、その出会いが新たな波乱を呼ぶことになるとは、まだ誰も知らなかった。
ネタバレ
やられたらやり返す、それが仕事の流儀!…なんて言うとかっこいいけど、現実はそう甘くないですよね。第4話のジョン・シューイーは、まさにそんな壁にぶち当たります。
同僚のシュー・ユーリンに手柄を横取りされただけでなく、命より大事な(?)インタビュー企画書まで盗まれていたことを知ったシューイー。しかも、あのクールなCEO、シー・イエンの前で恥をかきまくっていたことに気づき、ベッドの上で足をバタバタさせたいくらいの恥ずかしさに襲われます。
そんな落ち込むシューイーの前に、タイミング悪く元カレのユエ・シンジョウが登場。新しい車を自慢し、近々大手企業に就職するとドヤ顔。どこまでも腹の立つ男ですが、ここで黙っていないのが親友のビー・ルオシャン!「その車、ローンでしょ?」とばかりに痛烈な皮肉を浴びせ、元カレをあっさり撃退!この子の隣にいると安心感がすごい!
さて、シューイーのキャリアはここからが正念場。ライバルに差をつけるには、やはりシー・イエンの単独インタビューが不可欠。そこでルオシャンが「シー・イエンの車に忘れ物したって言えばいいじゃない!」と悪魔の(いや、天使の?)囁きをします。
シューイーはこのチャンスに乗り、シー・イエンの秘書であるチェン・ション経由で連絡。口実にしたのは、なんとイヤリング。「おばあちゃんの形見で、私の嫁入り道具なんです!」と、我ながら見事な大嘘をついて、シー・イエンにアポイントを取り付けます。
電話の向こうで、シューイーの「嫁入り道具」が安っぽいプラスチック製であることを見抜き、呆れ果てているシー・イエン。でも、なぜか彼女を自宅に招き入れることを許可するんです。…ツンデレの気配がしますね!
緊張しながらシー・イエンの自宅を訪れたシューイー。そこで見つけたのは、国民的女優ソン・ラーランの写真。てっきり彼の推し(アイドル)だと思い込むシューイーですが、真相はまだ謎のまま。
家でのシー・イエンは、会社での彼とは別人のようにリラックスしていて、そのギャップにシューイーは思わず見とれてしまいます。彼が入れてくれたレモン水を飲みながら、ここぞとばかりに「独占シリーズインタビュー」の企画をプレゼン。仕事熱心な彼女の姿に、シー・イエンも少しずつ心を開き始めた…ように見えたのですが、突然部屋の奥から物音が!
なんと、家には彼の姪がいるとのこと。鉢合わせはまずいと、シューイーは慌ててその場を退散します。
その姪こそが、新たな嵐を呼ぶ新キャラクター、チン・シーユエ。留学帰りの超お嬢様で、働く気はゼロ。「家族はみんな稼いでるんだから、私がお金を使うのが仕事でしょ」と言い放つ始末。そんな彼女に叔父であるシー・イエンは「時家は役立たずを養わない」と一喝!お小遣い停止をチラつかせ、無理やり「財経界」へインターンとして送り込みます。
そして運命のいたずらか、シューイーの職場では、編集長のタン・イーから新しいインターンの指導を任されることに。そこに現れたのが…そう、あのチン・シーユエだったのです!
お互いの正体を知らないまま、指導役とその生意気なインターンとして最悪(?)の出会いを果たした二人。これから一体どうなっちゃうんでしょうか!
『始まりは君の嘘』第4話の感想
今回のエピソードは、主人公ジョン・シューイーの記者としてのプライドと、一人の女性としての人間味が色濃く描かれていて、非常に見応えがありました。ライバルに企画書を盗まれ、CEOの前で恥をかいたと落ち込む姿には共感しつつも、そこから「嫁入り道具」なんていう大胆な嘘で再起を図る彼女のたくましさには、思わず笑みがこぼれます。仕事のためなら手段を選ばない、そのプロ意識の高さが彼女の魅力なのだと再認識しました。
一方で、常に冷静沈着なシー・イエンが、シューイーの突拍子もない嘘に呆れながらも付き合ってあげる姿には、彼の意外な優しさと面白さが垣間見えました。特に、自宅でのリラックスした雰囲気と、姪であるシーユエを社会に出そうと奮闘する叔父としての一面は、彼のキャラクターに深みを与えています。
シューイーとシー・イエンの関係が、単なる取材対象と記者という枠を超え、個人的な興味へと移り変わっていく過程が丁寧に描かれており、今後の二人の化学反応から目が離せません。新キャラクターのシーユエが、この二人の関係にどんな影響を与えるのか、物語の新たなスパイスとして大いに機能してくれそうです。
つづく