フライト・トゥ・ユー 第36話あらすじとネタバレ

江韜(ジアン・タオ)の引き際

まず驚いたのは、あの江韜(ジアン・タオ)の行動だ。顧南亭(ナンティン)を鷺洲(ルージョウ)航空発祥の地、古い空港跡地に呼び出したんだ。 そこで彼は、自分のパイロット人生を静かに振り返る。もう飛べなくなった男の背中は、見ていて少し切なくなったよ。でも、彼はただ感傷に浸っていたわけじゃない。自分がまとめた飛行安全の資料をUSBメモリに入れて、全部、顧南亭に託したんだ。 副社長の座はニー・ジャンに譲れ。君は現場に残るべき人間だって。これ、最高の引き際じゃないか。最後の最後に、本当に大切なものが何かを後輩に伝えたんだ。

程霄、母親と向き合う

一方、程霄は母親との問題で頭を抱えていた。娘にパイロットを辞めてほしい母親と、絶対に辞めない娘。話は平行線のままだ。顧南亭は、自分の過去の経験を話して、程霄の母親に心理カウンセリングを勧める。 程霄もその気になって母親を説得するけど、最初は当然のように拒否される。 まあ、そう簡単にはいかないよな。でも、母親も娘のことが心配でたまらない。結局、カウンセリングを受けることを決意するんだ。

前代未聞のセラピー

ここからが、この回のすごいところだ。医者が提案したのは暴露療法。 催眠療法で、夢の中で飛行機に乗る体験をさせるっていう治療法だ。 そのために、なんと本物の飛行機を借りることになる。もちろん、飛ばしはしない。地上に駐機したままだ。ニー・ジャンに頼み込んで、なんとか修理中の機体を使えることになった。普通、カウンセリングでここまでやるか?このドラマのスケールのデカさを改めて感じたよ。

コックピットの娘

いよいよセラピー当日。母親は勇気を振り絞って機内へ入る。客室では夏至(シア・ジー)がハーブティーを用意して待っていた。こういう細かい気配りがいいよな。医者が母親に催眠をかける。夢の中で、母親は夫と飛行機に乗っている。すると、機内アナウンスから娘の声が聞こえてくるんだ。パニックになった母親はコックピットへ駆け込む。

そこには、冷静に計器を操作する機長の程霄と、副操縦士の顧南亭がいた。娘の頼もしい姿を見て、母親の表情が少しずつ和らいでいく。飛行機は無事に着陸し、母親は目を覚ます。彼女の心は、すっかり落ち着いていた。 後日、程霄は母親を会社の屋上に連れて行く。次々と離着陸する飛行機を眺めながら、母親はついに娘の仕事を認めた。二人が抱き合うシーンは、本当にグッときたよ。

第36話の感想

今回は、長年の大きな問題が二つも解決する、すごく重要な回だった。一つは江韜の退場。彼は悪役のまま終わるんじゃなくて、最後に指導者としての魂を顧南亭に託していった。あの潔さには正直、感動したね。もう一つは、程霄と母親の和解だ。母親の飛行機恐怖症を、まさか模擬フライトで治療するなんて、かなり大胆な展開だったと思う。でも、言葉で説得するんじゃなくて、娘の働く姿を直接見せることで理解させるっていう方法は、すごく説得力があった。ただ、少し気になったのは顧南亭の体調だ。資料を読んでる時にめまいを起こしてカップを落とすシーンがあった。あれは一体何なんだろう。大きな問題が片付いたと思ったら、また新しい不安の種が出てきた感じがする。まあ、何事もなければいいんだけどな。

つづく